2010年01月21日

自閉症関連書籍をお譲りします。

久しぶりに、読み終わった手持ちの本をまとめて放出したいと思います。







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2010年01月18日

障害と「経済的」自立、「精神的」自立について

このエントリで考えたいことは、自閉症をはじめとする「障害」と、そういった障害をもった子どもを育てる親御さんの多くが目標にする「経済的」ないし「精神的」な「自立」、そして、その両者の間に存在する「社会」という枠組みとの関係についてです。

なお、今回の記事は、経済的な価値観についての個人的な意見表明になりますので、「正しい」「間違っている」という議論には乗りにくい性格の内容になることをあらかじめご了承ください。

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2009年12月21日

「子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!」という親御さんへ

クリスマス(の週)に書く記事はどんなのがいいかな、と考えて、こんな記事を書いてみました。

当ブログには、検索などを通じて初めていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
その割には、そういった皆さんが「最初に知りたいこと」に応えていないかも知れない、という思いがずっとあったので、今回、私なりに「はじめて自閉症と向き合うために」必要だと思われること簡単にまとめました。
書きたいことはたくさんありますが、あえて1記事で。このブログ自体について知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。

1.子どもが自閉症かどうかを簡易診断したい
 M-CHATという、1歳半以降3歳未満のお子さんに使える簡易診断があります。→ こちら

2.自閉症って要はどんな障害なの?
続きがあります・・・
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2009年11月26日

オーソモレキュラーって何?

先週のサブ記事も代替療法についての話題でしたが、今週もその手の話題になってしまいました。

http://www.jiheisho.org/dan/index.html
DAN!(Defeat Autism Now!)

日本オーソモレキュラー医学会というところが、自閉症を対象にした大々的なキャンペーンを始めようとしているようです。

直近のキャンペーンとしては、こんどの日曜日、11月29日に、札幌でセミナーをやるそうです。
まあそれだけだとよくある代替療法の宣伝活動なのですが、このセミナーを札幌市の教育委員会が後援して(しまって)いるらしい、ということが話題になっています。
(ちなみに、このセミナーの告知ページに、自閉症の人のことを「患者」と平然と書いてあるのを見てちょっと慄然としますが)

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2009年11月19日

ホメオパシーが自閉症を明確にターゲットにしています。

既にあちこちで何度も取り上げられている話題で、当ブログでもコメント欄等で話題にのぼったことがありましたが、ホメオパシージャパンにこんな記事がアップされていたので、ちょっと問題提起としてご紹介します。

http://www.homoeopathy.co.jp/sinchyaku_new/image/081116kyoiku_2.jpg
「教育医事新聞」の記事だそうです。

どこから見ても広告企画のように見えますが、はっきりとそうは書いていないようですね。

そして注目すべきは、中段の「現在由井氏が力を入れているのが自閉症をはじめとする発達障害への対応である。」とあるとおり、日本におけるホメオパシーが「自閉症」を明確なターゲットにすえて活動を行なっている、ということです。

ホメオパシーは、平たく言えば「砂糖玉をなめると万病が治る」という療法ですが、科学的根拠の見出されたことのないプラシーボ療法であることは明らかなので、改めて論じません。
たとえば、こちらに詳しい解説がありますのでぜひ参照してください。

引用部分では発達障害への「対応」になっていますが、本文の別の部分では「治癒」とも書いてありますし、同じく日本ホメオパシー医学協会のリンクから見られる以下の講演録では、
http://www.jphma.org/topics/topics_38.html
■第2回ホメオパシー医学国際シンポジウム in Kyoto 「なぜ、こんなにも自閉、多動、てんかんなどが増えたのか」

由井会長の講演は、「ホメオパシーによる発達障害治癒への応用症例」というテーマで、7ケースの症例を発表され、発達障害の子供たちが治っていく過程をDVDで目の当たりに見られる内容でした。事実、子供たちが治っていく姿を見て、感動が湧き起こり、心に響きました。

と、はっきりと「発達障害の子供たちが『治っていく」と書いてあります。
具体的にこの人がどう語ったかは分かりませんが、こういうのって、医事法・薬事法違反にならないのか、不思議に思えるんですが、そのあたりはどうなんでしょうか。

