2006年06月19日

PECSカードでスケジュール

我が家のPECSはフェーズ3(いろいろなカードを、いろいろな場所で使う)で止まっていて、「2語文にする(2枚以上のカードを使う)」というフェーズ4には入っていません。
理由については以前一度書きましたが、今のところ、フェーズ4の複雑な構文を娘に求める必然性が見出せていない、というのが最も大きいです。

私は、「フェーズ3の次のステップ」はフェーズ4ではなく、「PECSのスケジュールへの応用」だと思っています。

PECSの絵カードをスケジュールの提示に使うことは、それまで「自分の要求を表現する」という限られた用途だけに使われていた絵カードを、「自分にとって役に立つ情報を手に入れる」という別の形態で利用することを意味します。
これは、絵カードをより柔軟に幅広く使いこなすという観点からも、意味のあることでしょう。

さらに、スケジュールであれば2枚以上の絵カードを使うこともまったく自然ですから、フェーズ4以降に進むための「複数のカードを同時に使う」ことの準備にもなるのではないかと期待できます。

(なお、PECS入門書である「A Picture's Worth」でも絵カードによるスケジュール表は大きく取り上げられています。)

さて、そんなわけで、スケジュール用の絵カードを作ろうという思いは早くからあったのですが、スケジュール用絵カードとしては非常に重要だと思われる「療育」の絵カードが写真がないために作れず、作業が停滞していました。
そこで、先日、療育に参加したついでに、センターの外観写真を撮ってきました。
これで、ようやく一通りの素材が揃ったので、さっそくスケジュール用のPECS絵カードを制作することにしました。


↑今回作成したスケジュール用カード

PECSカードの作り方については、こちらこちらの記事をご覧ください。

今回作ったカードの中では、上記写真の上のほうにあるもの(療育、プール、お医者さんなど)が特に重要だと思っています。
今は、出かけるときは「おんもいくよ!」とか「でかけるよ!」とか言って出かけているので、娘にとってはどこに行くか分からない状態になっています。
これを徐々に「これからどこに行くのか」を分からせて外出するようにしていければいいな、と思っています。
玄関を出て、車に乗るつもりが自転車に乗せられて怒り出したり、遊びに行くと思っていたのに、着いたところが病院でパニックしたりといったことをなくしていきたいですね。

「お風呂」とか「手洗い」のカードも一応作りましたが、こういったものは「流れ」でやっていくものだし、わざわざ絵カードで教えなくても既に簡単なことばで伝わるようになってきているので、当面は使わない予定です。

真ん中にある「おそと」とか「おでかけ」とか「がいしょく」は、療育以外で外出するときに使うことがあるかもしれない、と思って作りました。

これらの絵カードですが、まずは、外出に関する見通しを持ってもらえるようになることを目指して、使い始めたいと思っています。


↑絵カードスケジュールのイメージ

上の写真では、2つのパターンを同時に貼ってあります(実際に使うときはどちらか一方だけを貼ります)。
左の赤丸のパターンは、「これから療育に出かけて、療育ではプールがある」ということを教えています。
右の緑丸のパターンでは、「これから自転車に乗って出かけて、外で遊ぶ」ということを示しているつもりです。

こんな風に毎朝情報を示しておいて、出かける前にいつも娘に見せるようにすることで、やがて娘が朝起きたときに、自分からスケジュールを確認するようになることを目指していきたいですね。
posted by そらパパ at 23:38
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