2008年06月17日

初音ミクの活用法?

またもや初音ミクのネタです。でも今回も、自閉症とちょっと関係があります。
(一応解説。ちなみに初音ミクというのは、一言で言えば音声合成ソフトですが、リアルに歌を歌ってくれることと、キャラクタ性が付加されてネット上でアイドル的に扱われている点が今までにない特徴になっているソフトです。詳細はこちら

「かまぴーず moBLOG」さんで偶然見ていて、「なるほど、初音ミクのこんな使い方もあるのかー」と思った話題です。

そこで取り上げられていたのは、「初音ミクが歌う駅名シリーズ」という動画です。
例えば、こんな感じの動画です。


初音ミクにドラえもんのうたで山手線の駅名を歌わせてみた。

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2008年04月14日

DVD手あそび本・新作2冊(ブックレビュー)

DVD手遊び本が大豊作です。

 te_bungei.gif




DVDで楽しむみんなの手あそび(実用BEST BOOKS)
監修:本間玖美子
日本文芸社

CD+DVD たのしい手あそびうた (ナツメ幼稚園保育園BOOKS)
編著:阿部恵
ナツメ社

レビュー記事が続いてしまってすみません。
年度変わりのこの時期は、新刊本が多いのかもしれません。


つい先日、新しいDVDつき手あそび本を紹介したばかりですが、気がついたらまた新作が2冊出ていました。
日本文芸社のほうは先月3月25日発売、ナツメ社のほうは今月8日に出たばかりです。

DVDそのものとして売っているものよりはるかに安く手に入るので、新しいものが本屋に並んでいるのを見ると、買わずに通り過ぎるのは私には不可能です(^^;)。

ちなみに当ブログでは、「DVDつき手あそび本」は「ことばの療育教材としてのDVD」という、ちょっとひねくれた(笑)観点からレビューしていますので、以下は一般的な評価とは異なるものであることをご理解ください。
また、映像の引用など問題があるようでしたら権利者よりご連絡いただければ削除します。

それではまず、DVD収録の曲目紹介と映像イメージから。

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2008年04月07日

自閉症の子どもたちの生活を支える―すぐに役立つ絵カード作成用データ集(ブックレビュー+活用ツール)

この本のレビューについて、一度簡単に情報を出したまま、止まっていました。



自閉症の子どもたちの生活を支える―すぐに役立つ絵カード作成用データ集
監修:服巻 繁
編 :藤田 理恵子、和田 恵子
エンパワメント研究所

本書は、ほぼ「絵カードデータ集」と言い切ってしまって構わないと思われる内容になっています。(なので、「レビュー」ということではちょっとやりにくいですね。)

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2008年01月21日

たのしい手あそびうたDVDブック(ブックレビュー)

これは素晴らしい。



たのしい手あそびうたDVDブック
うた:井上あずみ
宝島社

私が以前から療育教材として注目しているタイプの書籍として、「子どもが歌を楽しめる本」というのがあります。

その1つが「モジュールおもちゃつき絵本」で、もう1つが「DVDつき手あそび歌ガイド」になります。

本書は、後者の「DVDつき手あそび歌ガイド」に該当します。
その名のとおり、手あそび歌のDVDが付属しており、このDVDを療育教材として使うことができるようになっています。
市販の「歌のDVD」が、アニメや特殊映像などを多用しがちなのに比べると、純粋に歌手が歌っている映像が使われていることが多く、ことばに興味を持ってもらうための「教材」として役に立つことが多いのが魅力です。

以前、このタイプの書籍を紹介したことがありますが、それらと比較しても、本書の完成度は群を抜いているといってよさそうです。

まず圧巻は、DVDに収録された曲の多さと、その選曲でしょう。
以下にリストを掲載しますが、曲数がとても多いので、追記に回します。

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2007年03月05日

サポートブックを作っています

以前、「幼児期の療育を考える」のシリーズ記事の中でも書いたように、家庭での療育を続けていくなかで、やがて子どもが本格的な集団生活に入る段階になったとき、それまでの「家庭の療育」の、その時点でのある種の「集大成」となるのが、サポートブック作りだと思っています。

