2006年08月18日

「叱ること」について(3)

「叱る」という行為が本質的に持っているさまざまな問題点・副作用について、ABAの視点から書いています。

1. 問題行動の直後に叱らなければ効果がない。
2. 叱られた原因が子どもに弁別できなければならない。
3. 叱るのをやめると行動が復活する。
4. 叱られる状況と叱られない状況との間に分化強化学習が成立してしまう。
5. 恐怖反応に基づく別のレスポンデント条件付けが成立することがある。


前回は上記のうち1.と2.について説明しましたので、今日は残る3.から5.について書いてみたいと思います。

続きがあります・・・
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2006年08月17日

「叱ること」について(2)

前回にひき続き、「自閉症児を叱ること」について考えていきたいと思います。

「叱る」というのは、たくさんの副作用を持つ行為です。
特に「叱られる」ということそのものに純粋に反応する傾向が強い自閉症児の場合、闇雲に叱ることは、逆にさまざまな問題行動を増加させることにつながりかねません。

この辺りを、ABAの考え方から整理してみたいと思います。

叱る、というのはABA的にいえば「罰」(嫌子の提示による弱化)にあたります。
つまり、「嫌なもの」を提示することで望ましくない行動を減らす、というのが「叱る」という行為の端的なメカニズムだといえます。

ただ、この罰=叱るというのは、行動のコントロール方法としては次のような問題点を持っています。

1. 問題行動の直後に叱らなければ効果がない。
2. 叱られた原因が子どもに弁別できなければならない。
3. 叱るのをやめると行動が復活する。
4. 叱られる状況と叱られない状況との間に分化強化学習が成立してしまう。
5. 恐怖反応に基づく別のレスポンデント条件付けが成立することがある。


それぞれ説明していきたいと思います。

続きがあります・・・
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2006年08月16日

「叱ること」について(1)

あ、また妻のブログと微妙に話題がかぶっている・・・(笑)。

最近、娘は「叱られる」ことに対して、とても敏感になってきたように思えます。

かつては、こっちが何を言ってもまったく理解できない様子で、叱っても行動には何の変化もなく、仕方なく実力で阻止するとパニックを起こす、といった感じだったのですが、最近は、「メッ!」と叱ってやっていることをさっと中断させると、叱られてやめさせられたのが分かるようで、口をへの字に曲げてべそをかき(ここでよくに飛んでいってべそをかいている自分の顔を確認するのが面白いですが)、時には母親に抱きついて気を落ち着かせてから、1分もすると何事もなかったように別のことを始めるようになりました。

これが「いい傾向」なのかどうかは確実には分かりませんが、制止のメッセージが伝わることは、危険な行動をコントロールするという点では間違いなく意味があると感じています。

いずれにせよ、「叱る」ということはそれ自体とてもデリケートなことですし、特に相手が自閉症児だということで、娘の「叱りかた」には特に気をつけなければならない、と感じています。

今回は、そういった「自閉症児の叱りかた」について、私が考えていることを書いてみたいと思います。

続きがあります・・・
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2006年07月15日

アニマルセラピー関連(乗馬療法のニュース)

ちょっと前の記事ですが、ちょっと感動的なニュースを発見しました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060703-00000150-mailo-l40

歩む:尾家誠子さん(61)=豊前市 人生の原動力、乗馬療法/福岡

◇「馬は笑顔を分けてくれます」

 周防灘を望む豊前市の高台。周りを緑に囲まれた知的障害児・者総合施設「恵光園」に「ポック、ポック」というひづめの音が響く。障害者乗馬部門「ヒポクラブ」。障害がある利用者がリハビリやセラピーのために訪れ、馬と交流を深める。
 園の主要施設の一つ、更生施設「まぐら寮」の寮長。乗馬療法の導入を提案し、ヒポクラブ創設に力を尽くした。

