2009年08月13日

イケイケ、パニッカー2 旅立ち編(ブックレビュー)

「参考にする」のではなく、「共感する」ためなら。


イケイケ、パニッカー2 旅立ち編
著:高阪 正枝
クリエイツかもがわ

第1章 みんなは薫のため?
第2章 否定は力の源だ
第3章 折り合いをつける
第4章 みんなが待っている
第5章 思惑をこえて
第6章 訣別のとき

私は書店で必ず自閉症・発達障害のコーナーを覗いて、新刊にはできるだけ目を通していますが、そういった中で、まず読まないタイプの本があります。
それは、「自閉症児の親御さんが当事者体験を綴った本」です。

続きがあります・・・
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2009年08月07日

発達障害とことばの相談(立ち読みレビュー)

うーん、やっぱりだめか・・・


発達障害とことばの相談~子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ~
著:中川 信子
小学館101新書

序 章 コミュニケーションを願うすべての人へ
第一章 すこやかな育ちを応援する
第二章 ことばの育ちを支えるということ
第三章 特別支援教育と発達障害の子どもたち
第四章 子どもとの向き合い方、歩き方
第五章 STと一緒に「ことば」を育てた家族
第六章 ことばを窓口として人生とつき合う

自閉症、発達障害に取り組んできた言語聴覚士として著名な、中川信子氏の新刊が、新書で出ました。

・・・が、書店で中をぱらぱらと読んで、ある予想通りの内容が含まれていることを確認した私は、買わずに書棚に戻しました。

それは、

続きがあります・・・
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2009年07月31日

テレビを消したら赤ちゃんがしゃべった!笑った!(立ち読みレビュー)

これまた「これはひどい」ですね。


テレビを消したら赤ちゃんがしゃべった!笑った!―音と光が言葉遅れの子をつくる
著:片岡 直樹
メタモル出版

第1章 新しいタイプの言葉遅れ―テレビがつくる後天的コミュニケーション不良
第2章 新しいタイプの言葉遅れの実際の症例と解説
第3章 脳の発達と成長のプロセス―3歳までに身につく能力とは
第4章 なぜテレビ・ビデオ視聴が悪いのか
第5章 正しい赤ちゃんの育て方
第6章 新しいタイプの言葉遅れの治し方

ブログ用の記事のストックはいくつかあるんですが、どれも割と本格的な「本記事」用のものばかりで、月曜以外に掲載しているような「サブ記事」用の軽いネタが切れてるなあ、と思って本屋に寄ってみたら、期待どおり(?)にネタを見つけてしまいました(笑)。

タイトルからもある程度想像されるとおり、この本は「自閉症についての本だ」と言ってしまってもいいくらい、自閉症関連の話題が中心になっています。
とはいえ、この本、いろいろな意味ですごい(もちろん悪い意味で)としか言いようがありません。

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2009年07月16日

はじめに読む自閉症の本(立ち読みレビュー)

悪くないです。お父さんの「通勤の友」にどうぞ。


はじめに読む自閉症の本
著:榊原 洋一
ナツメ社

第1章 自閉症の子どもとともに生きる
第2章 子どもの個性と向き合う
第3章 子どもの潜在能力を活かす
第4章 子どもの自立を支える
第5章 よりよい社会生活を送るために

発達障害に関連する著作を数多く出している榊原氏の書いた(まあ、この手の入門書は、実際には限りなく「監修」に近いのだと思いますが)、自閉症についての手堅い入門書です。
(今回「立ち読み」レビューになっているのは、内容が明確に初心者むけで、さすがに私が読んでも新たに得るものがなさそうだということと、後述の、同じ著者・同じ出版社の入門書を既に持っているというのが理由です。)

実は、同じ著者、同じ出版社で、「図解 よくわかる自閉症」という本が既に出ています。当然ながら、書いてある内容にはそれほど違いはありませんが、あえて違いを見つけるとするなら、