娘も、この4月からは健常の子どもに混じって毎日の多くの時間を集団生活の中で過ごすことになります。
当然、私たちの目の届かない時間も長くなり、その時間は、私たち以外の方のサポートを受けながら、成長していくことになります。
そのときに、周囲の方がとまどうことなく、スムーズに娘のサポートができるようにするためには、「私たちがこれまでしてきたこと」と、「これからサポートしてくださる方にやっていただくこと」との間を、うまく橋渡ししていくことがとても大切だと感じています。その役割をはたしてくれるのが、私たちにとっては「サポートブック」だと思っているわけです。

そんなわけで、仕事が忙しい中ではあるのですが、これだけは娘の幼稚園生活が始まるまでに完成させなければ、という思いで、サポートブック作りを開始しました。



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2007年02月19日

絵カードスケジュールシートの試作

先日覗いた100円ショップで、こんなものを見つけて、創作意欲ががぜん沸いてきました。

スケジュールシート

フェルトのシートに、1週間×朝・昼・夜の21のポケットがつけられ、一番下に大きなポケットがついています。(最近ダ○ソーで急によく見かけるようになったので、もしかすると新商品なのかもしれません。それとも私が注目するようになっただけ?(笑))

これは、どうやら主たる用途は薬を取り分けて薬の飲み忘れ・飲み誤りを防ぐためのもののようです。
でも、この外観は、私たちの目からはどう見ても「絵カードのスケジュールボード用のシート」にしか見えません。しかも、ポケットのサイズを測ってみると、ちょうど当ブログでも紹介しているPECS絵カードのLサイズがうまく入る大きさです。

「これは、作ってみるしかないな」と思ったので、早速「絵カードスケジュール表」の試作品の製作にとりかかりました。

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2007年01月14日

自閉児―お母さんと先生のための行動療法入門(ブックレビュー)

偶然出会った本ですが、その中身にびっくりしました。


自閉児―お母さんと先生のための行動療法入門 (単行本)
編:梅津 耕作
有斐閣選書

I自閉児の治療教育プログラム

第1章 治療教育にどう着手するか
 1着手するための準備段階
 2毎日の学習と共に

第2章 課題学習の実際
2-1 基本的生活習慣を身につける
 1食事の習慣を身につける
 2排泄習慣を身につける
 3衣服の着脱を身につける
2-2 学習態勢づくり
2-3 動作性課題
2-4 言語の学習
 1基礎訓練
 2音韻訓練
 3単語訓練
 4文章訓練
 5言語理解の訓練
 6文字の訓練
 7問題行動と言語
2-5 数概念を学ぶ
2-6 抽象語と抽象概念
 1所属を表わす語「の」
 2「有る」や「無い」の意味の獲得
 3「異なる」と「同じ」の意味の獲得
 4位置と順序の概念
 5上位概念・下位概の学習
2-7 記憶の想起とイメージづくり
2-8 社会性行動を身につける
2-9 動作・運動の学習

第3章 どうしたら問題行動を少なくできるか
 1「ほめる」ことと「しかる」こと
 2問題行動の見方
 3問題行動にどう対処したらよいか

Ⅱ自閉児と共に

第4章 母親面接からの提言
 1治療を始める前に
 2母親面接の手続きと主な話題
 3補助治療者の留意点
 4親子関係と治療教育

第5章 学校教育の中の自閉児
 1担任の経験から
 2担任の役割
 3集団教育の中で
 4心障教育と学校教育
 5担任の精神衛生

Ⅲ自閉児の治療と私たちの立場

第6章 治療と教育の間で

第7章 自閉児研究の動向
 1これまでの流れ
 2自閉児の診断、病因および臨床像について
 3治療教育の方法をめぐって
 4治療と教育の今後

私はときどきヤフーオークションで「自閉症」というキーワードで検索して、何か面白いものが出品されていないかチェックしています。この本も、その検索に引っかかってきて試しに落札してみたものですが、落札した時点では、実はあまり期待はしていませんでした

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2007年01月09日

バイターストップ(グッズレビュー)