 大卒後、2年間のOL経験を経て神奈川県の知的障害者施設に勤務した。指導員の資格を取った71年、欧州の福祉施設への視察でショックを受けた。スイス・チューリヒの湖畔。自閉症の男の子が、生き生きした表情で白馬にまたがっていた。
 「乗馬療法を取り入れたい」。まだ日本では乗馬療法という言葉もない時代。このショックとあこがれが「人生の原動力」になる。
 同年、結婚を機に園での勤務が始まる。当時は木造園舎で、園内は岩が転がる荒地がほとんど。職員は岩を除いて植樹する作業に追われた。あこがれを口にすることもはばかられる現実。だが、思いは募った。
 利用者の生活支援に奔走しながら、本場イギリスで学んだスタッフを招き入れ、職員や保護者に乗馬療法の良さを伝えた。利用者とともに1年かけてきゅう舎や馬場を作り、クラブを開設したのは97年春。気が付けば四半世紀を要していた。

 「資金やスタッフ、土地などどれが欠けても実現しなかった。私はきっかけを作っただけ」
 馬を眺め、触れたり、世話をすることで、利用者は療法的効果を得る。コミュニケーションが苦手な人が乗馬体験を話したくなる。何事にも積極的になる。半年間、馬に近づけなかった利用者は馬肌に触れた瞬間、笑顔をはじけさせた。
 現在、毎週40人を超える利用者が6頭の馬に親しむ。クラブが出来て来春で10年。人材の確保など課題は多く、これからが正念場と感じている。「園のテーマである『人と自然と動物と』の環境を追求していきたい」【出来祥寿】

〔北九州版〕
7月3日朝刊(毎日新聞)

若い頃の乗馬療法への感銘を、30年近くも持ちつづけて、最後に実現したというのが素晴らしいと思います。
ちなみに、私は乗馬療法をはじめとするアニマルセラピーの自閉症児への効果に一定の期待をしていますが、それは「癒し」とか「動物の不思議な超能力」といったものではありません。詳しくはこちらこちらをご覧下さい。
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2006年06月21日

遊びを育てる(ブックレビュー)


遊びを育てる―出会いと動きがひらく子どもの世界
野村 寿子
協同医書出版社

はじめに
第一章 子どもの遊びについて
第二章 障害をもつ子どもの遊びの難しさについて
第三章 遊びを育てる
第四章 環境が引き起こす子どもの動き
対談 出会いと動きがひらく子どもの世界
おわりに

かなり面白くて、意欲的な本。
自閉症の本だけでなく、いろいろな本を読んでいたおかげで、面白い本にたどり着けたなあ、という気がします。

本書は、障害を持った子どもの「遊び」をどうやって育んでいくか、ということに焦点を当てた本なのですが、いわゆる「遊戯療法」とはまったく違います

例えば公園とか砂場とか草っぱらで、健常の子どもが環境とさまざまに関わって普通に遊ぶ、まさにその体験を障害児にも「遊び」として経験させるためにはどんな風に関わっていけばいいか、そういった「関わりあう遊び」の育てかたについて書かれた本です。

実は、本書は一義的には発達障害児というよりは、肢体不自由児のための作業療育を取り扱っている本なのですが、内容としては自閉症児にも十分に役立つものとなっています。

続きがあります・・・
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2006年06月14日

<S-S法>によることばの遅れとコミュニケーション支援(ブックレビュー)

先日の「本が山積み」の記事を書いた頃に、複数の方から「気になる本」として名前が挙がっていたので、さっそく読んでみました。


<S-S法>によることばの遅れとコミュニケーション支援
編:倉井 成子
著:矢口養護学校小学部
明治図書

第1章 ことばの発達の支援“S―S法”の考え方
第2章 ことばの発達の支援の方法―課題別個別学習・小集団学習・日常生活指導の中で
第3章 矢口養護学校小学部の実践―言語とコミュニケーションの発達


S-S法というのは聞きなれない名前ですが、本書のまえがきによると、

<S-S法>は、言語聴覚障害の領域で臨床的経験を基に作り上げられてきた我国オリジナルの言語発達障害児・者の評価・訓練・指導アプローチです。医療、福祉領域で働く言語聴覚士の間では、かなり使われているのですが、教育の現場では知られていないことが多いと思います。
(本書まえがきより)

