2007年05月22日

「この星のぬくもり」文庫版

以前ご紹介した自閉症関連まんが「この星のぬくもり」が、文庫版になって手軽に読めるようになっているのを発見しました。


この星のぬくもり 自閉症児のみつめる世界
著:曽根富美子
ぶんか社

この本のオリジナル版や、「光とともに・・・」など、自閉症関連のまんがは大体大版で組まれていて携帯性に乏しいのですが、そんな中で文庫サイズの本書はちょっと珍しい存在になりそうですね。

ご参考までに、ご紹介しておきます。

(その他のまんがレビュー、ブックレビュー等はこちら。)
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2007年05月21日

これでもけっこう幸せだ。―自閉症の息子とともに(ブックレビュー)

久しぶりのブックレビューです。



これでもけっこう幸せだ。―自閉症の息子とともに
著:山岡 瑞歩
草思社

確か、新聞の新刊広告に書名が掲載されていて、書店でも3冊くらいまとめて入荷していたので、気軽な気持ちで買って読んでみたのですが・・・。

うーん、正直に言って、とてもコメントのしづらい本です。

続きがあります・・・
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2007年04月03日

いよいよスケジュール表始動

大したことではありませんが、以前ご紹介した、絵カードを活用したスケジュール表を、いよいよ実際に玄関に掲示して使い始めることにしました。(もうすぐ娘にとっての新しい生活も始まりますし・・・)



変更したところは、ほとんどありません。

非常に長かったカードのベロの部分を短くしたり、「今日はここ」フレームをベロでひっかける方法から洗濯バサミで留める方法に変えるといったマイナーチェンジだけ行なっています。

あとは、「おうち」というカードだけ見た目を少し変えてみました。(写真が小さい)

とりあえず、今はまだ「ぶら下げてあるだけ」ですが、少しずつこれがスケジュールなんだということを理解させていきたいですね。
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2007年02月12日

自閉っ子は、早期診断がお好き(ブックレビュー)

面白かったですよ。


自閉っ子は、早期診断がお好き
著:藤家 寛子
花風社

本題に入る前に、個人的に気になっていることが・・・
花風社から出ている本書と同じタイプの自閉症シリーズの本、読みやすくて値段も安くて、私たちに新しい視点を提供してくれるのでほとんど買って読んでいますが、タイトルのネーミングセンスだけはちょっと何とかしてほしいです。

とっくに成人している大人が書いている本に「自閉っ子」というタイトルを使うのも(そこに込められているメッセージ性もなんとなく分かるのですが)、何度も繰り返されると違和感が強くなってきますし、本書のタイトルに使われている「○○は××がお好き」という言い回しも、ちょっと陳腐ですよね。

堅いメッセージをカジュアルなタイトルに込めたいという意図も分からなくもないですが、こんな風に繰り返されるとちょっと食傷気味ではあります。

・・・閑話休題。

本書は、「自閉症とは身体障害だ」というセリフが印象的な、アスペルガー症候群の2人の対談を軸に構成された好著、「自閉っ子、こういう風にできてます!」の流れを受け継いだ実体験エッセイです。

続きがあります・・・
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2007年02月05日

すごいお母さん

日常の何気ない光景に、はっと驚くことってないですか?

先週末、私はそういうことがありました。

ふと立ち寄った100円ショップで、療育なんかに使えそうなものはないかな、と見ていたところ、たまたま近くにいた小さな子ども(3歳くらい?)とそのお母さんが、こんなやりとりをしていたのです。

母「さあ、次はあっちの売り場に行こう」
子「・・・」(S字フックがたくさんかかっている売り場で商品をいじるのに夢中)
母「あっちにはもっと面白いものがあるよ」
子「・・・」
母「うん、ここはとっても面白かったね。じゃあ次はもっと面白いところに行こう」
子「うん」(ようやく顔をあげて返事をする)


私(あー、すごいなあ、子どもがどんなに言うことを聞かないでも、叱ること=罰ではなくて次の場所の強化子を示しながら代替行動を伝えようとしてる。)

母「じゃあ、いこうか」
子「・・・」(行こうとした視線の先でまたさっきのS字フックが目に入ってしまい、またいじり始めてしまう)


