2009年09月18日

ソフトクリーム

全然なにげない、日常の風景の話です。

私の駅までの通勤ルートで、いつも歩く幹線道路沿いを、いつもと少しだけ違うコースで歩いていたら、とある喫茶店の店先にソフトクリーム看板(ソフトクリームの形をした大きな立体の模型のことです。どう呼ぶのか分からずネットで調べてしまいました(笑))が出ているのを見て、ちょっと笑ってしまいました。
観光地でもなく、子どもをターゲットにした店でもない、ごく普通の喫茶店に、ちょっと場違いなソフトクリーム看板が出ていたからです。

softcream.gif
↑これは公園で見た、ソフトクリーム看板。

でも、そうやってソフトクリーム看板にちょっと注目してみて、実はこの「ソフトクリーム看板」って侮れないな、と思ったのです。

うちの娘は外出先で食べるソフトクリームが好きで、どんな観光地に行っても、行った先でこのソフトクリーム看板を見つけてしまうと、必ずソフトクリームを欲しがります(念のため、というか療育を兼ねて、店に私たちを引っ張っていくときに「なに?」と聞くと(我が家では、「なに?」が娘の発話を引き出すマジックワードになっています)「そふとくりーむ」と答えるので、間違いないでしょう)。つまり、ソフトクリーム看板と自らの欲求行動がつながっている、ということです。

しかも、このソフトクリーム看板、特定のブランドのソフトクリームだけで使われているわけではなくて、およそソフトクリームを売っているありとあらゆる店で、ほぼ共通して使われています。さまざまなメーカー製のソフトクリーム、さらには自家製のソフトクリームを売っている店でも、だいたい同じようなソフトクリーム看板が置かれ、「ここで(何らかの)ソフトクリームが売られている」ということをアピールしています。
そして実際に、娘はそのアイコンを認識して、私たちにソフトクリームを欲しがり、ソフトクリームを入手できます。

つまり、娘にとっては、ソフトクリーム看板というのは非常に有効な社会的リソースになっているわけです。
それを目認さえできれば、あとはそれが置かれている店に大人(私たち)を連れて行けば、大好きなソフトクリームが食べられるわけですから。
今後、買い物のスキルを娘が身につけることができれば、この「ソフトクリーム看板」は娘にとってさらに有意義な社会的リソースになっていくことでしょう。この看板がある店に入ってお金を出して「ソフトクリーム」と言うだけですから、そんなに難易度が高いとも思えませんし、初めての場所でも活用できる可能性が高いです。

あのソフトクリーム看板はけっこう大きな場所を占めるわけですし、お店としては無駄なものを置く余裕はないわけですから、あの看板は設置コストを上回るリターンを生んでくれる、優秀な広告なのでしょう(ソフトクリーム自体、粗利は相当大きそうですしね)。だからこそ、お店の種類やメーカーの違いを越えて、広く採用されているために、結果的にある種の「社会的なリソース」の地位を確立するに至っているわけでしょう。

そしてそれは、ある種の「ユニバーサルデザイン」にすらなっている。

意外と、こういう存在って珍しいし、貴重ですよね。

明日から連休ですが、もしかするとまた、娘はこの連休中、1回くらいはこのソフトクリーム看板を頼りに、1回くらいソフトクリームを手に入れることができるかもしれませんね。(^^)
皆さんもよい連休を。


posted by そらパパ at 21:58
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