ということで、日本の言語聴覚士の間で経験的に生まれてきたコミュニケーションに関する療育法のようです。

この「日本の」というのは、ことばの療育ということを考えると、意外と重要かもしれませんね。
海外の療育法は、当然にその国のことばを前提に組まれており、例えば私が強く支持するPECSも、語順が英語とは違うことがフェーズ4以降に進むことを少し難しくしていたりします。
ですから、「日本で開発された、日本語のための」療育法という点は、評価できると思います。

続きがあります・・・
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2006年06月07日

涼太郎、またやっちゃった!?(ブックレビュー)

とりあえず、新刊本を見つけたら読む、ということで、これもさっそく読んでみました。発行日が6月10日(未来)になっていますので、できたてのほやほやということになります。


涼太郎、またやっちゃった!?
著:倉田 ちかこ
廣済堂出版

自閉症児の子育てまんが&エッセイということで、以前紹介した、「中村さんちの志穂ちゃんは」や「イケイケ、パニッカー」と似たような趣の本です。

上記の既紹介の2冊の本が、まんがも母親本人が描いているのに対して、この本は「著:倉田ちかこ、まんが:越智充奈子」とそれぞれ別々になっていたので、誰かプロの人が描いたんだろうか、と思って少し調べてみたんですが、どうやらまんがを担当したのは著者の妹(まんがにも何度も出てくる)のようですね。

何で調べようかと思ったのかというと、それにはわけがあって・・・

続きがあります・・・
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2006年05月25日

NHK自閉症関連番組抄録へのリンク

「まあくんママのひとりごと」ブログでもリンクが貼られていたNHK福祉ネットワークの過去の番組の抄録に、自閉症に関連するものが非常にたくさんあって、しかもどれも写真入りでとても分かりやすいので、整理してリンクを貼っておくことにしました。

2003年5月 シリーズ「自閉症の子とともに」
 5月7日  行動を理解する
  自閉症児の不可解な行動がなぜおこるのかを考える

 5月14日 コミュニケーションの力を育てる
  ある通園施設での取り組みなど

 5月21日 家庭を暮らしやすく
  家庭を、自閉症児にとって暮らしやすくするための工夫など

 5月28日 “光”の世界にこめた思い
  まんが「光とともに」の作者へのインタビューほか

2005年5月 シリーズ「発達障害の子どもたち」
 5月17日 小学生の支援
  アスペルガー症候群の子どもの実例に沿って解説

 5月24日 中学生の支援
  LDの子どもの実例に沿って解説

 5月31日 発達障害 Q&A
  親や発達障害児本人からの質問に答える回

続きがあります・・・
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2006年05月19日

オリジナルDVD無料モニター制度を締め切ります。

ご好評いただいている、オリジナルDVD「おくちがみえる おうたのDVD」の無料モニター制度ですが、おかげさまで数多くの方に本制度をご利用いただいき、本DVDのよいところ、改善すべきポイント、向いているお子さん、そうでないお子さん、DVDプレイヤーの再生互換性など、重要な情報を数多く集めることができました。
一部のお子さんについては、「突然はっきりと歌い出した」といった嬉しい報告もいただきました
また、国立大学の付属病院からの引き合いがあり、驚いたこともありました。
(過去のモニター報告についてはこちらを参照ください。)

本制度につきましては、開始から約半年が過ぎ、十分多くの方からモニター報告をいただけたと判断いたしましたので、2006年5月31日申込み分をもって、無料モニター制度を締め切らせていただきたいと存じます。

もちろん、有償での配布については継続いたしますので、6月以降、本DVDにご興味をお持ちになった方も、有償(800円+送料200円)にて本DVDをお試しになれます。

また、モニター報告の内容をふまえた新しいオリジナルDVDの開発も検討しています。(開発はかなり先になりそうですが・・・)

