2007年09月10日

パニックを考える(5)

パニックを「抑える」という対応が「学習性無力感」につながり、望ましくない可能性がある、という前回の話題の続きです。

実は、このような、子どもをパニックが起こるようなストレスのかかった状態におき、かつ、パニックを起こしてもそこから逃げられない、という経験を繰り返すことで「無力感」を学習させ、パニック傾向を弱めるという仕組みが応用されているのではないか、と私が考える療育法があります。

それが、「抱っこ法」です。

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2007年09月03日

自閉症支援-はじめて担任する先生と親のための特別支援教育(ブックレビュー)

いい本ですね。


自閉症支援-はじめて担任する先生と親のための特別支援教育
著:井上 雅彦、井澤 信三
明治図書

こうままさんのブログで紹介されているのを読んでいて、たまたま近くの本屋に実物も置いてあったので、軽く立ち読みして中身が良さそうだったので買ってみました。

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2007年08月27日

パニックを考える(4)

今回からいよいよ「パニックへの対処法」について考えていきたいと思いますが、その前に、本シリーズ記事を書き始めて以降、コメント欄での議論等で話題になった、パニックが起こる原因のもう1つの側面について簡単に触れておきたいと思います。

自閉症児は環境とのかかわり=相互作用が年齢相応に発達してこないため、環境を安定的に知覚したり、先の見通しを立てたりすることが苦手です。
そういった知覚や認知が、この世界を生きていくための「安心感」の源になっているはずですから、そういった能力が発達しにくい自閉症児は、健常児よりも混乱状態に陥りやすく、それがパニックにつながっていくということも十分に考えられます。

つまり、もともとパニック状態になりやすい、不安定でストレスフルな状態にあるうえに、欲求や混乱が高じたときの表現方法が極めて貧弱である(だから、なおさら欲求も実現できないし、混乱にも対処できない)ために、「パニックばかり起こす」という状況に追い込まれている、と考えられるわけです。
(自閉症児は怖い記憶をよく覚えていて、それを思い出してパニックになる、といったケースなど、他にもいろいろ考えられますが、あまり「内面」に入っていくと効果的な働きかけにつながりにくくなってきますので、まずはシンプルに考えていこうと思います。)

このような理解をふまえて、ここからは、パニックへの対処法を、類型化したうえで順に検討していきたいと思います。
(なお、繰り返しになりますが、ここで扱おうとしている「パニック」は、脳の疾患等が背後にあると想定される病的なもの以外のものを想定しています。ご承知おきください。)


3.パニックは抑えればいい?


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2007年08月15日

エーワンからPECSカード用シートが出ました。

当ブログでもずっと以前から絵カード作成用の必須ツールとして「ラベル屋さんHOME」をご紹介していますが、このたび、この「ラベル屋さんHOME」の開発元で、パソコン用ラベルの大手であるエーワンさんから、「パソコンで手作り絵カード」という絵カード専用の印刷用シートが発売されました


マルチカード「パソコンで手作り絵カード」
品番:51751

ニュースリリースはこちら。
http://www.a-one.co.jp/product/new/np_0708/51751.html

パッケージに「PECS(TM)用カードとして使える、A4ファイルにピッタリ納まる正方形カード」と明記してあるとおり、PECSジャパンから正式に監修を受けた、PECSオフィシャルのパソコン用印刷シートになっています。

実は、このシートの発売にあたっては裏話があります。
最終的にPECSジャパンさんの冠がついた商品になったので概要を書くにとどめますが、実は当ブログが、この商品の開発のきっかけになっていたりします。(^^)

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2007年08月13日

パニックを考える(3)

2.パニックはなぜ起こるのか?

私たちの目から見ると、自閉症児の起こすパニックというのはとても奇異で「普通ではない」行動に映ることが多いと思います。だからこそ、パニックというのを特別視して、それを解消するためにはどうしたらいいのか?と思い悩むことが多いのかもしれません。

でも、恐らく問題はそれほど複雑なものではありません。
恐らくこの問題は、背後に複雑なものがある、と考えてしまえばしまうほど袋小路に迷い込んでしまうタイプの問題の典型なのではないかとさえ思っています。

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2007年08月06日

パニックを考える(2)

パニックに関するシリーズ記事です。

さてここで、パニックの定義に戻ります。

この記事を書くためにウェブや書籍にあたってみましたが、どれもパニックという用語を何も定義せずにいきなる天下り的に使っているものが多く、パニックが具体的に定義されているものを発見することは残念ながらできませんでした。
そこで、仕方ないので私の理解から定義することにします。