ともあれ、科学的根拠のないホメオパシー療法が、わらにもすがりたい気持ちの親御さんをターゲットにして活動を拡大しつつある、ということは心にとどめておいたほうがいいでしょう。
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2009年11月10日

TEACCH部の危機について

Twitterでのafcpさんのつぶやきで初めて知りました。

http://tomokoworkdiary.sagafan.jp/e155502.html
TEACCH部の憂鬱~パート1

こちらの情報によると、いまノースカロライナ州のTEACCH部が存亡の危機にあるそうです。
CIDDは、8~9月にかけて、突然、TEACCHの長年の運営スタッフの半分を解雇しました。その中には、多くの日本人がお世話になった有名なスタッフもいます(個人名は伏せます)。そして、TEACCH部に入ってきている予算も別のところに流すようになったのだそうです。また、現時点では、CIDDは、夏の5デイトレーニングも一部のセンターでは実施しないことと、なんと、35年近くも続いてきた自閉症最前線情報の集約するメイカンファレンスも中止としています。その全部の決定について、TEACCH部部長であるメジボブ教授に相談無く行われたとのことです。現在、CIDDは、TEACCH部部長職も失くそうとしています。

素晴らしい支援プログラムがつぶされそうになっているということに対して心痛むということもありますが、逆の視点からは、どんなに評価されていても、こういった福祉・支援システムというのは政治からの力に本当に弱いなあ、ということも痛感します。
TEACCHは「特定の地域に根ざした包括的な支援プログラム」であるがゆえに、その「地域」(の勢力)から政治的に圧力をかけられると脆いということなのかもしれません。(ABAや絵カード療育などに比べると、特にそう感じます。)

ともあれ、これからTEACCHがどうなっていくのか、見守っていきたいと思います。


(上記の本のレビュー , ,
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2009年11月09日

あたし研究(ブックレビュー)

面白くて、ためになる当事者本です。



あたし研究 -自閉症スペクトラム~小道モコの場合
著:小道モコ
クリエイツかもがわ

1 あくまでも私のイメージ
2 慣用句に弱いワケ
3 ちょっと待ってて
4 方向感覚
5 見えないモノはないもの!?
6 ならべる
7 あこがれの優先席
8 体の把握
9 服との格闘
10 マニュアル操作
11 学校はjungleのようでした
12 いじめって何?
13 私を救ったにゃんころりん
14 自分という器
15 特訓の成果

自閉症スペクトラムの人が自ら障害について語る「当事者本」というのは、なかなか難しいものだなあ、と最近思います。

そもそも、「当事者本」の魅力とは、何でしょうか?

「当事者以外の第三者には書けないこと」にこそ魅力の源泉があるはずだ、と考えればすぐに分かるとおり、当事者本の魅力とは、

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2009年11月06日

あきちゃんの99の魔法のポケット

少し前にニュースが出ていて気になっていた、東京大学とソフトバンクモバイルの共同プロジェクト、「障がい児のための学習支援・あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」の最初の成果物が出てきました。

http://at2ed.jp/sbm/
障がいのある子どもたちのための携帯電話を利用した学習支援マニュアルの公開について


このプロジェクトは、携帯電話を活用して、障害をもった子どもを支援し、社会参加の促進を目指そうというもので、上記リンクから、学習支援マニュアル(現在は初版)がダウンロードできるようになっています。

「マニュアル」とありますが、実際には特別支援教育等への携帯電話の活用アイデア集、提案集といった印象が強く、まだ体系だったものになっているとはいえない印象です。
また、基本的には携帯電話を自ら使えるようなある程度知的水準の高いお子さんを念頭においていることにも留意する必要がありそうです。

自閉症と関連がありそうな記述としては、下記のようなものがありました。
長いですけど引用しておきます。

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2009年08月13日

イケイケ、パニッカー2 旅立ち編(ブックレビュー)

「参考にする」のではなく、「共感する」ためなら。


イケイケ、パニッカー2 旅立ち編
著:高阪 正枝
クリエイツかもがわ

第1章 みんなは薫のため?
第2章 否定は力の源だ
第3章 折り合いをつける
第4章 みんなが待っている
第5章 思惑をこえて
第6章 訣別のとき

私は書店で必ず自閉症・発達障害のコーナーを覗いて、新刊にはできるだけ目を通していますが、そういった中で、まず読まないタイプの本があります。
それは、「自閉症児の親御さんが当事者体験を綴った本」です。