※オリジナルDVDについての詳細は、こちらのまとめページを参照願います。
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2006年04月26日

虹の架け橋(ブックレビュー)


虹の架け橋―自閉症・アスペルガー症候群の心の世界を理解するために
著:ピーター サットマリ
星和書店

いろいろな自閉症の人の体験世界について書いてある本を読んでみたい、と思いました。

もちろん、「自閉症だったわたしへ」とか、「我、自閉症に生まれて」あたりの有名どころを読んでもよかったのですが(前者は読んだことがあります)、できればもっとたくさんの人の経験を1冊で読めると偏りがなくなっていいなあ、と思っていたところ、12名の自閉症児者の臨床例が載っているというこの本を発見し、さっそく読んでみることにしました。

読んでみてちょっと驚いたのは、この本はひたすら12人の臨床例を追いかけた本ではなくて、臨床例を「とっかかり」にして、自閉症・アスペルガー症候群に関する基本的情報を分かりやすく解説した、一般向け自閉症入門書だった、ということです。

少し期待とは違ったのですが、でも、その内容はとてもユニークで、さまざまな臨床例に思わず引き込まれます。

例えば、本書の第8章には、三つ子が全員自閉症、という例が出てきます。
そして同じ章には、ワクチン接種による(水銀)中毒やペプチドの代謝障害に我が子の自閉症の原因を求め、原因究明に走り回るばかりで具体的な療育がまったく始められない親の例も出てきます。

続きがあります・・・
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2006年04月22日

自閉症ハンドブック(ブックレビュー)

これも以前読んだ本ですが、本棚を整理する目的で、改めて引っ張り出して内容を確認しているので、レビューとして整理しておきたいと思います。



自閉症ハンドブック
著:モーリーン アーロンズ、テッサ ギッテンズ
明石書店

第1章 自閉症のさまざまな症例
第2章 自閉症の歴史
第3章 自閉症の要因
第4章 診断に関する諸問題
第5章 自閉症の子どもの理解と診断
第6章 実用面―子育てとカウンセリング
第7章 ことば―自閉症の子どもにおけるコミュニケーションの発達
第8章 自閉症の子どもの教育
第9章 成長とその後
第10章 自閉症のさまざまな治療法

監修が自閉症協会会長の石井哲夫氏ということで、「受容」の本なのかな?と勘ぐってしまいましたが、そうではなく、「自閉症スペクトル」のローナ=ウィングや「心の理論」のコーエンの流れを引き継いだ、正統派の自閉症入門書

個人的には、「自閉症スペクトル」よりも読みやすく、かつ、有用な内容が書いてあると感じました。本が小さくて、ハードカバーでもないので、電車で読むのもずっと楽ですね。

続きがあります・・・
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2006年04月16日

石井哲夫氏の本2冊お譲りします

本棚の整理のために、これも処分したいと思います。


講座 受容による自閉症児教育の実際―いま再びなぜ受容なのか
著:石井 哲夫
学習研究社 障害児教育指導技術双書
定価 1,575円

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自閉症児の心を育てる―その理解と療育
著:石井 哲夫
明石書店
定価 1,890円

日本自閉症協会会長の石井哲夫氏の自閉症療育論に関する本です。
いずれも、氏の療育理念である「受容」という考え方がベースとなっており、自閉症児の心にどのように近づいていけばいいのかが語られています。

「自閉症児の心を育てる」に関しては、2002年刊という新刊ですが、実は1971年発行の「自閉症児がふえている」という本の加筆訂正版であり、「講座 受容による-」の初版発行が1983年ということも考え合わせると、約25~35年ほど前の療育法が書かれた本であるということになります。

ですから正直に書きますが、これらの本は歴史的価値を見出すべきものであろうと思います。
かつて主流だった精神分析的アプローチとはどのようなもので、問題行動や発達の遅れに対してどのように対処していたのか、それと比較して現在主流のABAやTEACCHはどこがどう違うのか、そんなことを考えるためには最適の本だと思います。