私の理解では、パニックとは、

欲求や混乱が高じたときに、社会的に許容されないようなやり方でそれを表現する行動

と定義されます。

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2007年07月30日

パニックを考える(1)

自閉症の子どもを持った親御さんの「目の前の悩み」の最たるものの1つとして、何といっても「パニック」への対処をどうしたらいいか、という問題があることは間違いないところでしょう。

実は当ブログでも、パニックについては既に一度書いたことがあるのですが、けっこう古い記事で、当時勉強していた、「狭い意味でのABA」にのみ拠っているところがあって、少し守備範囲が狭かったように感じています。

実際、我が家でも娘のパニック対策にはその後もずっと四苦八苦し続けていて、その中で「狭い理論だけでは立ちゆかない」側面もいろいろ体験してきました。(苦労している、という意味では、もちろん現在でもそうです。)
また、パニックに限らず、自閉症へのかかわり方全般についても、より多面的に考えることができるようにもなってきました。

そういった状況もふまえて、パニックについて改めて考え直し、新たにシリーズ記事として書いていきたいと思います。

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2007年07月09日

あしたはきっと晴れ・あしたはきっと晴れⅡ(ブックレビュー)

久しぶりのまんがレビューです。

       


あしたはきっと晴れ―マオと家族の物語
あしたはきっと晴れⅡ―思春期編
著:あらみ なおこ
桂書房

自閉症の子育ての日々をつづったエッセイ風のまんがです。
1冊目は基本的に就学前の話、2冊目は「思春期編」となってはいますが、実際にはそれよりも少し前?の、小学校時代の話となっています。

この本の存在は、少し前から知っていたのですが、2冊まとめて買うとなると2,400円という値段のせいでなかなか手を出せずにいたところ、オークションで半額以下でセット出品されているのを発見し、思わず購入してしまいました。

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2007年05月22日

「この星のぬくもり」文庫版

以前ご紹介した自閉症関連まんが「この星のぬくもり」が、文庫版になって手軽に読めるようになっているのを発見しました。


この星のぬくもり 自閉症児のみつめる世界
著:曽根富美子
ぶんか社

この本のオリジナル版や、「光とともに・・・」など、自閉症関連のまんがは大体大版で組まれていて携帯性に乏しいのですが、そんな中で文庫サイズの本書はちょっと珍しい存在になりそうですね。

ご参考までに、ご紹介しておきます。

(その他のまんがレビュー、ブックレビュー等はこちら。)
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2007年05月21日

これでもけっこう幸せだ。―自閉症の息子とともに(ブックレビュー)

久しぶりのブックレビューです。



これでもけっこう幸せだ。―自閉症の息子とともに
著:山岡 瑞歩
草思社

確か、新聞の新刊広告に書名が掲載されていて、書店でも3冊くらいまとめて入荷していたので、気軽な気持ちで買って読んでみたのですが・・・。

うーん、正直に言って、とてもコメントのしづらい本です。

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2007年04月03日

いよいよスケジュール表始動

大したことではありませんが、以前ご紹介した、絵カードを活用したスケジュール表を、いよいよ実際に玄関に掲示して使い始めることにしました。(もうすぐ娘にとっての新しい生活も始まりますし・・・)



変更したところは、ほとんどありません。

非常に長かったカードのベロの部分を短くしたり、「今日はここ」フレームをベロでひっかける方法から洗濯バサミで留める方法に変えるといったマイナーチェンジだけ行なっています。

あとは、「おうち」というカードだけ見た目を少し変えてみました。(写真が小さい)

とりあえず、今はまだ「ぶら下げてあるだけ」ですが、少しずつこれがスケジュールなんだということを理解させていきたいですね。
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2007年02月12日

自閉っ子は、早期診断がお好き(ブックレビュー)

面白かったですよ。


自閉っ子は、早期診断がお好き
著:藤家 寛子
花風社

本題に入る前に、個人的に気になっていることが・・・
花風社から出ている本書と同じタイプの自閉症シリーズの本、読みやすくて値段も安くて、私たちに新しい視点を提供してくれるのでほとんど買って読んでいますが、タイトルのネーミングセンスだけはちょっと何とかしてほしいです。

とっくに成人している大人が書いている本に「自閉っ子」というタイトルを使うのも(そこに込められているメッセージ性もなんとなく分かるのですが)、何度も繰り返されると違和感が強くなってきますし、本書のタイトルに使われている「○○は××がお好き」という言い回しも、ちょっと陳腐ですよね。

堅いメッセージをカジュアルなタイトルに込めたいという意図も分からなくもないですが、こんな風に繰り返されるとちょっと食傷気味ではあります。

・・・閑話休題。

本書は、「自閉症とは身体障害だ」というセリフが印象的な、アスペルガー症候群の2人の対談を軸に構成された好著、「自閉っ子、こういう風にできてます!」の流れを受け継いだ実体験エッセイです。

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2007年02月05日

すごいお母さん

日常の何気ない光景に、はっと驚くことってないですか?

