2007年07月30日

パニックを考える(1)

自閉症の子どもを持った親御さんの「目の前の悩み」の最たるものの1つとして、何といっても「パニック」への対処をどうしたらいいか、という問題があることは間違いないところでしょう。

実は当ブログでも、パニックについては既に一度書いたことがあるのですが、けっこう古い記事で、当時勉強していた、「狭い意味でのABA」にのみ拠っているところがあって、少し守備範囲が狭かったように感じています。

実際、我が家でも娘のパニック対策にはその後もずっと四苦八苦し続けていて、その中で「狭い理論だけでは立ちゆかない」側面もいろいろ体験してきました。(苦労している、という意味では、もちろん現在でもそうです。)
また、パニックに限らず、自閉症へのかかわり方全般についても、より多面的に考えることができるようにもなってきました。

そういった状況もふまえて、パニックについて改めて考え直し、新たにシリーズ記事として書いていきたいと思います。

1. そもそもパニックとは何なのか

実は、私が娘が自閉症だと分かって、自閉症について勉強するようになって最初につまづいた?のが、「いろんな本に『パニック』って書いてあるけど、パニックって具体的にはどんな行動のことなんだろう? 何か特別な定義があるんだろうか?」ということでした。

とはいっても、娘にパニック的な行動がなかったわけではありません。それどころか、毎日のかなりの時間、泣き叫んでいました。
でもそれは、自分の身の回りで何が起こっているかが分からず、欲求をかなえる方法も分からず、騒然とした刺激に常時さらされている(という風に当時理解した)自閉症児の行動としては、ある意味「当たり前」のものだと思われたので、わざわざ特別に身構えて特別に悩まなければならない特別な問題行動だとは思わなかったのです。

その認識は、実は今でもそれほど変わっていません。

パニックというのは突然降ってわいてくる理解不能な災難などではなく、その自閉症児が抱える問題がある種「自然なかたち」で具体的に表面化したものだと言えるでしょう。
だとすれば、なぜそれが起こったかを理解できれば、パニックが起こったときに適切に対処すること、そしてある程度「予防」することも、十分に可能なはずです。

これは、言い換えると、パニックそれ自体を対処すべき問題行動としてとらえるよりも、そのパニックがなぜ起こるのかを考える、つまり、パニックはある別の問題の「結果」として考えて、パニックの原因となっているより根源的な問題を解決することを優先的に考えていく必要があるということでもあります。

この辺りについては、後であらためてじっくりと考えていくことにしたいと思いますが、次回は引き続き、パニックとは結局のところ何なのか、ということについてもう少し考えていきたいと思います。

(次回に続きます。)
posted by そらパパ at 21:23
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