本書を、2冊まとめて送料込み500円でお譲りしたいと思います。

状態ですが、新品で購入したものなのでまあまあきれいです。ただ、古本ですので多少の汚れ等はご容赦ください。

ご希望の方は、そらパパメールアドレス「」宛にご連絡ください。
発送は、冊子小包か定形外郵便(窓口で安いほうをこちらで選びます)とさせていただきます。それ以外の発送も承りますが、その場合には別途送料をご相談させていただきます。

代金のお支払い方法については、こちらにまとめましたのでご参照ください。

なお、売り切れた場合は、この記事のコメントでご連絡します。
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2006年04月10日

フリーのあいうえお表(キッズ@nifty)

キッズ@niftyで、フリーのあいうえお表が配布されていますので、リンクしてご紹介します。



http://kids.nifty.com/study/hiragana/

キッズ@nifty おべんきょう
あいうえお表

A4サイズの紙とカラープリンタがあれば、簡単にきれいなカラーのあいうえお表が印刷できます。厚めの紙に印刷するか、ラミネーターでラミネート加工できるとさらにいいですね。

なお、この「キッズ@nifty おべんきょう」には、あいうえお表以外にも、カタカナ表や九九の表、ひらがな練習帳などが置いてあります。



http://kids.nifty.com/study/
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2006年03月26日

自閉っ子、深読みしなけりゃうまくいく(ブックレビュー)

既にほうぼうのブログでも話題になっていますけど、ニキ・リンコさんの新作。


自閉っ子、深読みしなけりゃうまくいく
著:ニキ・リンコ、仲本 博子
花風社

今回は、アメリカで自閉症児を育てているトニママこと仲本さんの「現地レポート」に対して、翻訳家で自らも自閉症スペクトラム障害をもつニキ・リンコさんと花風社の浅見さんという方が対談をするという、ちょっと変わった構成になっています。

あと気が付くのは、表紙が派手です。全面光沢のある山吹色?で、私はこの本はカバーをつけなければちょっと外では読めません(笑)。

今回のテーマは、ずばり、昨年施行された「発達障害者支援法について」。本法をふまえ、これからの発達障害者支援はどんなものを目指せばいいのかについて、アメリカのIEP(Individualized Educational Program=個別化された教育プログラム)を1つの先行事例としていろいろ考えてみよう、という本です。

テーマは結構「堅い」んですが、この本は素直に面白い、と思いました。

続きがあります・・・
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2006年03月25日

うちの子かわいいっ親ばか日記2入学編(ブックレビュー)

ふと気が付くと、こんな本が新しく出ていました。

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うちの子かわいいっ親ばか日記2 入学編―自閉症児あやの育児まんが
著:あべ ひろみ
ぶどう社

あやちゃん 保育園スタート!
あや&たか ゆかいなコンビ
トイレでおしっこへの道
しつけはゆっくり気長にネ
お友達のミラクルパワー
ステキなクラス!きりん組さん
やっぱり悩んだ 小学校就学
あやちゃん 小学生になったよ!
歯医者さんデビュー!
エンジョイ!?夏休み・・・
がんばったね!運動会!
2学期 少し慣れたかな~
3学期 1年生も残りわずか

当ブログでも以前ご紹介した、「自閉症児の親によるまんが」のうちの1つの、さらに続編です。
第1巻は、2歳の娘「あや」ちゃんに自閉症の診断が下ってから、弟が生まれて4歳になるまでの約2年間の話でしたが、今回は、同じく「あや」ちゃんの、保育園入園から小学校1年生の3学期までが描かれています。

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2006年03月23日

チャビーシート(携帯用補助便座)(グッズレビュー)

今回の動物園でも試しに使ってみたものですが、妻のブログで紹介されていたアイテムです。

チャビーシート (ブルー)
チャビーシート(ブルー)
eightex
定価 2,415円 (税込)
トイザらスオンラインショップ価格 1,500円(税込)