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2009年08月07日

発達障害とことばの相談(立ち読みレビュー)

うーん、やっぱりだめか・・・


発達障害とことばの相談~子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ~
著:中川 信子
小学館101新書

序 章 コミュニケーションを願うすべての人へ
第一章 すこやかな育ちを応援する
第二章 ことばの育ちを支えるということ
第三章 特別支援教育と発達障害の子どもたち
第四章 子どもとの向き合い方、歩き方
第五章 STと一緒に「ことば」を育てた家族
第六章 ことばを窓口として人生とつき合う

自閉症、発達障害に取り組んできた言語聴覚士として著名な、中川信子氏の新刊が、新書で出ました。

・・・が、書店で中をぱらぱらと読んで、ある予想通りの内容が含まれていることを確認した私は、買わずに書棚に戻しました。

それは、

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2009年07月31日

テレビを消したら赤ちゃんがしゃべった!笑った!(立ち読みレビュー)

これまた「これはひどい」ですね。


テレビを消したら赤ちゃんがしゃべった!笑った!―音と光が言葉遅れの子をつくる
著:片岡 直樹
メタモル出版

第1章 新しいタイプの言葉遅れ―テレビがつくる後天的コミュニケーション不良
第2章 新しいタイプの言葉遅れの実際の症例と解説
第3章 脳の発達と成長のプロセス―3歳までに身につく能力とは
第4章 なぜテレビ・ビデオ視聴が悪いのか
第5章 正しい赤ちゃんの育て方
第6章 新しいタイプの言葉遅れの治し方

ブログ用の記事のストックはいくつかあるんですが、どれも割と本格的な「本記事」用のものばかりで、月曜以外に掲載しているような「サブ記事」用の軽いネタが切れてるなあ、と思って本屋に寄ってみたら、期待どおり(?)にネタを見つけてしまいました(笑)。

タイトルからもある程度想像されるとおり、この本は「自閉症についての本だ」と言ってしまってもいいくらい、自閉症関連の話題が中心になっています。
とはいえ、この本、いろいろな意味ですごい(もちろん悪い意味で)としか言いようがありません。

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2009年07月16日

はじめに読む自閉症の本(立ち読みレビュー)

悪くないです。お父さんの「通勤の友」にどうぞ。


はじめに読む自閉症の本
著:榊原 洋一
ナツメ社

第1章 自閉症の子どもとともに生きる
第2章 子どもの個性と向き合う
第3章 子どもの潜在能力を活かす
第4章 子どもの自立を支える
第5章 よりよい社会生活を送るために

発達障害に関連する著作を数多く出している榊原氏の書いた(まあ、この手の入門書は、実際には限りなく「監修」に近いのだと思いますが)、自閉症についての手堅い入門書です。
(今回「立ち読み」レビューになっているのは、内容が明確に初心者むけで、さすがに私が読んでも新たに得るものがなさそうだということと、後述の、同じ著者・同じ出版社の入門書を既に持っているというのが理由です。)

実は、同じ著者、同じ出版社で、「図解 よくわかる自閉症」という本が既に出ています。当然ながら、書いてある内容にはそれほど違いはありませんが、あえて違いを見つけるとするなら、

・今回の本のほうがより初心者向け
・今回の本には、具体的な療育テクニックなどはあまり書かれていない。あくまで紹介のみ
 ただし、ABA、TEACCH、絵カードという「現代の3大療育法」が網羅されていて、まとめ方はうまいです。
・こちらの本のほうがサイズが小さく軽い
・どちらもイラスト豊富だが、「図解」のほうは「イラスト中心」なのに対して、こちらは「文章中心」
・文章中心なので、ボリューム的にはむしろ「図解」よりもこちらのほうが多いかも
・社会とのかかわりについての記述が多めで、割と「中度~高機能以上の自閉症児むけ」の内容が多いイメージ