・今回の本のほうがより初心者向け
・今回の本には、具体的な療育テクニックなどはあまり書かれていない。あくまで紹介のみ
 ただし、ABA、TEACCH、絵カードという「現代の3大療育法」が網羅されていて、まとめ方はうまいです。
・こちらの本のほうがサイズが小さく軽い
・どちらもイラスト豊富だが、「図解」のほうは「イラスト中心」なのに対して、こちらは「文章中心」
・文章中心なので、ボリューム的にはむしろ「図解」よりもこちらのほうが多いかも
・社会とのかかわりについての記述が多めで、割と「中度~高機能以上の自閉症児むけ」の内容が多いイメージ


といったところでしょうか。

この中で、個人的には(ちょっと意外かもしれませんが)「サイズが小さく軽い」点を高く評価したいと思います。
本書のサイズは「四六版」と呼ばれる、新書より一回り大きい(単行本としては最小の)サイズ(19cm×13cm程度)で、手軽に携帯でき、片手で楽々と保持できる軽さです。
ですから、この本はカバンに入れておいて、通勤電車のなかで気軽に読むことができると思います。

私自身、読書の95%は通勤電車の移動中なので、あまり大きかったり重かったりする本は読むのが難しくなります。
なぜかこれまで、「自閉症についてのわかりやすい入門書」は、どれもサイズが巨大だったり、紙厚が厚手で重かったりで、家で読むのは良くても電車で読むのは難しいものが多かったのです。(新書の「発達障害の子どもたち」はいい本ですが、これは自閉症だけを話題にしているわけではないですし、知的な障害の軽い子どもの話題が中心です。)

そんな中、本書はタイトルどおり「はじめて読む入門書」として必要十分かつ信頼に足る内容が含まれていて、かつサイズ的に通勤電車で読みやすい本になっています
本書をとおして読めば、自閉症とはどんな障害で、子どもにどのように接したらいいか、各種支援はどのように受ければいいか、社会とのかかわりをどう作っていけばいいか、そういう重要な「全体の見通し」が、ひととおり、すっきり見えてくるようになると思います。

子どもが自閉症だと知り、自閉症について勉強しておきたいが、ふだん本を読む時間がない(でも通勤時間になら何とかなる)サラリーマンのお父さんが最初に手に取る本としては、なかなかいい条件を満たしているんじゃないかな、と思います。

※その他のブックレビューはこちら
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2009年07月08日

ササッとわかる「自閉症」の子どもの育て方(立ち読みレビュー)

今日は短文のレビューを3連投します。

こちらは、とにかくカンタンな自閉症入門書です。


ササッとわかる「自閉症」の子どもの育て方 (図解 大安心シリーズ)
著:山崎晃資
講談社

第1章 自閉症の子どもとはどのような子か
第2章 自閉症とはどのような障害か
第3章 自閉症の子どもに必要な治療とは?
第4章 家庭での育て方が子どもを変える

よくある、親御さん向けの自閉症「入門書」です。
ボリュームが非常に少ないのが特徴で、B6版で110ページしかないうえに、見開きで左ページは常に図表なので、実質50ページくらいしかありません。しかも文字がとても大きいので、本というよりは「小冊子」くらいに思ったほうがいいでしょう。イラストが多く文字が大きいこともあり、とても読みやすいのは評価できます。

内容的には、極めてオーソドックスなもので、療育などについても、「行動療法とかTEACCHというのがありますよ」といったことが書かれている程度で、具体的な内容はほとんどありません。
ただ、若干気になる記述もあり、例えば「自閉症が増えた原因は環境ホルモンや化学物質の増加も一因」とか、「絵カードよりもまずは言葉かけ(絵カードを否定しているわけではないようですが)」とか、「自閉症にもやはり精神療法が重要だ」といった辺りは、個人的には疑問を感じるところです

悪い本ではないかな、と思いますが、どちらかというと、自閉症の親でない親御さんとか、自閉症のことを「まったく知らない」人が初めて読むような内容なので、それよりも「先」に進んでいる人にとっては明らかに物足りない内容だと思います。