洋式トイレの上に乗せて、子どものお尻が便座の中に落っこちないようにする補助便座。4つ折りにして携帯できるので、ちょうどうちの娘の現在の状態のように、おむつが外れたけれど大人用のトイレはまだ使えない、といった子どもを外出させるときに使えます。

類似商品はいくつかあるのですが、見た限り、耐荷重が18kgまであるのはこの商品だけで、あとはみんな16kgどまりだったので、これを選びました。(娘は17kgくらいあるようなので・・・)
また、4つ折りにした本体がぴったり入る携帯用のポーチがついているのも便利です。

ただ、この「座ると音が出る」という機能は余計ですねー。
音が出ること自体もそうですが、変なところにスイッチがついているのもよろしくないです。
ちなみに音自体は、ちょっと加工してモジュールを外してしまえば簡単に出なくなります(うちはそうして使っています)。

上記のトイザらスの値段設定は結構魅力的。少なくともうちが実際に買った値段よりも安いです。

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2006年02月26日

上岡一世先生の本3冊お譲りします

kamioka.jpg

こうすれば伸びる自閉症児の指導法
指導年齢がわかる社会的自立のための指導プログラム
自閉症の理解とその支援―子どもが成長・発達するかかわり方

著:上岡 一世
明治図書
定価:それぞれ¥1,470、¥2,016、¥2,688

愛媛大学教授の上岡一世先生の、自閉症療育に関する本3冊です。
これまで、このブログではレビューは書いたことがないので、上記のアマゾンリンクなども参考にしてください。

簡単に説明すると、最初の「こうすれば伸びる-」は、いわゆる親向けの療育入門書です。自閉症とはどういう障害なのかの説明から、療育の方向性に関する基本的考え方、具体的な指導例などが幅広く簡潔に記載された本です。(約110ページ)

真ん中の「指導年齢がわかる-」は、自助スキルや基本的な生活スキルなど、795の項目について、発達年齢ごとに区分し、何歳くらいでどのような課題に取り組むべきか、発達の遅れている部分はどこかをチェックできるチェックリストです。課題ができないときの指導のポイントなども簡潔に述べられています。(約196ページ)

右の「自閉症の理解と-」は、「こうすれば伸びる-」の内容を、どちらかというと教育関係者向けに、もう少し掘り下げて説明した本です。ですので、指導方針や実例などにページが多く割かれています。(約244ページ)

上岡先生の本の特徴は、とにかく自閉症者の社会的自立に徹底的にこだわる姿勢です。どんなに障害が重くても、どんなに問題行動が多くても、社会的自立だけは最後まであきらめないという姿勢が極めて明確です。
療育の内容や方針は、ひたすら熱意を持って自助スキルを教え込む、というスタイルのようです。そういう意味では極めて臨床的、現場的なアプローチであり、理論的な面は必ずしも明確ではありません。(それが、このブログで過去に本書をとりあげなかった理由です。)

簡単にいうと、「温かい熱血教師の本」です。
改めて目を通してみましたが、やはり「正論」が書いてあると思いますし、自閉症児の自助スキル、社会的自立に特に強い関心のある方には貴重な情報がたくさん入っていると思います。

本棚の整理も兼ねて、この3冊の本をまとめて、送料込み1000円でお譲りしたいと思います。

状態ですが、新品で買った本ですので、まずまずきれいです。ただし、背表紙には多少日焼けの色あせがあります。

ご希望の方は、そらパパメールアドレス「」宛にご連絡ください。
発送は、冊子小包とさせていただきます。それ以外の発送も承りますが、その場合には別途送料をご相談させていただきます。

代金のお支払い方法については、こちらにまとめましたのでご参照ください。

なお、売り切れた場合は、この記事のコメントでご連絡します。
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2006年02月05日