素晴らしい効き目。


バイターストップ 10ml
マヴァラ

楽天(ケンコーコム)のリンクはこちら

妻のブログでも紹介されていましたが、長らく続いていた娘の指しゃぶりをそろそろやめさせようと考えて買ってみたのがこのマニキュアです。

娘は赤ちゃんの頃からずっと指しゃぶりの癖が続いていましたが、今まではあえてやめさせることはしていませんでした。
というのも、娘の行動を観察していると、パニックの後に自分で一生懸命立ち直ろうとしているときや、初めての場所で怖がっているときに指しゃぶりの頻度が際だって上がっていましたので、これは明らかに娘が娘なりに身に付けた「精神安定法」だということが容易に見て取れたからです。
ABAの考え方によれば、ある行動をやめさせたい場合は、その行動と同じ効果をもつ別の行動(代替行動)を見つけて、そちらに誘導することとセットでやらなければなりません。
少し前の娘は、自分から進んでやるような体系だった行動のレパートリーが非常に少なく、指しゃぶりに代えて強化できるような「精神安定行動」も見つからなかったことと、指しゃぶりなら周囲の人にはそれほど迷惑をかけることもないということで、あえて続けさせていた、というわけです。

でも、そろそろそういうわけにもいかなくなってきました

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2006年12月13日

ソーシャル・ストーリー・ブック―書き方と文例(ブックレビュー)



ソーシャル・ストーリー・ブック―書き方と文例
著:キャロル・グレイ
クリエイツかもがわ

第1部 ソーシャル・ストーリーの書き方
 ソーシャル・ストーリーズとは?
 誰がソーシャル・ストーリーを書くのか?
 ソーシャル・ストーリーの題材
 ソーシャル・ストーリーの基本文型と比率 ほか
第2部 ソーシャル・ストーリー文例集
 人とのつきあい方
 赤ちゃんとペット
 みのまわりのこと
 食べることと料理 ほか

自分の娘に応用するのは、仮にできたとしてもまだまだはるか先のことになりそうですが、自分の知識を広げる目的もあり、ソーシャル・ストーリーについて勉強しています。
ほとんどそっくりな本が何冊も出ていて迷ったのですが(笑)、本書は比較的出版が新しく、内容的にも「書き方」だけでなく「実例」が豊富に盛り込まれていたので、これを選んでみました。

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2006年11月22日

家庭と地域でできる自閉症とアスペルガー症候群の子どもへの視覚的支援(ブックレビュー)



家庭と地域でできる自閉症とアスペルガー症候群の子どもへの視覚的支援
著:ジェニファー・L. サブナー、ブレンダ・スミス マイルズ
訳:門 眞一郎
明石書店

目から学ぶ
視覚的支援とは何ですか
なぜ視覚的支援をしなければならないのですか
どんな視覚的支援が使えるのですか
視覚的支援のやり方
うちの子どもの視覚的支援はどうすればいいのですか
視覚的支援の効果は、どうしたらわかりますか
視覚的支援はいつやめるのですか

いい本だと思います。

自閉症と言えばまずは「視覚的支援」と言ってもいいくらいで、自閉症児の日々の生活をラクにして適応力を向上させる(それがひいては親にとっても療育の負担を軽減し、子どもの発達を促すことができる)ための基本として、私たちは視覚的支援について学ぶ必要があります。

そして本書は、「じゃあ、視覚的支援というのは具体的にどんなことを考えればいいのか?」という疑問に答えてくれる入門書です。

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2006年11月03日

我が家のABA実践:過剰修正法

最近理論とブックレビューばかりなので、たまには療育の実践の話を書こうと思います。

これまでも何度か書いてきているとおり、ABA(応用行動分析・行動療法)的観点から問題行動をやめさせようとする場合の一番基本的な考え方は、

・その問題行動がどのように強化・維持されているか分析する(ABC分析)
・問題行動が強化されないようにする(消去)
・問題行動によって得られていたものを得られるより適切な行動を教える(代替行動の強化)