先週末、私はそういうことがありました。

ふと立ち寄った100円ショップで、療育なんかに使えそうなものはないかな、と見ていたところ、たまたま近くにいた小さな子ども(3歳くらい?)とそのお母さんが、こんなやりとりをしていたのです。

母「さあ、次はあっちの売り場に行こう」
子「・・・」(S字フックがたくさんかかっている売り場で商品をいじるのに夢中)
母「あっちにはもっと面白いものがあるよ」
子「・・・」
母「うん、ここはとっても面白かったね。じゃあ次はもっと面白いところに行こう」
子「うん」(ようやく顔をあげて返事をする)


私(あー、すごいなあ、子どもがどんなに言うことを聞かないでも、叱ること=罰ではなくて次の場所の強化子を示しながら代替行動を伝えようとしてる。)

母「じゃあ、いこうか」
子「・・・」(行こうとした視線の先でまたさっきのS字フックが目に入ってしまい、またいじり始めてしまう)


私(あ、また元に戻っちゃったなあ。ここでこのお母さんはどうするんだろう)

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2007年01月29日

発達障害だって大丈夫―自閉症の子を育てる幸せ(ブックレビュー)

ある意味、奇跡的な本。



発達障害だって大丈夫―自閉症の子を育てる幸せ
著:堀田 あけみ
河出書房新社

書名と著者名、そして出版元が「河出書房」だという事実を組み合わせて、私が冒頭で書いたように「奇跡的な本」だと即座に気づける人は、なかなかのマニア?でしょう。

ぴんと来ない方でも、次の本とあわせて見ることでその「意味」が分かってくるのではないかと思います。

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2007年01月13日

「イルカ・セラピー入門」お譲りします

ちょっと変わったアニマルセラピー本です。

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イルカ・セラピー入門―自閉症児のためのイルカ介在療法 (単行本)
著:辻井 正次、中村 和彦
ブレーン出版 (Amazon参考リンク

イルカ・セラピーという言葉は、「信じている」人にはイルカとの人知を超えた交流を、「信じていない」人にはただのオカルトを想像させるものだと思いますが、本書がユニークなのは、「信じていない」人によるイルカセラピーへの科学的なアプローチである点。

つまり、オカルト的なものは一切排除して、それでもイルカセラピーに効果があるのかどうかを客観的に追い求めていこう、という姿勢で書かれた本だといえます。
中身をみてみると、「イルカセラピーをABAする」なんていう、ちょっと想像を絶する(笑)寄稿があったりして面白いです。

イルカセラピーに関心のある方には一読の価値があると思われる本書を、送料込み700円でお譲りしたいと思います。

状態ですが、新品で買って1回読んだだけですので、かなりきれいなほうだと思います。ただし、古本ですので多少の汚れ等はご容赦ください。

ご希望の方は、そらパパメールアドレス「」宛にご連絡ください。
発送は、冊子小包か定形外郵便(窓口で安いほうをこちらで選びます)とさせていただきます。それ以外の発送も承りますが、その場合には別途送料をご相談させていただきます。

代金のお支払い方法については、こちらにまとめましたのでご参照ください。

なお、売り切れた場合は、この記事のコメントでご連絡します。
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2006年12月23日

わが子よ、声を聞かせて―自閉症と闘った母と子(ブックレビュー)

ようやく読みました。

 


わが子よ、声を聞かせて―自閉症と闘った母と子
著:キャサリン モーリス
NHK出版

第1部 アン=マリー
 不安
 恐ろしい可能性
 自閉症
 異星人になった娘
 罪の意識
 救いを求めて ほか
第2部 ミシェル
 真実の痛み
 息子もまた…
 回復への歩み
 「お兄ちゃん!」
 しつけについて考えること
 遊びの約束 ほか
第3部 そして、私
第4部 さらに考えること

知っている人にはめちゃくちゃ有名な、「ロヴァース式のABA早期集中介入で2人の子どもの自閉症を『治して』しまったという母親の体験談」です。
以前ご紹介した「自閉症を克服する」といい、NHK出版はなぜかロヴァース系ABAに積極的ですね。

ただ、本書の内容は、私が読む前にイメージしていたものとはかなり違うものでした

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2006年11月04日

精神科医の子育て論(ブックレビュー)