「できるだけすぐに読めて、とにかく簡単な」自閉症の本を求めている方にならすすめられるでしょう

※その他のブックレビューはこちら
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発達障害 境界に立つ若者たち(クイックレビュー)

読み物として読むにはいいのでは。


発達障害 境界に立つ若者たち
著:山下 成司
平凡社新書

第1部
 「はざまの子」のためのもうひとつの学校―A学院という学校があった
第2部
 見かけはごく普通なんだけど―「LD傾向」を持つタケシ君の場合
 わたし、KYなのかも―「アスペルガー症候群」を抱えるアイコさんの場合
 「普通」と「障害」のはざまで―「軽度知的発達障害」を抱えるナオコさんの場合
 どうしても普通免許が取れない―「学習遅進」を抱えるフクちゃんの場合
 読解力がないんだよね、わたし…―「ディスレクシア(難読症)」を抱えるユキエさんの場合
 障害をまるまる「個性」と受け止めて―「軽度知的発達障害」を抱えるテツヤ君の場合

こちらの本は、買って読みました。

続きがあります・・・
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2009年05月25日

子育てプリンシプル(ブックレビュー)

かなり批判的なレビューです。奥田ファンの皆さん、ごめんなさい。(_o_)



子育てプリンシプル
著:奥田健次
一ツ橋書店

親に求められる姿勢
典型的なダメ親とは
わが家のルールのつくり方
家庭でのルールの守らせ方
親と子の立場と役割
目指すべき家族のあり方
「子ども」の奥田流分類
自立をうながす育て方
ストレスを乗り越えさせる
子育てに役立つ催眠,魔法
失敗経験から学ぶこと
効果的な目標設定の技術
うまい叱り方とダメな叱り方
動因と抑制のバランス
公共心と私心
演出家,プロデューサーになる方法
感情コントロールの大切さ
携帯電話


奥田氏といえば、先日「自閉症児のための明るい療育相談室」(共著)を高く評価したばかりですが、残念ながらこちらの本は、少なくとも私には合いませんでした。

本書は、療育本ではなく、「辛口の子育て本・ABA風味」といった趣きの本ですが、奥田氏の主張を強く押し出した内容になっていて、明確に「著者の思想を読ませる本」になっています。

では、その「思想」とはどんなものなのでしょうか。
それが端的に分かるフレーズをいくつか引用してみます。(太字は私によるものです)

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2009年04月23日

子どもの脳にいいこと―多動児、知的障害児がよくなる3つの方法(立ち読みレビュー)

ええっと、無視していい本だと思いますけど、たまたま書店で見かけたので一言だけ。


↑この本をおすすめしているわけではありません。上記リンクからAmazonの別の本をたどってご購入いただければ、売上の一部が当ブログに還元されますので、そのようにお使いいただければ幸いです。

子どもの脳にいいこと―多動児、知的障害児がよくなる3つの方法 (単行本)
著:鈴木 昭平
コスモトゥーワン

1 こうして知的障害児が優秀児になった!!
2 脳の仕組みからいえる知的障害児の優秀性
3 今すぐ実践!!「すずき教育メソッド」
4 知的障害児の無限の可能性を引き出す日常生活のコツ

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2009年04月13日

自閉症の人の人間力を育てる(ブックレビュー)

具体的かつ実践的なアイデアが満載で、重度や最重度のお子さん向けのアドバイスも充実しているのが魅力です。



自閉症の人の人間力を育てる
著:篁 一誠 (著)、編:東京都自閉症協会
ぶどう社

第1部 自閉症の人を、どう理解し、どうかかわるか
 第1章 自閉症の人の行動の特徴
  1 目からの情報をたいへん多く使っている
  2 音に対してとても敏感
  3 独特な味覚・触覚・嗅覚
  4 模倣する力がたいへん弱い
  5 自分の意思でないときは、能力を出さない
  6 見通しが立たないと、変化を拒否する
  7 いくつもの生理的な特徴を持っている
  8 表情にあらわさないけど、とても不安が強い
 第2章 〈問題行動〉を、どう考えるか
  1 〈問題行動〉に隠された意味
  2 〈問題行動〉にかかわるときのポイント
  3 〈問題行動〉の背景にあるもの
 第3章 自閉症の人に育てたい3つの力
  1 模倣する力を育てる
  2 人からものを教わる姿勢をつくる
  3 意欲を育てる
 第1部Q&A