の3つをセットにして行なうことです。

要求表現のパニックなどであれば、大体はこのやり方でうまくいくのですが、子どもが問題行動をすること自体を面白がっているときは、消去の部分がうまくいきません。

このようなケースの実例として、私が娘に対してつい最近実際に取り組んだのが、鏡の前でよだれをたらすという問題行動への対処でした。

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2006年09月16日

発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール(ブックレビュー)

やさしい応用行動分析学」の高畑先生が、素晴らしい本を出してくれました。


発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール―ポジティブにいこう!
武蔵 博文・高畑 庄蔵
エンパワメント研究所

1.生活する力を増やそう! -支援の考え方
2.支援の輪を広げよう -4種の支援ツール
3.うちの子いちばんアンケートを書こう -子どもの長所を理解する
4.支援のアイデアを練ろう -子どもに合ったねらいを考える
5.いいこといっぱいチャレンジ日記 -交換記録ツール
6.チャレンジは自助具で自分から -実行を助ける手がかりツールその1
7.コミュニケーション・パワーアップ -実行を助ける手がかりツールその2
8.チャレンジは手順票で自分から -自発を促す手がかりツール
9.子ども・親・支援者も楽になるサポートブック -協働ツール
10.支援ツール・サークルをひらこう -支援ツール作成教室のすすめ
11.チャレンジ発表会をしよう -支援ツールによるグループ活動のすすめ
12.支援ツールの素

この本を一言で表すなら、「お買い得!」ということに尽きるかもしれません。
悪い意味ではないですよ。

何が「お得」なのかというと、家庭・学校・地域での療育のために、親として持っていたい療育ツールとその活用方法が、この一冊で一気に揃ってしまうからです。

例えばこんな表、前からずっとあったらいいなと思っていました。



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2006年08月28日

スケジュールを取り外し式にしました。

前回予告していた、PECSスケジュールのさらなる作り替えですが、ようやくこの週末に作業をすることができました。

今回新たに作ったもの

今回新たに作ったのは、上記の写真に映っている2種類のツール?です。
どちらも、絵カードによるスケジュール表の機能を拡張するために作りました。

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2006年08月14日

自閉症児のための絵で見る構造化 パート2(ブックレビュー)

TEACCHの世界にもPECSがどんどん浸透してきているのを実感できる本。


自閉症児のための絵で見る構造化 パート2―TEACCHビジュアル図鑑
佐々木 正美
学習研究社

第1章 保育園・幼稚園での活動の構造化
 保育園で落ち着ける空間を用意する
 保育園でのカードとスケジュールの工夫 ほか
第2章 小学部でのさまざまな活動の構造化
 自由時間を楽しく過ごす遊びの工夫
 一人でできることを目標に家事スキルを練習 ほか
第3章 給食・調理・食事の構造化
 コミュニケーションを大切にした楽しい給食
 苦手をなくす偏食指導の工夫 ほか
第4章 自宅での生活の構造化
 子どもと家族が心地よく過ごせる住宅の工夫
 自宅での自立した生活のための動線や配置
第5章 就労・職場・余暇活動の構造化
 重度の青年も働けるおそば屋さんでの支援
 支援や補助具を工夫したきのこの選別と栽培 ほか

本書は、以前簡単にご紹介したことのある、「自閉症児のための絵で見る構造化―TEACCHビジュアル図鑑」の続編という位置付けの本です。

もともと実例集なので、これを読めばTEACCHの療育法が体系的に分かる、というものではなく、むしろ他のTEACCH本(最もやさしいものでは「自閉症のすべてがわかる本」でしょう)を読んだうえで、TEACCHの根幹概念である「構造化」をどのように実践するのかについてさらに具体的に理解するための本です。
一時流行った、妹尾河童さんのイラストエッセイのように、TEACCH実践の「場所」「場面」が詳細なイラストによって再現されているので、あたかもTEACCHを実践している施設を訪問して見学し、担当教員の解説を聞いているかのような感覚で、構造化の実際について学ぶことができます。
また、今回も随所で佐々木先生の解説を読むことができ、TEACCHの構造化のもつ理念について再確認することができます。