私(あ、また元に戻っちゃったなあ。ここでこのお母さんはどうするんだろう)

続きがあります・・・
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2007年01月29日

発達障害だって大丈夫―自閉症の子を育てる幸せ(ブックレビュー)

ある意味、奇跡的な本。



発達障害だって大丈夫―自閉症の子を育てる幸せ
著:堀田 あけみ
河出書房新社

書名と著者名、そして出版元が「河出書房」だという事実を組み合わせて、私が冒頭で書いたように「奇跡的な本」だと即座に気づける人は、なかなかのマニア?でしょう。

ぴんと来ない方でも、次の本とあわせて見ることでその「意味」が分かってくるのではないかと思います。

続きがあります・・・
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2007年01月13日

「イルカ・セラピー入門」お譲りします

ちょっと変わったアニマルセラピー本です。

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イルカ・セラピー入門―自閉症児のためのイルカ介在療法 (単行本)
著:辻井 正次、中村 和彦
ブレーン出版 (Amazon参考リンク

イルカ・セラピーという言葉は、「信じている」人にはイルカとの人知を超えた交流を、「信じていない」人にはただのオカルトを想像させるものだと思いますが、本書がユニークなのは、「信じていない」人によるイルカセラピーへの科学的なアプローチである点。

つまり、オカルト的なものは一切排除して、それでもイルカセラピーに効果があるのかどうかを客観的に追い求めていこう、という姿勢で書かれた本だといえます。
中身をみてみると、「イルカセラピーをABAする」なんていう、ちょっと想像を絶する(笑)寄稿があったりして面白いです。

イルカセラピーに関心のある方には一読の価値があると思われる本書を、送料込み700円でお譲りしたいと思います。

状態ですが、新品で買って1回読んだだけですので、かなりきれいなほうだと思います。ただし、古本ですので多少の汚れ等はご容赦ください。

ご希望の方は、そらパパメールアドレス「」宛にご連絡ください。
発送は、冊子小包か定形外郵便(窓口で安いほうをこちらで選びます)とさせていただきます。それ以外の発送も承りますが、その場合には別途送料をご相談させていただきます。

代金のお支払い方法については、こちらにまとめましたのでご参照ください。

なお、売り切れた場合は、この記事のコメントでご連絡します。
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2006年12月23日

わが子よ、声を聞かせて―自閉症と闘った母と子(ブックレビュー)

ようやく読みました。

 


わが子よ、声を聞かせて―自閉症と闘った母と子
著:キャサリン モーリス
NHK出版

第1部 アン=マリー
 不安
 恐ろしい可能性
 自閉症
 異星人になった娘
 罪の意識
 救いを求めて ほか
第2部 ミシェル
 真実の痛み
 息子もまた…
 回復への歩み
 「お兄ちゃん!」
 しつけについて考えること
 遊びの約束 ほか
第3部 そして、私
第4部 さらに考えること

知っている人にはめちゃくちゃ有名な、「ロヴァース式のABA早期集中介入で2人の子どもの自閉症を『治して』しまったという母親の体験談」です。
以前ご紹介した「自閉症を克服する」といい、NHK出版はなぜかロヴァース系ABAに積極的ですね。

ただ、本書の内容は、私が読む前にイメージしていたものとはかなり違うものでした

続きがあります・・・
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2006年11月04日

精神科医の子育て論(ブックレビュー)



精神科医の子育て論
著:服部 祥子
新潮選書

第1章 旅立つ前に―内面からの成熟をめざす子育て
第2章 誕生から一歳頃まで―最初の一歩の大切さ
第3章 一歳から三歳まで―じりつへの歩の進め方
第4章 三歳から六歳まで―自発性を伸ばす
第5章 六歳から十二歳まで―学習の開始
第6章 十二歳から二十歳まで―自我同一性の獲得
第7章 旅を通して―旅路を支えるもの

タイトルには子育てとありますが、内容としては著者が出会った、自閉症児T君をもつ母親(J子さん)の子育て実践を中心軸にして、そこから健常児を含めた子育て一般を語るという内容になっていますので、自閉症療育の本としても十分読めるものになっています
また、私が買った本は第20刷となっていますから、これまでずいぶん売れてきた本なんだと感心しました。

