今回は自閉症療育とはまったく関係ありませんが、ABA(応用行動分析)とは深い関係がある話題です。
最近、「
記録をつけることによってダイエットをする」というダイエット法が流行しているようです。
具体的な名前を出すと知的所有権的にトラブルになるケースもあるようですので、ここでは一般名称として「ダイエット日記」と呼びますが、
これは端的にいえば、「ABAによるダイエット」だと言うことができます。
強化子ないし罰になるのは、定期的に測定し記録される体重です。
体重が減ればそれが強化子となり、増えれば罰となります。
そして、そのとき同時に、過去の「体重が減った原因と思われる行動(運動や食生活など)」「体重が増えた原因と思われる行動(間食など)」を確認することによって、「(過去の生活を参考にして)今日からはこういう風に行動しよう」という意識をもつことができます。
これは、
ABA的にいうところの「ルール支配行動」によるセルフマネジメント、ということになるでしょう。
ダイエット日記をつけることによって、望ましいルール支配行動を自ら定着させていき、生活習慣を変えていく(その結果としてダイエットに成功する)、というのが、ダイエット日記によるABA的ダイエット法ということになります。
そんなわけでABAという側面からちょっと興味をもっていた「ダイエット日記」ですが、たまたま先日、妻から「人間ドックの結果も気になるし、ダイエットをやってみようかな」という話が出たので、それなら自分で作って妻に提供してみようかな、ということで、市販のものやネットで紹介されているものを参考に、
オリジナルのダイエット日記を作ってみました。
汎用性があるように作ったので、こちらでそれをダウンロードできるようにしておこうと思います。

左が実際の「ダイエット日記」で、右が使い方の説明(表紙として使うこともできます)になっています。
ダイエット日記は、A4見開きで2週間分の記録ができます。何枚か印刷して真ん中で折り、ホッチキスなどで閉じれば、A5サイズのダイエット日記として使えます。
PDFファイルになっています。右クリックで「対象をファイルに保存」すれば、ダウンロードできます。記入する項目は、体重(朝と夜の2回記録できます)のほかに、食事や運動などです。労力を考えて、栄養素やカロリーを記入するところまでは考えていません。また、我が家では歩数計を使っていますので、「運動」の欄に、歩数計専用の項目を設けました。体脂肪率などを記入したい場合は、空きスペースを使ってください。
どちらかというと、短期集中的なダイエットを志向するのではなく、日々の生活をざっくりと把握して、緩やかに生活スタイルを改善していくような方向性のダイエット日記になっていると思います。
なお、著作権は一応留保しますが、基本的にはご自由に使っていただいて結構です。転載も歓迎です。
↑参考:市販品としては、こういったものがあります。