ところで、前著と今回の「パート2」を読み比べて、はっきりと気づくのは、絵カードを使った構造化の取り組みの比重がぐっと大きくなっていて、ことコミュニケーションに関する限り、完全に主役の座に踊り出ている、という点です。

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2006年08月11日

「自閉症児と絵カードでコミュニケーション PECSとAAC」ブックレビュー

ようやく、本書のレビューが書ける状態になりました。


自閉症児と絵カードでコミュニケーション -PECSとAAC-
著:アンディ・ボンディ ロリ・フロスト
二瓶社

第1章 コミュニケーションとは何か?
第2章 コミュニケーションというコインのもう一つの面:理解
第3章 話すことができないのか?コミュニケーションができないのか?
第4章 なぜ彼女はそうしたのか?行動とコミュニケーションの関係
第5章 拡大・代替コミュニケーションシステム
第6章 絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS):最初のトレーニング
第7章 PECSの上級レッスン
第8章 理解を促すための視覚的方略の活用


本書は、当ブログでも「殿堂入りおすすめ本」として早くから注目していた、PECSの入門書「A Picture's Worth」の、待望の日本語訳です。

ところが、読み進めていくと、実は残念ながら手放しで喜べないことが分かってきました。

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2006年07月24日

PECSマニュアルが買えるようになったようです

先日、別の記事でのコメントで話題にもなっていたので、情報として書きたいと思います。
(もし都合が悪いようでしたら、ご連絡いただければ削除します>関連各位)

これも、先日のアンディ・ボンディ先生の特別講義の席で知ったことなのですが、PECSマニュアルの日本語版がようやく一般にも手に入るようになったとのことです。

http://npo.autism-soreiyu.com/
こちらの、NPO法人それいゆさんの出版部が扱っています。(情報ページ

書店での取り寄せはできないそうなので、それいゆさんの「問い合わせ先」に、「PECS日本語マニュアル希望」ということでメールでお問い合わせください。折り返し代金の入金方法などを教えてくださいます。
価格は現在9800円です。

私もさっそく入手しました。





本書の内容については近々レビューしたいと思いますが、ざっと見た印象では、「A Picture's Worth」に書かれている内容がより丁寧に説明されているのに加え、アンディ・ボンディ先生の考える自閉症療育の理念や、行動療法(ABA)の解説などが加わっている、という感じでしょうか。

本書の値段を高いと感じる方も少なくないと思いますが、「A Picture's Worth」を英文で読んで、PECSの日本語化を強く願っていた私としては、関係各位を応援する意味でも買いたいと思っていましたし、恐らく現時点ではある程度採算を度外視して発行にこぎつけた本なのではないかと思われます。

内容的にも、値段分以上の価値は間違いなくあると確信しています。
私の知る限り、まったくことばがないような重度の自閉症児に対して、自発的なコミュニケーションをスムーズに教えることができる体系的な療育法はPECSしか見当たりませんし、本書は日本語で読める本格的なPECSの書籍としては現時点で唯一の存在です。(英文で読むなら「A Picture's Worth」もありますが)

本格的なABA(応用行動分析)に基づく療育法でありながら、家庭でも容易に実践でき、短期で一定の成果が期待できて挫折しにくいのも、「家庭の療育」という観点からは大きな魅力だといえます。

PECS、あるいは自閉症児の行動療法にご興味のある方は、本書の購入を検討してはいかがでしょうか?
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2006年07月21日

いえるかな?あいうえお(ブック?レビュー)

よくよく考えてみると、このおもちゃのレビューをちゃんとしていませんでした。
このおもちゃを療育にどう活用するかという「実践プログラム」の観点から、改めて紹介してみたいと思います。

aiueo.jpg


いえるかな?あいうえお 音のでるたのしいおけいこえほん
和田 ことみ
ポプラ社

いわゆる音声モジュール(ボタンなどを押すと、歌や動物の鳴き声や楽器の音などが出る仕組みになっているもの)のついた絵本です。
最近ではさまざまな種類があり、本屋さんの幼児向け絵本のコーナーにずらっと並んでいるので、ご存知の方も多いと思います。