ですが、よく売れているからといって必ずしもいい本だと結論付けられないのが自閉症本の難しさです。実際、この本は読み方に気をつけなければならない「要注意本」だと私は感じました。

続きがあります・・・
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2006年11月01日

ゾウの鏡像認知

当ブログオリジナルの療育法「鏡の療育」でも注目している鏡像認知(鏡に映った自分を自分だとわかる認知スキル)について、新たな知見が得られたというニュースです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061031-00000018-jij-int
「鏡に映った自分」ゾウも認識=人間やサル、イルカに続き-米研究チーム

 【ワシントン30日時事】米エモリー大学の研究チームは、ゾウも鏡に映った姿を自分であると認識する能力を持っていることを確認したと発表した。30日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に研究論文が掲載された。鏡映認知と呼ばれるこの能力は、人間以外ではサルやイルカで確認されており、動物の知能を測る手掛かりにされている。ゾウもこの能力を持っているのではないかとみられていたが、確認されたのは初めて。
 
(時事通信) - 10月31日9時0分更新


一般に動物の鏡像認知は、動物を眠らせて顔に無臭の塗料を塗り、目がさめて鏡をみたときに自分の顔の塗料がついているはずの部分を触ろうとするかどうかで判定します。今回の実験も詳細は不明ですが、おそらく同様の方法で実験したんだと思われます。

まあ、ゾウの知能は一般にはイヌ以下だと考えられていますから、ちょっとにわかには信じがたいものがありますが、個人的には興味をそそられる話題です。
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2006年10月21日

NHK自閉症関連番組抄録へのリンク(続)

前回のまとめ以降、NHKの福祉関連番組において、特に新しい番組「ハートをつなごう」を中心に、自閉症・発達障害の話題が繰り返し取り上げられています。

そんなわけで、抄録が全部出る頃合いをみて記事をアップしようと思っていたのですが、「発達障害」の特集が第3弾、第4弾とどんどん続いているので(笑)、とりあえず、リンクはまだ完全ではありませんがアップすることにしました。

前回の記事とあわせてご参照ください。

2006年5月 シリーズ「発達障害」(ハートをつなごう)
 発達障害のご本人と家族、友人がスタジオに会して語り合う企画。

 5月29日 子どもたちの悩み

 5月30日 大人だからこその悩み

 5月31日 どうむきあう?

 6月 1日 わたしたちにできること


2006年8月 シリーズ「発達障害 第2弾」(ハートをつなごう)
 5月の企画にメールでメッセージを送った方をスタジオに招いての企画。

 8月 7日 母親の悩み

 8月 8日 父親の無理解

 8月 9日 若者の悩み

 8月10日 御三家に聞きたい

続きがあります・・・
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2006年10月18日

自閉症の子を持って(ブックレビュー)

自閉症をとりまく「問題」のあまり表に出てこない一端が映し出されているのかもしれません。



自閉症の子を持って
著:武部 隆
新潮新書

第1章 「障害児の親」を自覚した同時多発テロの夜
第2章 心の「鬼」と向き合いながら
第3章 民間施設で訓練を開始
第4章 行き場のない子どもたち
第5章 息子の見ている世界が知りたい
第6章 福祉が当てにならない理由
第7章 得たもの、失ったもの

著者は社会事業問題などを扱う時事通信社の記者で、自分の息子が軽度自閉症と診断されたところから物語は始まります。

私が、この本を評価しているのか、評価していないのか? と聞かれれば、正直いってまったく評価していません。読んで得られるものは残念ながら何もないでしょうし、かえって自閉症について誤解を広げていると感じてしまう部分も多々あります。

逆にいえば、だからこそ、多くの自閉症児の親が(本書の著者のような、俗に「インテリ」と呼ばれるような人を含めて)陥りがちないくつもの問題を、そのまま浮き彫りにしているとも言えます。

続きがあります・・・
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2006年10月15日

「自閉っ子、自立への道を探る」お譲りします

これから社会に出ることを目指す自閉症児の支援のために。


自閉っ子、自立への道を探る
服巻 智子
花風社
定価:¥1,680 (Amazonリンク

著者の服巻さんが、苦労しながらも社会的自立を達成しているアスペルガー症候群の成人の方との対談を通じて、「自閉っ子」が社会的自立をするにあたって必要な支援とは何かについて考えるという本です。