といったところでしょうか。

この中で、個人的には(ちょっと意外かもしれませんが)「サイズが小さく軽い」点を高く評価したいと思います。
本書のサイズは「四六版」と呼ばれる、新書より一回り大きい(単行本としては最小の)サイズ(19cm×13cm程度)で、手軽に携帯でき、片手で楽々と保持できる軽さです。
ですから、この本はカバンに入れておいて、通勤電車のなかで気軽に読むことができると思います。

私自身、読書の95%は通勤電車の移動中なので、あまり大きかったり重かったりする本は読むのが難しくなります。
なぜかこれまで、「自閉症についてのわかりやすい入門書」は、どれもサイズが巨大だったり、紙厚が厚手で重かったりで、家で読むのは良くても電車で読むのは難しいものが多かったのです。(新書の「発達障害の子どもたち」はいい本ですが、これは自閉症だけを話題にしているわけではないですし、知的な障害の軽い子どもの話題が中心です。)

そんな中、本書はタイトルどおり「はじめて読む入門書」として必要十分かつ信頼に足る内容が含まれていて、かつサイズ的に通勤電車で読みやすい本になっています
本書をとおして読めば、自閉症とはどんな障害で、子どもにどのように接したらいいか、各種支援はどのように受ければいいか、社会とのかかわりをどう作っていけばいいか、そういう重要な「全体の見通し」が、ひととおり、すっきり見えてくるようになると思います。

子どもが自閉症だと知り、自閉症について勉強しておきたいが、ふだん本を読む時間がない(でも通勤時間になら何とかなる)サラリーマンのお父さんが最初に手に取る本としては、なかなかいい条件を満たしているんじゃないかな、と思います。

※その他のブックレビューはこちら
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2009年07月08日

ササッとわかる「自閉症」の子どもの育て方(立ち読みレビュー)

今日は短文のレビューを3連投します。

こちらは、とにかくカンタンな自閉症入門書です。


ササッとわかる「自閉症」の子どもの育て方 (図解 大安心シリーズ)
著:山崎晃資
講談社

第1章 自閉症の子どもとはどのような子か
第2章 自閉症とはどのような障害か
第3章 自閉症の子どもに必要な治療とは?
第4章 家庭での育て方が子どもを変える

よくある、親御さん向けの自閉症「入門書」です。
ボリュームが非常に少ないのが特徴で、B6版で110ページしかないうえに、見開きで左ページは常に図表なので、実質50ページくらいしかありません。しかも文字がとても大きいので、本というよりは「小冊子」くらいに思ったほうがいいでしょう。イラストが多く文字が大きいこともあり、とても読みやすいのは評価できます。

内容的には、極めてオーソドックスなもので、療育などについても、「行動療法とかTEACCHというのがありますよ」といったことが書かれている程度で、具体的な内容はほとんどありません。
ただ、若干気になる記述もあり、例えば「自閉症が増えた原因は環境ホルモンや化学物質の増加も一因」とか、「絵カードよりもまずは言葉かけ(絵カードを否定しているわけではないようですが)」とか、「自閉症にもやはり精神療法が重要だ」といった辺りは、個人的には疑問を感じるところです

悪い本ではないかな、と思いますが、どちらかというと、自閉症の親でない親御さんとか、自閉症のことを「まったく知らない」人が初めて読むような内容なので、それよりも「先」に進んでいる人にとっては明らかに物足りない内容だと思います。

「できるだけすぐに読めて、とにかく簡単な」自閉症の本を求めている方にならすすめられるでしょう

※その他のブックレビューはこちら
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発達障害 境界に立つ若者たち(クイックレビュー)

読み物として読むにはいいのでは。


発達障害 境界に立つ若者たち
著:山下 成司
平凡社新書

第1部
 「はざまの子」のためのもうひとつの学校―A学院という学校があった
第2部
 見かけはごく普通なんだけど―「LD傾向」を持つタケシ君の場合
 わたし、KYなのかも―「アスペルガー症候群」を抱えるアイコさんの場合
 「普通」と「障害」のはざまで―「軽度知的発達障害」を抱えるナオコさんの場合
 どうしても普通免許が取れない―「学習遅進」を抱えるフクちゃんの場合
 読解力がないんだよね、わたし…―「ディスレクシア(難読症)」を抱えるユキエさんの場合
 障害をまるまる「個性」と受け止めて―「軽度知的発達障害」を抱えるテツヤ君の場合

