2013年01月28日

ホワイトボードでコミュニケーション(3)

今回のシリーズ記事では、我が家でのホワイトボードを活用したコミュニケーション療育について書いています。

前回までで、我が家で「夕食の献立を表示する」という目的のために、必要に迫られてホワイトボードを導入したことを書きました。



ホワイトボードを実際に導入してみて第一に気づいたことは、娘が、思っていた以上に献立のひらがなを読んで理解できることでした。(これが分かったので、私たちもある程度自信をもって、「絵カード」から「ホワイトボード」に移行しても大丈夫だ、という確信を持ったわけです。)

そして、ホワイトボードを使い始めてまもなく、ホワイトボードで単に献立を表示するだけでなく、それを(食べ終わってひと段落終わるごとに)順に消していくことで、「いまどこまで進んだか」の進捗を表示する機能が加わりました。(これは娘のこだわりが実を結んだものだといえます(笑))

さて、ちょっとホワイトボードの話が末節に広がってしまったかもしれません。
このあたりで、もう一度「本題」に戻って話を進めたいと思います。

そもそも、なぜ夕食のメニューをホワイトボードに表示する「療育」を始めようと思ったのか、というところに戻らなければなりません。

それは、

夕食の際、出された料理が期待していたものと違うことによるパニックが頻発するようになったから

でした。

これを何とか改善するために「事前に見通しを持ってもらおう」ことを目的に、夕食のメニューを表示することにしたわけです。
そして、夕食のメニューは多様なので、ぜんぶ絵カードを作るのは大変で現実的でない、ということから、絵カードの代わりにホワイトボードを使うことにした、のでした。

で、この問題はどうなったかというと・・・

実際、ホワイトボード導入でかなり改善されました!

夕食が「あまり好きではない料理」の場合、これまでは、夕食が出てきたときにパニックして、なかなか夕食が始められないことが多々あったのですが、とりあえず、そのパニックを、かなりの部分、「ホワイトボードに書いたとき」に前倒しすることができました。

ホワイトボードに書いたときに、気に入らない料理の場合、娘はそこで少し怒ります。
でも、その度合いは、これまでのやり方で夕食時にパニックしていたレベルよりずっと静かなものになりました。
また、実際に料理が出てきたときに、それでも再度パニックすることがありますが、その頻度も激しさも、かなり抑えられました。つまり、食事ができなくなるといった深刻な結果を引き起こしにくくなったわけです。

全体としては、まずまず効果の高い「働きかけ」だった、といえます。

さらに、特筆すべきことがありました。
それは、ホワイトボードにメニューを書き込んで娘に見せたときに、それが好きではない料理だった場合に、メニューの変更を要求することが出てきた、ということです。

先日も、妻が夕食のメインディッシュとして「カツ」を書いたときに、それを娘が見て、「けしてください」と要求してきたそうです。
さらに少し詳しく聞いてみると、どうやら、娘は「カツ」ではなく「トンカツ」と書いて欲しかったようでした。
実は、娘はカツ系の料理はそこそこ好きなのですが、中でも肉のカツ(とりカツやトンカツなど)が好きで、逆にアジフライや白身魚のソテーのような魚系のカツや油料理はあまり好きではありません(子どもらしいですね)。
そこで、ホワイトボードに書くときも、魚のフライのときはそのあたりを少しごまかして、「カツ」と書いていたのですが、逆にそれを娘に見透かされていたようです(笑)。
魚のフライじゃなくて肉のフライが食べたい」、そう言っているわけですね。
まあ、だからといってメニューが変えられるわけではないので、結局娘は怒ってしまうわけですが、

ただ出てきた実際のメニューに怒ってパニックする

というのが、

事前に提示したホワイトボード上のメニューを読み取って理解して、『違うメニューにしてほしい』と要求して断られてちょっと怒る

に変わったわけですから、とても大きな「進歩」だと言えるのではないでしょうか。(^^)

(次回に続きます。)
posted by そらパパ at 22:50
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