2012年07月16日

沓掛時次郎(劇画・長谷川 伸シリーズ)(まんがレビュー)

普段、時代ものなんて読まないんですが、これは楽しめました!


沓掛時次郎 (劇画・長谷川 伸シリーズ)
著:小林 まこと、原作:長谷川 伸
講談社 イブニングKC

当ブログの以前のエントリにいただいたコメントでこの本を知り、さっそくAmazonで買ってみました。
それにしても、こういう新刊じゃないコミックを買ったりするときは、Amazon最強ですね。廃版になったものもマーケットプレイスで安く買える場合が多いし、ヤフオク以上に入手性が高いと思います。

届いた本は、コミックとしては相当な厚み。サイズも大判ですし、かなりの迫力です。


↑大判400ページの大ボリューム。

表紙には、中央に大きくタッ君(らしき着物の少年)が描かれており、物語のなかでも重要な役割を演じてくるであろうことが期待されます。

表紙を見て分からなかったのが、下の方にものすごくたくさんの名前が並んでいることで、最初は、このまんが1冊にこんなにたくさんの人が制作に関わっているの?と思ったのですが、そうではなくて、このまんががいわゆる「スターシステム」をとっていることを端的に示したものでした。

つまり、このまんがに出てくる登場人物のほとんどは、作者である小林まこと氏が過去のいろいろなまんがに登場させたキャラクターを意図的に「使い回して」いる、ということです。

同様の手法というと、手塚治虫がいろいろなまんがにチョイ役でヒゲオヤジやブラックジャックを出したりするのが有名ですが、主要な登場人物をすべて使い回している「沓掛時次郎」のほうがはるかに本格的ですね。
その「スターシステム」採用のおかげで、「タッ君」もふたたび登場することができた、とも言えるかもしれません。

さて、肝心のストーリーですが、この「沓掛時次郎」というのは「股旅物」と呼ばれるジャンルの有名な戯曲のようで、1928年に発表されてから、8回も映画化され、テレビドラマになったりもしているそうです。
ちなみに、このまんがを読み終わってから、映画作品のあらすじなんかもネットで見てみたのですが、さすがに全然別物ですね。
「本来、仇であるはずの男と子連れの女が旅を供にし、許されがたい恋が芽生える」みたいな話の骨格を除いて、ストーリーは大幅に脚色されているようです。

そしてこのまんがにおける「脚色」の最たるものが、重度知的障害を伴った自閉症の少年である「タッ君」を、ヒロインである「おきぬ」の息子として登場させている、ということになるでしょう。

さらに驚くべきことは、この「タッ君」が社会のなかに役割をみつけ、大人になっていく「成長のプロセス」が、ストーリーの一角を占めているということです。
特に、エンディングがあんな感じに展開したのには、かなりびっくりしました。


↑ネタバレになってしまうのでぼかしを入れましたが、「大人になったタッ君(太郎吉)」が登場するワンシーンです。

ネタバレになってしまうとつまらないので、あえて細かいことは書きませんが、このまんがは、自閉症児であるタッ君をメインキャラクターの一人に入れたことによって、言い方は悪いですが「ちょっと古くさい時代物」であったであろう原作に対して、一気に現代的な要素、問題提起の色彩を帯びさせることに成功しているように思われます。

まあ、率直なところをいえば、タッ君みたいなこどもが本当にこのまんがのような斬った張ったのヤクザなこの時代の環境におかれて、こんな風に無事でいられる可能性は低いだろうな・・・とは思いますが、時次郎がそんなタッ君(この話のなかでは「太郎吉」)を文字通り命を賭けて守る姿には感動させられます。