第2部 自閉症の人の考える力を、どう育てるか
 第4章 知能と頭の中の活動について
  1 知能とはなにか
  2 知能の分布の範囲がとても広い
  3 人の頭の中の活動の流れ
 第5章 自閉症の人の能力の使われ方
  1 視覚と聴覚のバランスが悪い
  2 関心が文字などの方に向いてしまう
  3 シングルフォーカスの人たちではない
  4 自分の興味と合ったときは、能力を発揮する
 第6章 自閉症の人にわかる言葉、わからない言葉
  1 どう行動すればいいのかわからない言葉
  2 わかる言葉で、イメージの湧く言葉で
  3 自閉症の人の中の独特の論理
  4 「よしてちょうだい」がわかるまで
  5 オーム返しの本当の意味は
 第7章 自閉症の人に届く、言葉のかけ方
  1 「言葉をたくさんかけなさい」は正しいだろうか
  2 小さな声で・短く・肯定形で
  3 反応してくれたら、必ずほめる
 第8章 教える力を育てるときのポイント
  1 目と手と頭を使う
  2 文字を使って言葉を教える
  3 自分で行動を選択させる
  4 〈経験の統合〉が考える力を育てる
 第2部Q&A

第3部 自閉症の人の働く力を、どう育てるか
 第9章 教えることの大切さ
  1 模倣する気持ちを、なるべく早く育てる
  2 人からものを教わる姿勢をつくる
  3 一定の時間集中できる力を育てる
  4 家庭が教育の場になってください
 第10章 自律する力を、こうして育てる
  1 10年計画で家事を教える
  2 調理・掃除・洗濯への挑戦
  3 家事の中で、自律していく力を育てる
 第11章 働く力を育てるときのポイント
  1 「自閉症の人は就労できない」は本当だろうか
  2 目と手がきちんと動くこと、終わりまでやること
  3 できるようになるまでチャンスを与える
  4 自分で選んで、自分で決める
  5 仕事場の空間を、どう管理すればいいか
 第12章 仕事をしていくときに必要な配慮
  1 自閉症の人たちが取り組めるのは、どんな仕事か
  2 どんな配慮をしたらいいか
 第3部Q&A

専門家向けでない(一般の人も対象にした)自閉症の本を、ちょっと乱暴な軸で切り分けると、「おもしろい本」と「あまりおもしろくない本」に分けられます

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2009年03月16日

桑田氏の発言に思う

数日前になりますが、かつて甲子園や巨人軍で活躍し、現在は早稲田大学の大学院でスポーツ科学を学んでいる桑田真澄氏が、野球界にはびこる「誤った指導法、迷信に振り回される指導者」への苦言を呈している、という記事が話題になっていました。

例によってネット配信記事はすぐ消えることがあるので、念のため全文引用します。
桑田真澄氏が野球指導者に苦言「そろそろ“気が付いて”もらいたい」。
2009/03/11 23:48 Written by Narinari.com編集部
 

昨年3月に「野球の神様のお告げ」を受けたとして、22年間にわたる現役生活の幕を下ろした桑田真澄氏。引退後は野球解説者を務め、サントリーの缶コーヒー「ボス 贅沢微糖-いいとこドリップ-」のテレビCMでソフトボール日本代表の上野由岐子投手と共演したことも話題になっているが、現在の目標は指導者になることだ。引退を表明したTBS系「筑紫哲也 NEWS23」のインタビューでは、「野球が好きだというのが、自分の誇り」としたうえで「野球界の後輩たちを1人でも多く育てていければいいと思う」と語っていた。