その中で、これは、あいうえおの五十音を発音してくれるモジュールのついた絵本です。類書がいくつかあるだけでなく、一般的なおもちゃの中にも同じ機能のものがあり、我が家でもいろいろ試しましたが、最終的にこのモジュール絵本が最もすぐれていて使いやすい、ということが分かりました。

そのポイントとしては、

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2006年07月19日

PECSフェーズ4問題の「答え」

かなり前にも書きましたが、PECS(絵カード交換式コミュニケーション療育法)では、フェーズ3から4に移行する際に、これまで1枚のカードで済んでいた要求表現を、わざわざ複数のカードと「センテンス・ストリップ」を使わなければならないように「ルール変更」します。

このように、同じ結果(リターン)を得るための行動(コスト)がただ増えるというのは、コミュニケーションとしてはむしろ「退化」なのではないか、ということがずっと気にかかっていて、当ブログでもフェーズ4以降については十分に書けていませんでしたし、我が家の療育としても、フェーズ4に進む代わりに、スケジュールに移行することを選択しました。

そんなわけで、この問題については永らく塩漬けになっていたのですが、先日、PECSの創始者であるアンディ・ボンディ先生の講義を受ける機会があり、この疑問について直接本人に聞くという非常にラッキーな経験ができたので、まずはその結果をまとめるところから、この「PECSフェーズ4問題」を改めて考えなおそうと思います。

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2006年07月09日

RDI「対人関係発達指導法」(ブックレビュー)(3)


RDI「対人関係発達指導法」―対人関係のパズルを解く発達支援プログラム
著:スティーブン・E. ガットステイン
クリエイツかもがわ

当ブログでも前例のない、3回(+プレレビュー1回)というほとんどシリーズ記事のような長大なレビューになっていますが、今回で終わりです。

前回までのレビューで、RDIの理論的な弱さ、実践面での可能性と独断によるRDI理論の「読み替え」について書いてきました。

最後に、私がこのRDIを切り捨てられない最大の理由の1つである、彼らの主張する「効果の高さ」について考え、さらにこのRDIによる療育の対象となるお子さんについて考えたいと思います。

もし、私がこのRDI本を何の前提知識もなく読んでいたとしたら、最初の発達理論の強引さと「内面の勝手解釈」の多さに辟易として、もっと簡単に「この療育法はダメ」という判断を下していただろうと思います。

私がそうせずに、RDIをABAとTEACCHの枠組みで再構成するといったことまで試みたりしている最大の理由の1つは、彼らが主張する、非常に高い成果があるからです。

アメリカのRDIの公式サイト( http://www.rdiconnect.com/ )から閲覧可能な「2-day Introductory Workshop Presentation」という資料によると、RDIを約1年半受けた子どもは、ADOS(自閉症診断観察尺度)による診断により15人中13人が自閉症の症状が軽減し、中でも11人は「自閉症ではない」と診断されたとされています。(RDIを受けなかった子どもは14人全員が症状の軽減なし)
同じ資料にはもう1つ調査が示されていますが、こちらもほぼ同様の結果です。

これ、額面どおりに受け止めれば極めて素晴らしい成果ですが、じっくり読み込んでいるうちに、この結果には多少の「トリック」があることに気が付きました。

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2006年07月08日

RDI「対人関係発達指導法」(ブックレビュー)(2)


RDI「対人関係発達指導法」―対人関係のパズルを解く発達支援プログラム
著:スティーブン・E. ガットステイン
クリエイツかもがわ

前回のレビューの続きです。

前回も書いたとおり、本書は子どもの発達に関する理論的前提や「内面の解釈」に問題があり、書いてあるとおりに読むことがあまりすすめられない本です。

でも、本書で紹介されているRDIには、これまでの療育法になかった新しい着眼点があることも事実で、本書を「読者の側で再構成して、より科学的に理解する」ことによって、効果的に応用できる可能性を十分に持っています。

私が本書を「再構成」して理解したRDIとは、「ABAとTEACCHのメソッドをベースにした、非言語コミュニケーションの発達に特化した高機能自閉症児の療育法」です。

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子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。