「中村さんちの志穂ちゃんは」お譲りします

我が家の本棚のシェイプアップのために、一部の本をお譲りしたいと思います。

今回は、以前、このブログでもご紹介した、自閉症児のお母さんが自ら描いたまんがの1つです。

shiho.jpg
中村さんちの志穂ちゃんは―自閉症のある娘との喜怒“愛”楽な日々
著:中村 由美子
全国コミュニティライフサポートセンター

自閉症児のいる毎日を淡々とつづるまんが&エッセイです。自閉症児がひきおこすびっくりするような事件や、ちょっとしたことで感動してしまうエピソードなど、我が家で起こったことを思い出したり、「これからこういうこともあるのかな・・・」と思いながら読みました。

肩ひじ張った内容ではないので、気軽に読めます。
一般の方が、自閉症について知るために読む本としてもいいかもしれませんね。

本書を、ご希望の方に、送料込み500円でお譲りしたいと思います。

状態ですが、新品で買った本ですので、帯が多少よれている以外は、本体はきれいです。

ご希望の方は、そらパパメールアドレス「」宛にご連絡ください。
発送は、冊子小包または定形外郵便(窓口で安いほうを選びます)とさせていただきます。それ以外の発送も承りますが、その場合には別途送料をご相談させていただきます。

代金のお支払い方法については、こちらにまとめましたのでご参照ください。

なお、売り切れた場合は、この記事のコメントでご連絡します。
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2006年02月02日

「アメリカはいい」ですか?

すみません、今日は個人的な感情の話です。
おとといの記事で、「福祉にはいくらでもお金をかけるべきだという考え方には賛成できない」と書きました。それに関連する話題です。
ちょっとネガティブなことを書いていますので、興味のない方は読み飛ばしてください。

療育に関連して、私にとって「違和感」を感じる議論の1つが、「アメリカではこんなに福祉が充実している」といった、海外諸国、特にアメリカとの福祉レベルの差についての比較に関する議論です。

確かに、アメリカには「すべての障害児のための教育法」(The Education for All Handicapped Children Act)というものがあり、すべての障害児が無料で適切な教育を受ける権利が保証されています。万一そういった権利が確保できない場合でも、訴訟によってそれを勝ち取るチャンスが十分にあり、そういった成功談が武勇伝のように紹介されます。

このこと自体は素晴らしいことです。

対して、日本はどちらかというと福祉切り捨ての動きが加速しており、先般可決され、4月から施行される「障害者自立支援法」も、タテマエはいろいろあっても、福祉予算削減のホンネが透けて見えます。社会格差を広げる、弱者切り捨ての動きが加速し、消費税を上げられない政治家がいよいよ切ってはいけない経費を切り始めてしまったという印象はぬぐえません。

ただ、それでも私は、日本の福祉政策を批判することはできても、アメリカの福祉の水準を崇め奉ることはどうしてもできません。

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2006年01月26日

リンク追加しました。

さらに1件リンクの追加です。

感覚統合療法についてかなり突っ込んで書いてあるページを発見したので、リンクを張っておきます。

http://home4.highway.ne.jp/matsu1/kayano.htm
お母さんのための感覚統合療法

感覚統合の先生がまとめられているページです。

ただ、このページで扱われている療育の範囲は、厳密な「感覚統合」を超えて、感覚統合のやり方をベースにした、療育施設で実施するような全体的な療育のやり方までを含んでいます。
その中には、自閉症の療育スタイルとしてはやや古い、受容スタイルの療育や、抱っこ法的なものも含まれていますので、ちょっと注意が必要かな、と思います。

個人的におすすめしたいパートは、以下の部分になります。
具体的な療育ノウハウの部分よりも、どちらかというと理論的な面を解説している部分のほうが、「感覚統合療法って何を目指しているの?」という疑問が純粋に分かっていいように思いました。

おかあさんのための感覚統合療法
1.感覚統合療法について
2.感覚(Sensory)とは
3.感覚統合(Sensory Integration)とは?
5.感覚統合療法の実際  

おかあさんのための感覚統合療法 実践編
第1章 基本的なこと
第2章 遊具を使って- 1.固定遊具 (1)ブランコ
第2章 遊具を使って- 3.トレーニング・バルーン 
第3章 生活での工夫

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子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。