桑田氏ほどの実績がある人物ならば、指導者としては引く手あまたなはず。実際、現役最後の所属球団となった米大リーグのパイレーツからコーチ就任の要請があったほか、古巣・巨人の監督就任も噂されていた。しかし、理論を重んじる桑田氏はスポーツ科学を修めることを選択。その第一歩として、早稲田大大学院に入学した。現在は指導者の基礎を猛勉強中のようで、自身のブログの3月10日付エントリーでは「読書、読書、勉強、勉強の毎日で、少し目が疲れ気味です」としている。

こうして指導者とはどうあるべきかを模索中の桑田氏が、同エントリーで日本の野球指導者への苦言も呈した。ボーイズリーグ、麻生ジャイアンツの会長を務める同氏は、現場で多くの「あまりにもひどすぎる」指導者を見てきた模様。その苦言は試合での起用法や選手への接し方、練習方法などに及んでおり、こうした指導者へ向けて「そろそろ『気が付いて』もらいたい」と呼びかけている。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国戦の解説を務めた桑田氏は、同大会で投手の投球数が70球に制限されていることに注目。プロの投手に制限を与えているにもかかわらず、大学生以下の選手に100~200球を投げさせている指導者がいることについて「とても恐ろしいこと」「勝利至上主義以外、何物でもないよね」とした。

また、選手を怒鳴り散らしたり、タバコを吸いながらミーティングをしたり、昼食にアルコールを飲んで練習をしたりする指導者も少なくないようで、こうした指導者に対して「怒鳴らないと理解してもらえないほど、私には指導力がないんですと、周りに言っているようなもんだよね」「自分に甘くそして、優しく、子供達に厳しい指導者は要らないですよ」と一刀両断している。

さらに練習方法についても、投げ込みや打ち込み、走り込みなどをすべて「迷信」と断言。疲労を蓄積するだけの練習方法をやめ、「効率的、合理的な練習メニューを考え、短時間集中型の練習をして、残りの時間を勉強や遊びに充てるべき」とした。

競技が異なるものの、スペインの少年サッカー指導者の免許を持つサッカー専門誌「フットボリスタ」編集長、木村浩嗣氏も、指導者勉強会で「技術や体力に特化した反復練習自体が不要」との結論を得たという。どの競技でも指導者がこうした勉強会に参加すること、独学でもスポーツ科学などを学ぶことが、桑田氏の言う「気付く」ことにつながるのは間違いないだろう。

桑田氏はよほど指導者への不満が募っているようで、「落ち着いたら、指導者について、本を書こうと思う」としている。勉強中の最新スポーツ科学が反映されるであろうこの書籍は指導者必携となりそうだが、果たして「気付いていない」指導者たちが桑田氏のアドバイスに耳を傾けるのだろうか。

ちなみに、話題になっている桑田氏のブログ記事はこちら。
http://kuwata-masumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-ea9b.html

なんか、これを読んでいると、ほとんど自閉症の療育の話をしているかのようですね。

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2009年03月09日

自閉症の本―じょうずなつきあい方がわかる(ブックレビュー)

問題もあるのですが、いいところもいっぱいあって、全体としては評価できる本です。


自閉症の本―じょうずなつきあい方がわかる
監修:佐々木正美
主婦の友社

プロローグ あなたの周りにこういう子はいませんか?
第1章 自閉症ってどんな障害なの?
第2章 家族として子どもをサポートしていくために
第3章 周りのみんなで支え、共に暮らそう
第4章 世界で、そして日本で療育の中心となっている「TEACCH」
自閉症Q&A
コミュニケーションカードを活用しましょう

この本は、先日の三重への往復の間に読んでいました。
タイマーや絵カードなど、いろいろな記事がたてこんでいるので、のんびりレビューしようと思っていたのですが、けっこう書店で複数入荷していたり、平積みされているのを見て、早めにレビューを書いたほうがいいかな、という気持ちになりました。

冒頭にも書いたとおり、この本は、すごくいいところと、そうでないところが混在しています

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2009年01月29日

DVDのお手本つき 手あそび歌あそび(ブックレビュー)