当然ですが、この本を読んで療育がどうこう、というまんがではまったくありませんが、作者・小林まこと氏の、障害ある子への暖かい視線が感じられる、読んでいて心が暖かくなるまんがでした。
「療育に関係ない」と書きましたが、実は、タッ君が「役割を見つける」プロセスには、自閉症児ならではのこだわりのなかにその「役割の芽」をみつけ、長い目でじっくりとそれを育てていく(短期的な視点でむやみに禁止したりしない)という、療育のヒントにつながるような要素も描かれていて、そこもちょっとびっくりするところだったりします。
(ちなみに、もちろん今回も小林氏の「自閉症児の描写」は完璧で、実にリアルです。なんか娘をみているよう(笑))

まあ、ストーリー自体は基本的には悲げ・・・ゴホンゴホンこれ以上はネタバレなのでやめておきます(笑)。
純粋に時代劇まんがとして楽しめる作品でもあるので、まんがが好きな方は試しに読んでみてもいいのではないでしょうか。

※その他のブックレビューはこちら
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2012年07月09日

ライブ・自閉症の認知システム (28)

このシリーズ記事は、先日、石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 26 : 書籍のご案内(再掲)

今回のお話と関係のある書籍を、いくつかご紹介させていただいています。

それから、一般化障害仮説の図で、「道具」とか「ニッチ」とか「からだの拡張」といった視点から環境をとらえる考えかたが出てきました。
今回のお話の中では、このあたりについてはほとんど掘り下げることができませんでしたが、こういった視点から、環境と、そこに生きるヒトや生き物をとらえる考えかたは、「アフォーダンス理論」というものと関係しています。
以下の2冊が、この「アフォーダンス理論」についての本になります。


アフォーダンス-新しい認知の理論
エコロジカル・マインド―知性と環境をつなぐ心理学

続いて後半の話題についての本です。

後半、最初にお話しした、家庭での療育をプロジェクトととらえて、お父さんにリーダーになってもらいましょう、という話題ですが、これを書いたのが、私の2冊目の本、ぶどう社さんの『自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト』になります。


自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト

続きがあります・・・
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2012年07月02日

ライブ・自閉症の認知システム (27)

このシリーズ記事は、先日、石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 26 : 書籍のご案内

最後に、今日お話しした話題と関係する本をいくつかご紹介したいと思います。

普段、こういったお話のあとにご紹介する本は、自閉症とか療育に関係するものが多いんですが、今回は私が書いた本を除いては、どれも自閉症や療育とは直接関係のないものばかりになります。

今日最初の話題は、私たちが素朴にイメージする「こころ」というのは、実は矛盾に満ちたものだ、というお話でした。
これについては、「心の哲学」という分野の本が関係してきます。
心の哲学については、読みやすい本を3冊ほどご紹介します。


心の哲学入門
ロボットの心-7つの哲学物語
心理学入門一歩手前-「心の科学」のパラドックス

次に、自閉症の人は、一般化という脳の情報処理のしくみがうまく働いていないのではないか、という私の仮説、「一般化障害仮説」についてお話ししました。
この仮説について書いているのが、私の1冊めの本、新曜社さんの『自閉症-「からだ」と「せかい」をつなぐ新しい理解と療育』になります。


自閉症-「からだ」と「せかい」をつなぐ新しい理解と療育

今日お話ししたよりもぐっと掘り下げて書かせていただいていますので、興味をお持ちいただけたら、ぜひお読みいただければと思います。

続きがあります・・・
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2012年06月18日

ライブ・自閉症の認知システム (26)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。

page25.gif
Slide 25 : 療育を支える「科学の目」(続き)(再掲)

ここまで、「科学の目」をもった療育の大切さについて、お話ししてきました。

では、「科学の目」を鍛えるためには、どうすればいいのでしょうか?