先日レビューさせていただいた本ですが、現時点では我が家のニーズとは必ずしもマッチしない本でしたので、手放すことにしました。
本書を送料込み700円でお譲りしたいと思います。

状態ですが、新品で買って一度読んだだけですので、かなりきれいなほうだと思います。帯つき。ただし、古本ですので多少の汚れ等はご容赦ください。

ご希望の方は、そらパパメールアドレス「」宛にご連絡ください。
発送は、冊子小包か定形外郵便(窓口で安いほうをこちらで選びます)とさせていただきます。それ以外の発送も承りますが、その場合には別途送料をご相談させていただきます。

代金のお支払い方法については、こちらにまとめましたのでご参照ください。

なお、売り切れた場合は、この記事のコメントでご連絡します。
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2006年10月04日

自閉症(ブックレビュー)

今さらですが読んでみました。


自閉症
著:玉井 収介
講談社現代新書

第1章 自閉症とは何か
第2章 自閉児のコミュニケーション
第3章 自閉児の自我の構造
第4章 自閉児の行動をどう理解するか
第5章 自閉からの脱却

この本が「かつての名著」であったことはよく分かります。
文章も読みやすいですし、書いてあることも時代背景を考えるとかなり的確、読めば自閉症についての理解が深まります。(最近出た本でも、読むとむしろ混乱するものがあることを考えれば、この点は素晴らしいと思います)

ただ、初版が1983年、もう発刊されてから20年を優に超える本ですから、内容の古さは隠すべくもありません。
特に、第2章、第5章あたりは、現代の私たちからみると明らかに「間違っている」と言わざるを得ない内容となっています。(自閉児はことばは獲得しているが話さないだけだ、とか、「自閉の世界に入り込む」ことで子どもと心を通わせる、等)

ですから、自閉症について知りたい、といった一般的ニーズからは、もう時代遅れで、読むべき本ではないと言えるでしょう。

でも、ちょっと違った観点から読むと、本書にはなかなかちょっと他の本では見たことがないようなユニークな内容が含まれていて、個人的には非常に参考になりました

続きがあります・・・
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2006年09月27日

自閉っ子、自立への道を探る(ブックレビュー)

面白かったんですけど、読む前のイメージとはずいぶん違う内容でした。


自閉っ子、自立への道を探る
服巻 智子
花風社

自閉っ子、故郷に生きる(藤家寛子さん)
 生活のバランスを探る
 作家デビューと生活上の挫折
 だから支援が必要だ! ほか
子どもの気持ちがわかるから…(風花さきさん)
 みんなも我慢してるんだろう
 なぜ教師を目指したか
 こんな工夫をしている ほか
自閉ライダー、前進!(成澤達哉さん)
 わざとじゃないのに
 家族の印象
 学校生活 ほか

タイトルが「自閉っ子、自立への道を探る」となっていて、立ち読みでちらっと目を通すと、以前このブログでもご紹介した、同じ花風社の「自閉っ子、こういう風にできてます!」と同様に、「自閉っ子」が社会自立への道を自らのユニークな視点から語る、といった内容なのではないかと期待して読みました。

ところが実際には、確かにそういう面もなきにしもあらずなのですが、本質的な内容はかなり違うものでした。

続きがあります・・・
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2006年09月08日

実験神経症に思うこと(2)

学習(条件付け)に関する実験場面で、被験者(被験動物)が対応しきれないような難しい課題を与えられると、被験者が神経症的な状態となり、なかなか元に戻らなくなることを「実験神経症」といいます。

このような状況で実験神経症が起こるという事実は、自閉症児の療育に取り組む私たちにとって、次のようなアドバイスを含んでいるのではないでしょうか。

1. 難しすぎる課題を与えてはいけない。
2. 叱ることをベースにした指導をしてはいけない。
3. 実験神経症的反応に敏感にならなければいけない。


前回の記事で、上記1.と2.については書いたので、今日は3.について解説し、さらにもう1つ私が大切だと思っていることについて書きたいと思います。

続きがあります・・・
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2006年09月07日

実験神経症に思うこと(1)