またまた・・(略)出ました。


DVDのお手本つき 手あそび歌あそび
監修:小泉 八重子
新星出版社

DVDのついた、手あそび本です。
類書はここ2年ほどの間に大量に出ていますが、療育効果が高い(我が家では今でも毎日大活躍)と個人的に感じているので、その都度購入してレビューしています。過去にレビューした類書の記事は以下のとおりです。

みんなの手あそびうた DVDつき・手あそびうたブック―DVDとイラストでよくわかる!
たのしい手あそびうたDVDブック(当ブログ殿堂入り)
DVDで楽しむみんなの手あそび・CD+DVD たのしい手あそびうた
たのしくおどろう!DVDつき手あそびうた
からだあそび(小学館のおやこ図鑑プチNEO)

今回は、廉価な実用書を中心とした出版社である新星出版社からのリリースで、値段も1000円台中盤と平均的。特徴としては、お手玉遊びや手まり遊びが載っている(本のほうだけ。DVDには収録されていません)ことでしょうか。また、大判でカラー写真をふんだんに使っているところは頑張っているな、と思いますが、その分、若干紙質が落としてあるかな?という感じもします。(厚手の紙が使ってありますが、平面性が悪く反りやすい感じです)

とはいっても、当ブログでこのタイプの本をレビューするときには、「療育ソフトとしての付属DVDの完成度」だけを見ますので、紙質とかはあまり関係ありません。以下はそういった意味で「非常に偏った視点からのレビュー」であることを、予めご了承ください。

では、まず、いつものとおりDVD収録の全曲一覧から。

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2008年12月18日

これでわかる 自閉症とアスペルガー症候群(クイックレビュー)

このところネガティブなレビューが続いているので、とり急ぎそうではない(評価できそうな)本のクイックレビュー。



これでわかる 自閉症とアスペルガー症候群
監修:田中 康雄、木村 順
成美堂出版

自閉症・アスペルガー症候群とは?
 自閉症やアスペルガー症候群は心の病気ではない
 しつけが悪いのではない
 発達障害は脳の機能障害と深い関わりがある
 発現には遺伝子が関係している?
 自閉症スペクトラムとは?
 グレーゾーンの子どもたち 他

うちの子、なんだか育てにくい
 人と視線を合わせない
 親から離れてします
 音や肌に触れるものに敏感
 パニックを起こす
 友達の輪に入らない
 姿勢のくずれ、運動能力が低い 他

相談先とケア
 サインが出る理由を理解して、早期対応を
 始めて受診するときのポイント
 自閉症・アスペルガー症候群の診断のつけ方
 診断は「療育」の始まり
 障害受容に向けて
 納得できる相談先を数多く見つける 他

症例別アドバイス
 言葉の遅れが気になる
 問題行動が気になる
 身辺自立が遅れている
 触覚防衛・聴覚防衛が目立つ
 姿勢のくずれ・不器用が気になる
 コミュニケーションがうまくいかない 他

保育園・幼稚園・小学校との協力
 親から教師への効果的な伝え方
 モンスターペアレントなんて言わせない
 従来の教育法にとらわれず、個性を伸ばす
 その子の行動の前に存在を受け止める 他

進学・就労・社会的支援
 しっかり調べて子どもに適した環境選びを
 子どもの意思をふまえた選択を
 就労するための選択肢
 暮らしを支える施設サービス
 障害者手帳を申請するには
 自立して生きていくために

自閉症・アスペルガー症候群の子どもを育てて
 うちの子にとっていい教育が学校にとってもいい教育
 彼らのほうからこちらを見ると何をすべきかわかる
 周囲に援助を求めることは、悪いことではない
 外に発信することが大事。するといい人に巡り会える
 周囲に適応させることより、本人の気持ちを尊重して育てたい 他


ここ1年くらいでいくつか登場した、1000円台の実用書シリーズでの自閉症と療育の入門書に、また新たに1冊の本が登場しました。

既に似たような本はいっぱい出ていますし(過去の紹介レビューはこちらこちら、新書サイズの入門書でのおすすめならこちらなど)、屋上屋を重ねるような感じかな、と思って読んだのですが、ちょっと他の本とは毛色が違っていて面白いな、と思いました。