実は、仮説・検証のプロセスのなかでいちばん難しいのが、仮説を設定するところです。
スジのいい仮説が設定できなければ、どんなに検証しても結果につながってきませんからね。
逆に仮説を設定する力がつくと、普段の子どもの何気ない行動から療育のヒントが見つかったりして、療育の面白みが増してきます。

続きがあります・・・
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2012年06月04日

ライブ・自閉症の認知システム (24)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 24 : 療育を支える「科学の目」

いま出てきた、「仮説検証」を中心とした療育スタイルのことを、私は「科学の目」をもった療育、と呼んでいます。

「科学の目」といっても、物理や化学などの知識のことを言っているのではありません。
そうではなくて、科学の世界で一般に使われている、「ものごとの考えかたや議論のすすめかた」のことを、科学の目と呼んでいます。
具体的には、ここにあるように、「先入観にとらわれない自由な思考」「仮説・検証プロセスを大切にすること」「限られたヒントから正しく推理する力をつけること」、この3つです。

続きがあります・・・
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2012年05月28日

ライブ・自閉症の認知システム (23)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 23 : 「行動レベル」と「知覚・認知レベル」(続き)(再掲)

くり返しますが、行動レベルと知覚・認知レベル、いつも両方を考えて、子どもの行動を理解する、働きかけを考えることが大切です。

たとえば私たちは、子どもが問題行動を起こしているときは、つい、その行動にばかり目がいってしまって、その背後に子どもがどんな困難をかかえているかを見失いがちになります。
また一方で、そういった行動の背後にある自閉症児の困難について深く考えようとすると、私たちはついつい想像の世界に足を踏み入れすぎてしまって、自閉症児の世界を勝手に想像のなかに作りあげてしまったりもします。

でも、確実なのは目にみえる行動だけなんです。

続きがあります・・・
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2012年05月21日

ライブ・自閉症の認知システム (22)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 22 : 「行動レベル」と「知覚・認知レベル」(再掲)

私が今日の前半でお話した自閉症のしくみと、一般にいわれる自閉症の症状・定義というのは、議論の「レベル」が違います。

こちらを見ていただくと分かるように、自閉症という障害は、行動レベルから知覚・認知のレベル、さらにそれよりもっと根源的なレベルといったように、多重構造をなしていると考えられます。

ここでは、上位のものほどより根本的な障害で、そこから下のレベルの障害が派生して生まれていく、ということを示しています。

つまり、器質レベル、つまり脳の損傷によって知覚・認知レベルの障害が引き起こされ、知覚・認知レベルの障害によって生じた発達の遅れ・偏りが、さまざまな行動レベルの障害として表面化してくる、というわけです。
そして、そのような行動レベルの問題によって社会にうまく適応することに失敗すると、さまざまな二次障害も生じてくるでしょう。

今日、前半で時間をかけてお話ししたのは、まさにこの「知覚・認知レベル」の障害がどんなものなのか、ということについての考え方になるわけです。

続きがあります・・・
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2012年05月18日

「呪い」をキーワードにした療育の議論(Twitter)

私も参加しているツイッターでは、ときどきとても興味深い議論が展開されることがあります。

今回ご紹介するのも、そういった興味深い議論の1つです。

http://togetter.com/li/299746
「呪い」というキーワードから発達障害の療育を考える


療育にまつわる、ある側面の問題を、「呪い」というキーワードを中心に考えていく、そんな議論になっています。
最近話題になった、「親学」問題とも少しかかわりがあります。

よろしければ、ご覧ください。
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2012年05月14日

ライブ・自閉症の認知システム (21)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 22 : 「行動レベル」と「知覚・認知レベル」

さて、今日お話しする最後の話題になりますが、今日、前半にお話ししたような心理学の知識を、実際の療育のときにどんな風に活かしていくのか、あるいは、いかがわしい療育法にだまされないためにはどうすればいいのか、そういったことをお話しします。

一言でいえば、「科学的な療育とはどんなものだろうか」という話題です。

続きがあります・・・
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2012年04月30日

ライブ・自閉症の認知システム (19)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。
今回は、前回に引き続き、お父さんが、「プレイング・マネージャー」として、家庭の中でどういう仕事を受け持つことが考えられるか、というお話の続きです。



Slide 18 : プレイングマネージャーの役割とは?(再掲)