こちらの本は、買って読みました。

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2009年05月25日

子育てプリンシプル(ブックレビュー)

かなり批判的なレビューです。奥田ファンの皆さん、ごめんなさい。(_o_)



子育てプリンシプル
著:奥田健次
一ツ橋書店

親に求められる姿勢
典型的なダメ親とは
わが家のルールのつくり方
家庭でのルールの守らせ方
親と子の立場と役割
目指すべき家族のあり方
「子ども」の奥田流分類
自立をうながす育て方
ストレスを乗り越えさせる
子育てに役立つ催眠,魔法
失敗経験から学ぶこと
効果的な目標設定の技術
うまい叱り方とダメな叱り方
動因と抑制のバランス
公共心と私心
演出家,プロデューサーになる方法
感情コントロールの大切さ
携帯電話


奥田氏といえば、先日「自閉症児のための明るい療育相談室」(共著)を高く評価したばかりですが、残念ながらこちらの本は、少なくとも私には合いませんでした。

本書は、療育本ではなく、「辛口の子育て本・ABA風味」といった趣きの本ですが、奥田氏の主張を強く押し出した内容になっていて、明確に「著者の思想を読ませる本」になっています。

では、その「思想」とはどんなものなのでしょうか。
それが端的に分かるフレーズをいくつか引用してみます。(太字は私によるものです)

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2009年04月23日

子どもの脳にいいこと―多動児、知的障害児がよくなる3つの方法(立ち読みレビュー)

ええっと、無視していい本だと思いますけど、たまたま書店で見かけたので一言だけ。


↑この本をおすすめしているわけではありません。上記リンクからAmazonの別の本をたどってご購入いただければ、売上の一部が当ブログに還元されますので、そのようにお使いいただければ幸いです。

子どもの脳にいいこと―多動児、知的障害児がよくなる3つの方法 (単行本)
著:鈴木 昭平
コスモトゥーワン

1 こうして知的障害児が優秀児になった!!
2 脳の仕組みからいえる知的障害児の優秀性
3 今すぐ実践!!「すずき教育メソッド」
4 知的障害児の無限の可能性を引き出す日常生活のコツ

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2009年04月13日

自閉症の人の人間力を育てる(ブックレビュー)

具体的かつ実践的なアイデアが満載で、重度や最重度のお子さん向けのアドバイスも充実しているのが魅力です。



自閉症の人の人間力を育てる
著:篁 一誠 (著)、編:東京都自閉症協会
ぶどう社

第1部 自閉症の人を、どう理解し、どうかかわるか
 第1章 自閉症の人の行動の特徴
  1 目からの情報をたいへん多く使っている
  2 音に対してとても敏感
  3 独特な味覚・触覚・嗅覚
  4 模倣する力がたいへん弱い
  5 自分の意思でないときは、能力を出さない
  6 見通しが立たないと、変化を拒否する
  7 いくつもの生理的な特徴を持っている
  8 表情にあらわさないけど、とても不安が強い
 第2章 〈問題行動〉を、どう考えるか
  1 〈問題行動〉に隠された意味
  2 〈問題行動〉にかかわるときのポイント
  3 〈問題行動〉の背景にあるもの
 第3章 自閉症の人に育てたい3つの力
  1 模倣する力を育てる
  2 人からものを教わる姿勢をつくる
  3 意欲を育てる
 第1部Q&A

第2部 自閉症の人の考える力を、どう育てるか
 第4章 知能と頭の中の活動について
  1 知能とはなにか
  2 知能の分布の範囲がとても広い
  3 人の頭の中の活動の流れ
 第5章 自閉症の人の能力の使われ方
  1 視覚と聴覚のバランスが悪い
  2 関心が文字などの方に向いてしまう
  3 シングルフォーカスの人たちではない
  4 自分の興味と合ったときは、能力を発揮する
 第6章 自閉症の人にわかる言葉、わからない言葉
  1 どう行動すればいいのかわからない言葉
  2 わかる言葉で、イメージの湧く言葉で
  3 自閉症の人の中の独特の論理
  4 「よしてちょうだい」がわかるまで
  5 オーム返しの本当の意味は
 第7章 自閉症の人に届く、言葉のかけ方
  1 「言葉をたくさんかけなさい」は正しいだろうか
  2 小さな声で・短く・肯定形で
  3 反応してくれたら、必ずほめる
 第8章 教える力を育てるときのポイント
  1 目と手と頭を使う
  2 文字を使って言葉を教える
  3 自分で行動を選択させる
  4 〈経験の統合〉が考える力を育てる
 第2部Q&A

