2006年01月03日

ことばどんどん あかちゃんえほん(ブックレビュー)

以前も一度紹介しましたが、お子さんに最初に見せる絵本として非常におすすめなのがこのシリーズです。
ことばどんどん(1) ことばどんどん(2) ことばどんどん(3) ことばどんどん(4)
ことばどんどん あかちゃんえほん
(1)たべもの (2)どうぶつ (3)のりもの (4)せいかつ
ひかりのくに 各¥525


↑ナンバーも写真もありませんが、4冊それぞれへのAmazonのリンクです。

改めて見ても、やはりこの絵本シリーズはよくできていると思います。そう考える理由について書いておきたいと思います。

手元にいくつか似たような絵本があるので、見比べてみたいと思います。

ehon1.jpg

この写真が「ことばどんどん あかちゃんえほん」です。
真っ白の背景の中に、大きな写真がすっきりとレイアウトされており、余計なものがなにもありません。「もの」を認知するための最初の絵本刺激として、これ以上のものはない、と言えます。
ここでお見せしているのはシリーズNo.4の「せいかつ」の1ページですが、シリーズNo.1の「たべもの」なら、くだものややさいなど、普段からよく目にして楽しく食べている、より身近なものが題材となりますから、さらに分かりやすいといえるでしょう。私がこのシリーズのNo.1「たべもの」をベスト絵本として評価しているのは、それが理由です。

ここから下の写真は、「ことばどんどん」シリーズのものではありません。

ehon2.jpg

この絵本は、同じように真っ白の背景にすっきりとイラストが書いてあるのですが、そもそも写真ではなくてイラストだというところが問題です。イラストのトマトを見て、トマトだと認識するためには、まずはトマトの写真を見てトマトだと認識するところから始めなければならない可能性が高いです。ですので、こういったイラスト絵本は、最初の絵本としては適当でない可能性があります。

※ただし、お子さんによっては写真よりイラストのほうが分かりやすく注目しやすいケースもあるようですので、両方の種類の絵本を買って見せてみて、反応がいいほうを最初の絵本にするのがいいかもしれません。


ehon4.jpg

この絵本は、一般的な絵本の水準としてはすっきりと分かりやすくレイアウトしてあるほうだと思いますが、それでも「ことばどんどん」などと比べると、背景に色がついていたり、狭い中にいくつもの写真が並んでいたり、写真と字が重なっていたりと、認知を難しくすると思われる要素がいくつも見受けられます。


ehon3.jpg

この絵本にいたっては、普通の複雑な風景の中に自動車が溶け込んでしまっていて、どこに何があるのか、背景と目的物を区別することが非常に難しくなってしまっています
一般的な写真絵本の場合、このように背景が対象物といっしょに写りこんでいるものがほとんどだと思いますが、このような写真だと背景が邪魔になってしまい、発達の遅れた子どもにとっては、見るべきものが何も見えてこない可能性があります。

最低限、1つめの「ことばどんどん」や3つめの絵本のように、対象物を輪郭で切り抜いて無地の背景の上に置いたような表示のしかたをしている絵本を最初は選ぶべきだと思います。

そして、「ことばどんどん」を十分に楽しめる(じっと見つめたり喜んだりという素振りが見られる)ことを確認して、初めて「イラスト絵本」や「背景が写りこんでいる写真絵本」といった、より認知が難しい絵本に進むのが適切なステップだと考えられます。

※その他のブックレビューはこちら
posted by そらパパ at 08:31
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