ここまでいくつか「お父さんが受け持てるような役割」についてお話ししてきましたが、プレイング・マネージャーの役割は、単に特定の役割を分担する、ということだけではありません。

現場のメンバーの仕事として、もう一つとても大事なことは、「チームに欠員ができたとき、その穴をきっちりと埋めること」です。

これは平たくいえば、「奥さんが家事をできないときは、自分がやる」ということです。
この場合は、その間の家事全般をぜんぶ自分でやらなきゃいけません。家事全般ができないと代わってあげられないことになってしまいますから、お父さんは、いざというときに、ひと通り、最低限の家事ができるように、普段から慣れておく必要があるわけですね。

ここで大切なことですが、この「家事をできない」というのには、病気とか法事とかそういうことだけじゃなくて、「ちょっと息抜きで外出」とかも当然に含まれます

続きがあります・・・
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2012年04月23日

ライブ・自閉症の認知システム (18)

※このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 18 : プレイングマネージャーの役割とは?(再掲)

・・・さて、ここまでは、リーダーとしての役割についてお話ししてきましたが、今度は「プレイング・マネージャー」のもう1つの顔、つまり実際に療育の実務を担当する部分についてお話しします。

仮にリーダーが父親だと仮定した場合、その父親がどういった仕事を担当すればいいのかについては、もちろん決まった答えはありませんが、ここではあくまで一例として、一般にお父さんが担当しやすいと思われる仕事を簡単にまとめてみました。

続きがあります・・・
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2012年04月16日

ライブ・自閉症の認知システム (17)

このシリーズ記事は、かつて石川にて行なわせていただいた講演の内容を、ダイジェストかつ再構成してお届けするものです。


Slide 20 : プロジェクトをとりまく環境(図)(再掲)

リーダーはまず何より、強いプロジェクトチームを編成しなければなりません。

具体的には、ビジョンにしたがって、家族全員で療育をやっていくんだ、という強いメッセージを出して、もちろん自分自身もその真ん中に入っていくこと、あとはいい療育施設を見つけてきたり、近所に住む親戚に事情を説明していろいろと協力してもらったりといった働きかけによって、「サポートリソース」や「サポートメンバー」を増やしていくこと。
こういった働きかけは、チームの力を質・量ともに高めていくものですから、全体として「チーム編成」と呼ぶことができます。

そして、そうやってできあがった「外」とのつながりをしっかり維持・強化していくこと、常に新しいつながりを広げていくこと、万が一、学校や行政機関、地域などと摩擦や問題ごとが起こったら、それをうまく解決すること、こういうのもリーダーの重要な仕事です。
そういった「外とのつながり」をコントロールしていくような取り組み、働きかけのことは、ここにあるように「リンケージ・マネジメント」と呼んでいます
リンケージというのは、「つながり、縁」のことですね。

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2012年03月26日

「ライブ・自閉症の認知システム」の過去記事リンク

本日「第14回」の記事を公開したシリーズ記事、「ライブ・自閉症の認知システム」は、過去のエントリが既に約2年前というかなり古い記事になってしまいましたので、こちらで改めて、過去のエントリへのリンクを張らせていただきたいと思います。

第1回 …導入

第2回 …心理学の誤解を解く

第3回 …「こころ」をとらえなおす

第4回 …「こころ」をとらえなおす(続き)

第5回 …経験を「一般化」するということ

第6回 …一般化された経験と「ことば」

第7回 …「一般化」と「こころ」の関係

第8回 …自閉症=「一般化の障害」仮説

第9回 …環境との相互作用モデル

第10回 …相互作用モデル:自閉症の場合

第11回 …自閉症への働きかけモデル

第12回 …自閉症への働きかけモデル(続き)

第13回 …ここまでのおさらいクイズ


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2012年03月12日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(19)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の19回目です。

今回あたりから、純粋な意味での「療育本」からだんだん離れていきます。
そして、療育の「周辺」、あるいは障害全般にかかる本などのなかから、過去に「殿堂入り」した本をご紹介していきます。