第3部 自閉症の人の働く力を、どう育てるか
 第9章 教えることの大切さ
  1 模倣する気持ちを、なるべく早く育てる
  2 人からものを教わる姿勢をつくる
  3 一定の時間集中できる力を育てる
  4 家庭が教育の場になってください
 第10章 自律する力を、こうして育てる
  1 10年計画で家事を教える
  2 調理・掃除・洗濯への挑戦
  3 家事の中で、自律していく力を育てる
 第11章 働く力を育てるときのポイント
  1 「自閉症の人は就労できない」は本当だろうか
  2 目と手がきちんと動くこと、終わりまでやること
  3 できるようになるまでチャンスを与える
  4 自分で選んで、自分で決める
  5 仕事場の空間を、どう管理すればいいか
 第12章 仕事をしていくときに必要な配慮
  1 自閉症の人たちが取り組めるのは、どんな仕事か
  2 どんな配慮をしたらいいか
 第3部Q&A

専門家向けでない(一般の人も対象にした)自閉症の本を、ちょっと乱暴な軸で切り分けると、「おもしろい本」と「あまりおもしろくない本」に分けられます

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2009年03月16日

桑田氏の発言に思う

数日前になりますが、かつて甲子園や巨人軍で活躍し、現在は早稲田大学の大学院でスポーツ科学を学んでいる桑田真澄氏が、野球界にはびこる「誤った指導法、迷信に振り回される指導者」への苦言を呈している、という記事が話題になっていました。

例によってネット配信記事はすぐ消えることがあるので、念のため全文引用します。
桑田真澄氏が野球指導者に苦言「そろそろ“気が付いて”もらいたい」。
2009/03/11 23:48 Written by Narinari.com編集部
 

昨年3月に「野球の神様のお告げ」を受けたとして、22年間にわたる現役生活の幕を下ろした桑田真澄氏。引退後は野球解説者を務め、サントリーの缶コーヒー「ボス 贅沢微糖-いいとこドリップ-」のテレビCMでソフトボール日本代表の上野由岐子投手と共演したことも話題になっているが、現在の目標は指導者になることだ。引退を表明したTBS系「筑紫哲也 NEWS23」のインタビューでは、「野球が好きだというのが、自分の誇り」としたうえで「野球界の後輩たちを1人でも多く育てていければいいと思う」と語っていた。

桑田氏ほどの実績がある人物ならば、指導者としては引く手あまたなはず。実際、現役最後の所属球団となった米大リーグのパイレーツからコーチ就任の要請があったほか、古巣・巨人の監督就任も噂されていた。しかし、理論を重んじる桑田氏はスポーツ科学を修めることを選択。その第一歩として、早稲田大大学院に入学した。現在は指導者の基礎を猛勉強中のようで、自身のブログの3月10日付エントリーでは「読書、読書、勉強、勉強の毎日で、少し目が疲れ気味です」としている。

こうして指導者とはどうあるべきかを模索中の桑田氏が、同エントリーで日本の野球指導者への苦言も呈した。ボーイズリーグ、麻生ジャイアンツの会長を務める同氏は、現場で多くの「あまりにもひどすぎる」指導者を見てきた模様。その苦言は試合での起用法や選手への接し方、練習方法などに及んでおり、こうした指導者へ向けて「そろそろ『気が付いて』もらいたい」と呼びかけている。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国戦の解説を務めた桑田氏は、同大会で投手の投球数が70球に制限されていることに注目。プロの投手に制限を与えているにもかかわらず、大学生以下の選手に100~200球を投げさせている指導者がいることについて「とても恐ろしいこと」「勝利至上主義以外、何物でもないよね」とした。