「叱ること」のシリーズ記事で、donさんからいただいたコメントをきっかけに、「実験神経症」という現象について改めて調べてみました。

調べてみて、これは療育を進めるうえでぜひ知っておかなければならないことなんじゃないかと強く感じたので、記事として書いてみようと思います。

「実験神経症」というのは学習心理学(行動主義心理学)の用語ですが、非常におおざっぱに言えば、条件付けの実験を行なう場合に、その「課題」が非常に難しかったり、強い嫌悪刺激を伴うものであったりした場合に、それまでおとなしく実験を受けていた被験動物が攻撃的になり、学習が成立しなくなり、しかも環境を改善してもなかなか回復しない状態になることを指します。

先日donさんからいただいたコメントにもあった、パブロフらが発見した最初の「実験神経症」の実験というのは、次のようなものだったようです。

続きがあります・・・
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2006年08月31日

ABAのベンチャー企業

発達障害児むけのABAをベースにした療育サービスを提供するベンチャー企業というのが神戸にできたそうです。

http://www.kids-power.net/

この会社をとりあげた日経の記事がこちら。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/women/34963.html

こういったベンチャー企業が出てくるのはとても面白いですね。
自閉症児の親としては、選択肢が広がることは大歓迎です。

こうやって民間に療育サービスが解放されていって、その中から親が責任をもって療育メニューを選んで、行政はそれに対して「必要な」援助を与える、というのが、日進月歩の自閉症療育の世界では本来あるべき姿だと思います。

もちろん、実際に見聞したわけではないので、この企業が提供する療育サービスの内容自体についてはコメントできません。この記事は、こういったベンチャー企業が現われたということに注目しているという趣旨であって、ここのサービスをお薦めしたり批判したりといった意味は含まれていないことをご理解ください。

1時間あたり約1万円という費用については、民間のABA訪問サービスの相場という観点からみれば全然高くはないのでしょう。もちろん、それは中身が伴っていることが前提となりますので、実際に検討されている方はそのあたりをじっくり見極めることが必要になりますね。
ABAの実際の療育はある意味「職人芸」でもありますので、個々の「セラピスト」の知識とスキル、経験が最終的には問われると思います。

ともあれ、こういったチャレンジがどんどん全国規模で広がってくることを期待したいと思います。
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2006年08月23日

「叱ること」について(5)

自閉症児を「叱る」ときに考慮すべきことを考えるシリーズ記事、今回が最後になります。

これまでに書いてきたポイントを簡単にまとめると、

・叱ることには様々な副作用がある。
・自閉症児を叱ることは、健常児と比べ、特にデリケートな問題になる。
・叱る前に、叱らないで問題を解決する方法を考える。
・こういった問題を考えるとき、ABA(行動療法)の考え方が参考になる。


といったところでしょうか。

最後に残った話題は、こういった工夫をもってしても、やはりどうしても「叱る」必要があるときの対応の仕方についてです。
具体的には、その場ですぐに禁止しなければならない危険な行動や、行動自体が強化子になってしまうような自己刺激行動などがこれにあたるでしょう。

やむを得ず「叱る」ときには、できるだけ、このシリーズ記事の最初で説明したような、さまざまな副作用が問題を複雑にしないように、次のような点に留意する必要があるでしょう。

続きがあります・・・
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2006年08月22日

「叱ること」について(4)

これまで、自閉症児を「叱る」ことの難しさについて考えてきました。

繰り返しになりますが、こういった「難しさ」は実際にはすべての子どもに当てはまることであり、自閉症児に限ったことではありません。

ただ、健常児の場合には自分が叱られた状況をある程度客観的に理解し、子どもなりに問題を「再構成」することができるようです。また、「叱られていない時間」によって「叱られた時間」を埋め合わせることも比較的容易です。したがって、多少「叱る」ことに失敗していたとしても、その失敗は子どもの側で適切に処理され、問題が表面化してこないことが多いのだと考えられます。

これに対し、自閉症児はそういったことが難しく、叱られるということに純粋に反応して学習を成立させてしまう傾向があるために、「叱る」という行為がよりデリケートになるわけです。

ですので、自閉症児の叱り方のコツを考える前に、まずは「できるだけ叱らない」ことを考える必要があると思います。

幸い、ABAには叱らずに(罰を使わずに)問題行動を抑える方法があります。

続きがあります・・・
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子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。