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2008年12月11日

言えない気持ちを伝えたい(立ち読みレビュー)

<これは、「立ち読み程度」の読み込みで書いている、特殊な形態のブックレビューです。その点留意のうえお読みください。>

これはきっと「プロジェクト・ヒガシダ」の一環なんでしょう。



言えない気持ちを伝えたい
著:筆談援助の会(鈴木 敏子 他)
エスコアール

日本語の本としては極めて珍しい、「筆談FCのガイドブック」。
「筆談」ではなく「筆談援助」ということで、あくまでも自分では筆談できない障害児がファシリテーターに手を動かしてもらう(援助)ことで筆談するというもののようですので、これは明確にFCです。

でも、どういう人たちが関わっているかをみると、この本からはある種の「プロジェクト事業」的なものが見えてきます。そのプロジェクトの中心には、かの「東田直樹」さんが存在します。少しずつ解きほぐしていきましょう。

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2008年11月24日

もしかして自閉症?(ブックレビュー)

一言で言うと、「おすすめできません」。



もしかして自閉症?
著:矢幡 洋
PHP新書

とても不思議な本です。
内容をものすごく大ざっぱにまとめると「ロヴァース法最高!家庭でも頑張れ!」という、ロヴァース法至上主義の本なのに、ロヴァース法が前提とするABA的な哲学的立場(徹底的行動主義)を採ることはなく、「内面的な発達プロセスを重視する発達的アプローチに最も共鳴している」とあるとおり、「内面をいろいろ考える(非行動主義的)立場」をとっているのです。

それより何より、この本には1つの致命的欠陥(だと私が考えること)があります。

それは、

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2008年11月20日

「ことばどんどん あかちゃんえほん」Amazonの案内が改善されました。

「はじめての絵本のおすすめ」として以前からご紹介していてなかなか好評な、「ことばどんどん あかちゃんえほん」ですが、Amazonでは永らく、本の表紙の写真もないという状態が続いていました。

が、たまたま先日覗いてみると、なぜか今ごろになって表紙の写真がちゃんと掲載されるようになっていました。


ことばどんどん あかちゃんえほん
(1)たべもの (2)どうぶつ (3)のりもの (4)せいかつ
ひかりのくに


ちなみに、このシリーズの中の「(1)たべもの」は、我が家では超ロングセラーで、いまだに妻のかばんの中にはこの絵本が入っていて、外出先での娘の時間つぶしになっています(ようやく最近、食べ物以外に興味が向きはじめて、少し関心がなくなってきたようですが)。

いま改めてみても、とてもいい絵本だと思います。
詳細はレビュー記事に詳しいですので、よろしければご覧ください。(もう3年近く前の記事です(笑))
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2008年10月06日

そだちの科学 11号(ブックレビュー)

入手する価値・読む価値はあります。でも、評価は難しい。

  そだちの科学11号

そだちの科学 2008.10 11号
特集:自閉症とこころのそだち
編集人:滝川一廣・小林隆児・杉山登志郎・青木省三
日本評論社

特集によせて

I 治療・研究のフロンティア
 自閉症のこころの問題にせまる 小林隆児
 自閉症への多面的アプローチ─発達というダイナミックな視点から 神尾陽子
 自閉症スペクトラムの原因論─人間の多様性のひとつとして捉える 鷲見 聡
 広汎性発達障害とトラウマ 杉山登志郎
 高機能自閉症という「くくり」について 岡田 俊
 特別支援教育のなかの自閉症 田中康雄

II 自閉症のこころにせまる
 昨今の児童精神科臨床と発達障害─日常臨床のなかで考えたこと 安藤 公
 家族へのアプローチ 西本佳世子
 精神分析の立場から 平井正三
 発達臨床の立場から 山上雅子
 心理臨床の立場から 酒木 保