精神科医の子育て論
著:服部 祥子
新潮選書

第1章 旅立つ前に―内面からの成熟をめざす子育て
第2章 誕生から一歳頃まで―最初の一歩の大切さ
第3章 一歳から三歳まで―じりつへの歩の進め方
第4章 三歳から六歳まで―自発性を伸ばす
第5章 六歳から十二歳まで―学習の開始
第6章 十二歳から二十歳まで―自我同一性の獲得
第7章 旅を通して―旅路を支えるもの

タイトルには子育てとありますが、内容としては著者が出会った、自閉症児T君をもつ母親(J子さん)の子育て実践を中心軸にして、そこから健常児を含めた子育て一般を語るという内容になっていますので、自閉症療育の本としても十分読めるものになっています
また、私が買った本は第20刷となっていますから、これまでずいぶん売れてきた本なんだと感心しました。

ですが、よく売れているからといって必ずしもいい本だと結論付けられないのが自閉症本の難しさです。実際、この本は読み方に気をつけなければならない「要注意本」だと私は感じました。

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2006年11月01日

ゾウの鏡像認知

当ブログオリジナルの療育法「鏡の療育」でも注目している鏡像認知(鏡に映った自分を自分だとわかる認知スキル)について、新たな知見が得られたというニュースです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061031-00000018-jij-int
「鏡に映った自分」ゾウも認識=人間やサル、イルカに続き-米研究チーム

 【ワシントン30日時事】米エモリー大学の研究チームは、ゾウも鏡に映った姿を自分であると認識する能力を持っていることを確認したと発表した。30日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に研究論文が掲載された。鏡映認知と呼ばれるこの能力は、人間以外ではサルやイルカで確認されており、動物の知能を測る手掛かりにされている。ゾウもこの能力を持っているのではないかとみられていたが、確認されたのは初めて。
 
(時事通信) - 10月31日9時0分更新


一般に動物の鏡像認知は、動物を眠らせて顔に無臭の塗料を塗り、目がさめて鏡をみたときに自分の顔の塗料がついているはずの部分を触ろうとするかどうかで判定します。今回の実験も詳細は不明ですが、おそらく同様の方法で実験したんだと思われます。

まあ、ゾウの知能は一般にはイヌ以下だと考えられていますから、ちょっとにわかには信じがたいものがありますが、個人的には興味をそそられる話題です。
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2006年10月21日

NHK自閉症関連番組抄録へのリンク(続)

前回のまとめ以降、NHKの福祉関連番組において、特に新しい番組「ハートをつなごう」を中心に、自閉症・発達障害の話題が繰り返し取り上げられています。

そんなわけで、抄録が全部出る頃合いをみて記事をアップしようと思っていたのですが、「発達障害」の特集が第3弾、第4弾とどんどん続いているので(笑)、とりあえず、リンクはまだ完全ではありませんがアップすることにしました。

前回の記事とあわせてご参照ください。

2006年5月 シリーズ「発達障害」(ハートをつなごう)
 発達障害のご本人と家族、友人がスタジオに会して語り合う企画。

 5月29日 子どもたちの悩み

 5月30日 大人だからこその悩み

 5月31日 どうむきあう?

 6月 1日 わたしたちにできること


2006年8月 シリーズ「発達障害 第2弾」(ハートをつなごう)
 5月の企画にメールでメッセージを送った方をスタジオに招いての企画。

 8月 7日 母親の悩み

 8月 8日 父親の無理解

 8月 9日 若者の悩み

 8月10日 御三家に聞きたい

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2006年10月18日

自閉症の子を持って(ブックレビュー)

自閉症をとりまく「問題」のあまり表に出てこない一端が映し出されているのかもしれません。



自閉症の子を持って
著:武部 隆
新潮新書

第1章 「障害児の親」を自覚した同時多発テロの夜
第2章 心の「鬼」と向き合いながら
第3章 民間施設で訓練を開始
第4章 行き場のない子どもたち
第5章 息子の見ている世界が知りたい
第6章 福祉が当てにならない理由
第7章 得たもの、失ったもの

著者は社会事業問題などを扱う時事通信社の記者で、自分の息子が軽度自閉症と診断されたところから物語は始まります。

私が、この本を評価しているのか、評価していないのか? と聞かれれば、正直いってまったく評価していません。読んで得られるものは残念ながら何もないでしょうし、かえって自閉症について誤解を広げていると感じてしまう部分も多々あります。

逆にいえば、だからこそ、多くの自閉症児の親が(本書の著者のような、俗に「インテリ」と呼ばれるような人を含めて)陥りがちないくつもの問題を、そのまま浮き彫りにしているとも言えます。

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子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。