2005年12月29日

子どもの行動記録ノート

もう年末ですね。
娘の年内の療育も終わったようですし、我が家もすっかり年越しモードに入りつつあります。(私の仕事はまだ終わってないのですが・・・)

娘の療育に関連して、年を越すと新しくなるものの1つに、娘の行動記録ノートがあります。妻にがんばってもらって、毎日継続的につけているものです。

notebook.jpg

2005年は、高橋書店の「デスクダイアリー No.67」という手帳を使いました。2006年は、少しサイズを小さくして、同じく高橋書店の「フェルテ2 No.232」を使うことにしました。

いずれも、見開き1週間、左側に毎日の「時間割」を記入することができ、右側には通常のノートがついているというレイアウトです。今年1年使ってみて、期待どおり使いやすかったので、来年も同じレイアウトのものを使うことにしました。

というわけで、オリジナル「教材」というほどのものでもないですが、うちで使っている行動記録ノートと同じフォーマットのノート素材を制作したので、ご紹介したいと思います。


Sora005.gif


画像をクリックして表示されたPDFファイルを印刷し、53枚コピーをとって束ねれば、1年分の行動記録ノートとして使えます。右クリックで「名前をつけて保存」を選べば、ファイルを保存しておくことも可能です。

※PDFファイルを開くには、Adobe Readerというソフトウェア(無料)が必要です。必要であれば下記リンクをクリックしAdobeのウェブサイトからダウンロードしてください。
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この「行動記録ノート」について考えていることを、少し書いておきたいと思います。

自閉症のさまざまな症状というのは、脳の非常に高次な機能が何らかの障害を受けることによって生じると考えられます。
実際の障害の実態はそれぞれのお子さんごとに異なっており、その障害の重さもまちまちです。しかもやっかいなことに、自閉症はその原因も治療法も分かっていないため、どうしても個々のお子さんの状態に合わせた個別の療育プログラムを、いい意味で対処療法的に組み立てていく必要があります。

つまり、自閉症のお子さんの療育を考えるときには、自閉症という障害そのものについて理解するのと同時に、そのお子さん個別の症状や問題についてもよく理解する必要があるわけです。

「行動記録ノート」は、まさにこの後者の目的にために活用できます。

子どもがどんな風に1日を過ごしているのか、問題行動はどんな時間帯にどれくらい発生しているか、生活のリズムに変化はあるのか、そういった判断を正確に把握し、療育プログラムに反映させていくためには、ノートを使って継続的に観察していくことが不可欠だと思います。

ノートのつけ方のコツとしては、もちろん毎日欠かさずにつける(夏休みの日記のように後でまとめてつけたりしない)ことが第一になりますが、それと同じくらい重要なこととして、定性的な観察だけでなく定量的な観察も行なうことをおすすめします。

「定量的」というのは、数量的に数えられる、計れる、比較できるような観察の仕方のことで、具体的には「何を、いつ、どれくらい、何回やったか」を記録することを指します。
一方、「定性的」とは、ことばで表現されて、数字にはできないような観察の仕方を指します。数値化できない微妙なニュアンスや新しい発見などは、定性的に観察するしかありません。

例えばパニックであれば、いつの時間帯にどれくらいパニックしていたか、1日で何回パニックを起こしたか、といったことを毎日記録していくのが「定量的観察」で、「今日のパニックでは普段出さないような叫び声をあげていた」と書くのが「定性的観察」になります。
行動観察ノートをつけるときは、定性的・定量的、両方の観察結果をバランスよく記録していくことが必要です。

こう書くと、面倒なことのように聞こえますが、今回ご紹介したようなダイアリー手帳を使えば、左側のスケジュール欄に定量的な観察が、右側のノート部分に定性的な観察が書き込めるので、つけていると自然にこの両方がバランスよく記録できる仕組みになっているのです。

ちなみに、左側の「定量的観察」については、できれば夜にまとめて書くのではなくて、記憶が鮮明なうちに毎日何度もこまめにつけていくことが望ましいです。

ところで、このブログの趣旨である「父親の療育参画」という視点から言うと、こういったノートをつけてもらうことは、普段目に見えない、子どもの「平日の生活」について深く知ることができ、子育てへの理解を深めるという意味でも意義深いのではないかと思います。
posted by そらパパ at 23:01
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