まずは、療育の実践に役立つこの本(カテゴリ)から。



たのしい手あそびうた DVDブック(レビュー記事

私が娘の療育にとりくみ始めたころ、まだ世間には「歌っている口の動きがちゃんと見える『うたのDVD』」がほとんどなく、音楽が好きだけど発話のまったくない娘のために、私はわざわざ音大の学生さんにバイトとして来てもらって、歌っている口もとを録画し、DVDにして娘に見せていました。(参考記事

※もちろん「おかあさんといっしょ」などのDVDはありましたが、映像がアニメや着ぐるみのものや、歌っているシーン以外のものが多くて「発話につなげる」という意図からはやや遠いです。

私自身はこういった苦労をしたわけですが、その後、「DVDつきの手あそび歌の本」が不思議なくらいたくさん出版され、現在では、それらの中から好きなものを選べば、1500円程度という非常に安い値段で「おうたのDVD」が手に入るようになりました。

そんな「おうたのDVD本」のなかでも、突出したクオリティを誇るのがこちらになります。

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2012年03月05日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(18)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の18回目です。
今回は、絵カード療育の1つである「PECS」についての本のご紹介です。

3.その他の療育法についての本(続き)

<殿堂入りおすすめ本>


A Picture's Worth(レビュー記事
自閉症児と絵カードでコミュニケーション PECSとAAC(レビュー記事

絵カードを使った療育法の1つである「PECS」についての本。

実はこの2冊は同じ本で、「原書」と「訳書」という関係になります。

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2012年02月27日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(17)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の17回目です。

現在は、ABA以外の療育法について書かれた本をご紹介しています。



発達の遅れが気になる子どものためのムーブメントプログラム177(レビュー記事

こちらで紹介されている「ムーブメント」というのは、さまざまな道具を使い、身体の動きを通じて、感覚・運動・認知といった領域に働きかける療育法です。

そのままでは反応性が弱く、うまくかかわりにくい自閉症のお子さんに対して、道具をうまく使ってかかわりのきっかけを作り、そこから療育に進んでいくというのはとても合理的な考え方だと思います。

ですから、道具(しかも、家庭でも用意できるような比較的小道具的な道具)を使った療育のアイデアが満載のこの本は、子どもとのかかわりのきっかけ作りに最適な本だと思います。

この本については、つい1か月ほど前にご紹介したばかりですので、より詳しいレビューについてはそちらをご覧いただければと思います。


<おすすめできるその他の本>

さて、ABA系以外の(どちらかというと「TEACCH系」の)本で、殿堂入りしているものはこれだけになりますが、殿堂入りしていない本のなかでも、比較的おすすめできる本を、ここで一旦まとめておきたいと思います。

続きがあります・・・
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2012年02月20日

殿堂入りおすすめ本・まとめて再レビュー(16)

過去に「殿堂入り」として強くおすすめした本を、現在の視点から改めてレビューしつつ、まとめなおすシリーズ記事の16回目です。

前回のレビューから非常に期間が空いてしまいましたが、現在、ABA以外の療育法について書かれた本をご紹介しています。



あなたが育てる自閉症のことば(レビュー記事

この本はちょっと位置づけが難しいです。
「具体的に音声言語を教える本」ではまったくありません。それどころか、より広い意味での「言語訓練」の実践方法についても、あまり触れられていないと言っていいでしょう。
続きがあります・・・
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2012年02月13日

自閉症児をもつ家族のためのセカンドハウス(21)

これまであまり前例のない、「自閉症児と家族のためのセカンドハウス選び」というシリーズ記事をこれまで書いてきましたが、今回の第21回で、いよいよ最終回になります。



7.セカンドハウスを活用する(続き)