III そだちの現場から
 発達障害者支援施策の現在 大塚 晃
 自閉症児への自立支援 高畑庄蔵
 地域に生きる自閉症児たち 小林秀次・辻井正次
 自閉症児とのコミュニケーション─保育の現場から 七木田方美
 クリニックの役割について 鈴木啓嗣
 家族の立場から(1)─41歳になった博 深見 憲
 家庭の立場から(2)─高機能発達障害の息子 植原淳子

Ⅳ ライフステージと自閉症
 自閉症の兆候がある乳児のケア 黒川新二・米島広明
 幼児期における療育の焦点 若子理恵
 学童期のペアレント・トレーニング 飯田順三
 思春期における広汎性発達障害─外来診療から 青木省三
 アスペルガー少年の思春期─児童精神科病棟から 西田寿美
 大学生における「アスペルガー症候群」の理解と対応 滝川一廣
 成人期の自閉症者とむきあう 村田豊久

ブックガイド・児童精神医学のながれ
 『自閉症とは何か』小澤 勲
 『詳解 子どもと思春期の精神医学』中根 晃・牛島定信・村瀬嘉代子編
 『闇の子供たち』梁 石日


「そだちの科学」が創刊号以来の自閉症特集を組んでいて、中身を読んでみると、確かに全面にわたって自閉症の話題が書かれていてボリューム感があったので、買ってみることにしました。

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posted by そらパパ at 21:32| Comment(27) | TrackBack(1) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

当ブログのベストセラー

当ブログでは、ささやかながらAmazonのアソシエイト・プログラムを活用しています。当ブログのリンクをご利用いただいている皆さん、いつもありがとうございます。
ここで、ふと思いついたので、ここで当ブログでよく売れている商品をランキング形式でご紹介してみたいと思います。(集計期間:2007年9月18日~2008年9月18日、金額ベース
※ちょっと恥ずかしいので拙著は除きました。もし含めたとすると、一応2冊ともベスト10には入っていました。

第1位


認知発達治療の実践マニュアル―自閉症のStage別発達課題 自閉症治療の到達点2
著:太田 昌孝、永井 洋子
日本文化科学社(レビュー記事


第1位は、実はこれです。高価な本ですが、コンスタントに売れています。金額ベースだけでなく、件数ベースで集計しても第13位に入ってきます。家庭の療育にも活用できる「課題の事典」です。著者が日本人なので翻訳文でなく読みやすい、というのもポイントかもしれません。


第2位
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posted by そらパパ at 22:17| Comment(6) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2008年08月13日

TEACCHと行動主義

TEACCHと行動療法、ではなくて、TEACCHと「行動主義」です。

このブログでは、TEACCHに共感的な記事を割と多く書いていて、逆に行動療法には批判的な記事も少なからず書いているので、恐らく私はTEACCH派で行動療法に批判的だと受け止めていらっしゃる方が多いんじゃないかと思います。
それはある程度事実ではあるのですが、でも私は、行動療法の前提となっている「行動主義」という考えかたには非常に強い共感を持っています。

もっとはっきり書くなら、私は、行動主義者です。

とはいえ、行動主義というのは、「行動療法が一番いいと考えること」ではありません
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posted by そらパパ at 21:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2008年07月29日

TEACCHプログラムによる日本の自閉症療育(ショートレビュー)

※ブックレビューがかなりたまっています。しばらくブックレビュー中心の記事更新になりますが、ご容赦ください。

書こう書こうと思いつつ、なかなか時間が取れないので、取り急ぎショートレビューを。


TEACCHプログラムによる日本の自閉症療育
著:佐々木 正美、編:小林 信篤
学研のヒューマンケアブックス

総論 TEACCHプログラムの原理と日本の今
第1章 幼児期の診断と支援
第2章 学齢期の支援
第3章 医療現場での取り組み
第4章 早期からの地域と家庭における支援
第5章 自立を目ざす青年期の支援
第6章 支援者育成の最新情報

これ、なかなかすごい本です。

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posted by そらパパ at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
孫が自閉症らしい、どうしたら?という祖父母の方へのアドバイスはこちら

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自閉症関連のブックレビューも多数掲載しています。

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