また、選手を怒鳴り散らしたり、タバコを吸いながらミーティングをしたり、昼食にアルコールを飲んで練習をしたりする指導者も少なくないようで、こうした指導者に対して「怒鳴らないと理解してもらえないほど、私には指導力がないんですと、周りに言っているようなもんだよね」「自分に甘くそして、優しく、子供達に厳しい指導者は要らないですよ」と一刀両断している。

さらに練習方法についても、投げ込みや打ち込み、走り込みなどをすべて「迷信」と断言。疲労を蓄積するだけの練習方法をやめ、「効率的、合理的な練習メニューを考え、短時間集中型の練習をして、残りの時間を勉強や遊びに充てるべき」とした。

競技が異なるものの、スペインの少年サッカー指導者の免許を持つサッカー専門誌「フットボリスタ」編集長、木村浩嗣氏も、指導者勉強会で「技術や体力に特化した反復練習自体が不要」との結論を得たという。どの競技でも指導者がこうした勉強会に参加すること、独学でもスポーツ科学などを学ぶことが、桑田氏の言う「気付く」ことにつながるのは間違いないだろう。

桑田氏はよほど指導者への不満が募っているようで、「落ち着いたら、指導者について、本を書こうと思う」としている。勉強中の最新スポーツ科学が反映されるであろうこの書籍は指導者必携となりそうだが、果たして「気付いていない」指導者たちが桑田氏のアドバイスに耳を傾けるのだろうか。

ちなみに、話題になっている桑田氏のブログ記事はこちら。
http://kuwata-masumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-ea9b.html

なんか、これを読んでいると、ほとんど自閉症の療育の話をしているかのようですね。

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2009年03月09日

自閉症の本―じょうずなつきあい方がわかる(ブックレビュー)

問題もあるのですが、いいところもいっぱいあって、全体としては評価できる本です。


自閉症の本―じょうずなつきあい方がわかる
監修:佐々木正美
主婦の友社

プロローグ あなたの周りにこういう子はいませんか?
第1章 自閉症ってどんな障害なの?
第2章 家族として子どもをサポートしていくために
第3章 周りのみんなで支え、共に暮らそう
第4章 世界で、そして日本で療育の中心となっている「TEACCH」
自閉症Q&A
コミュニケーションカードを活用しましょう

この本は、先日の三重への往復の間に読んでいました。
タイマーや絵カードなど、いろいろな記事がたてこんでいるので、のんびりレビューしようと思っていたのですが、けっこう書店で複数入荷していたり、平積みされているのを見て、早めにレビューを書いたほうがいいかな、という気持ちになりました。

冒頭にも書いたとおり、この本は、すごくいいところと、そうでないところが混在しています

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2009年01月29日

DVDのお手本つき 手あそび歌あそび(ブックレビュー)

またまた・・(略)出ました。


DVDのお手本つき 手あそび歌あそび
監修:小泉 八重子
新星出版社

DVDのついた、手あそび本です。
類書はここ2年ほどの間に大量に出ていますが、療育効果が高い(我が家では今でも毎日大活躍)と個人的に感じているので、その都度購入してレビューしています。過去にレビューした類書の記事は以下のとおりです。

みんなの手あそびうた DVDつき・手あそびうたブック―DVDとイラストでよくわかる!
たのしい手あそびうたDVDブック(当ブログ殿堂入り)
DVDで楽しむみんなの手あそび・CD+DVD たのしい手あそびうた
たのしくおどろう!DVDつき手あそびうた
からだあそび(小学館のおやこ図鑑プチNEO)

今回は、廉価な実用書を中心とした出版社である新星出版社からのリリースで、値段も1000円台中盤と平均的。特徴としては、お手玉遊びや手まり遊びが載っている(本のほうだけ。DVDには収録されていません)ことでしょうか。また、大判でカラー写真をふんだんに使っているところは頑張っているな、と思いますが、その分、若干紙質が落としてあるかな?という感じもします。(厚手の紙が使ってありますが、平面性が悪く反りやすい感じです)

とはいっても、当ブログでこのタイプの本をレビューするときには、「療育ソフトとしての付属DVDの完成度」だけを見ますので、紙質とかはあまり関係ありません。以下はそういった意味で「非常に偏った視点からのレビュー」であることを、予めご了承ください。

では、まず、いつものとおりDVD収録の全曲一覧から。

続きがあります・・・
posted by そらパパ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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