セカンドハウスを活用した生活に慣れてきたら、ぜひ検討していただきたいのが、自転車を持ち込んでみるというアイデアです。

現地で買ってもいいですし、折りたたみ自転車を車で運んでもいいと思います。

マンションの自転車置き場を契約するか、規約上問題がなければ部屋まで持ち込んで玄関などで保管しておきます。(雨ざらしで保管するとあっという間に使えなくなるので、できるだけ屋根などのある室内に近い環境で保管する必要があります。)

自転車が一台あると、ちょっとした買い物や、近所の観光地にぶらっと出かけて気ままに写真撮影を楽しむなど、便利に使え、活動の幅が広がるでしょう。
特に、コンビニなどのお店が少し遠くにあって、でも車を出すほどでもない、というときには、自転車はとても役に立つと思います。


もうひとつの「活用アイデア」は、ご両親や親しくしている親類、知人、友人などにも使ってもらうことです。

安価な宿泊を楽しんでもらえれば、普段サポートをもらっていることへの恩返しにもなりますし、使ってもらうことで空気の入れ替えもでき、物件の状態を保全するのにもいい効果もあります。
寝具の数とスペースさえ確保できれば、友人や親類と一緒に泊まって観光を楽しむ、なんてことも可能ですね。

観光地なら周辺にも宿泊施設はたくさんありますから、友人を呼んで、宿泊は別のところに取ってもらいつつも、マンションを「拠点」「休憩ポイント」にして観光を楽しむこともできるでしょう。(これは我が家でも実際にやってみたんですが、結構うまくいきました。)


そして・・・

続きがあります・・・
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2012年02月06日

自閉症児をもつ家族のためのセカンドハウス(20)

これまであまり前例のない、「自閉症児と家族のためのセカンドハウス選び」というシリーズ記事の、第20回です。
今回と次回は、実際の活用について書いていきます。この2回の記事で、このシリーズもようやく終わりを迎える予定です。



7.セカンドハウスを活用する

さて、これまで書いてきたようなプロセスを経て、晴れてセカンドハウスとして観光地エリアのリゾートマンションが手に入りました。
せっかくの高額な買い物ですから、ぜひ積極的に活用しましょう。

まずは、必要最低限の家具や寝具を用意する必要があります。

我が家の場合、家族分の寝具とリビングに小さなテーブル1つだけ、というところから最初の宿泊に挑戦しました。
引越し業者に頼むのも面倒なので、マイカーに寝具を少しずつ詰め込んで、まず私が荷物だけを積んで自宅とマンションを2往復ぐらいして自分だけが泊まる、というのを2回ほど繰り返して、何とか家族分の寝具が運べたところで家族全員で泊まってみることにしました。

続きがあります・・・
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2012年01月23日

自閉症児をもつ家族のためのセカンドハウス(19)

これまであまり前例のない、「自閉症児と家族のためのセカンドハウス選び」というシリーズ記事の、第19回です。
今回は、最終的な物件の絞り込みから、売買契約までのフェーズについて書いていきたいと思います。



6.現地見学から売買契約へ(続き)

エリアの絞り込みが終わったら、いよいよ「物件の絞りこみ」ですが、この段階では部屋単位というよりはマンション単位での絞り込みを考えたほうがうまくいくと思います。

リゾートマンションは、都市の居住用マンションほど数があるわけではありません。交通の便や価格帯、管理費、利用状態・管理状態などで絞り込んでいくと、「買ってもいいと思えるマンション」は、恐らく片手で足るくらいの数になってしまうはずです。

また、マンションごとに特長や管理状況が大きく異なり、部屋ごとの差よりもマンションごとの差のほうがずっと大きいということもあげられます。
そして、同じマンションで複数の部屋が売りに出されていることも、ごく当たり前にあります。

そんなわけで、まずは「特定のエリアで、気に入ったマンションをいくつか選ぶ」という形で絞込みを行なっていきます。
ここで、以前ご紹介した「売却しやすいリゾートマンションの条件」を改めて掲載しておきます。

続きがあります・・・
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子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。