以前より何度か触れていましたが、今後は当ブログの更新は不定期とし、主な情報発信はTwitterにて継続していきたいと考えています。
このブログを始めたのは2005年の10月で、もう13年半も前のことです。
当時、「ブログ」というのは「投稿される記事」「コメント」「トラックバック」という3つの仕組みのインタラクションが新しいネットコミュニケーションを生むという「夢のある最新のメディア」でした。
まだツイッターもフェイスブックもない時代で、個人ユーザーの情報発信の手段は個人のホームページ、個人ベースの掲示板、某巨大掲示板といったあたりでした。
HTMLの知識がなくても、美しく整形された記事を簡単に書け、掲示板を別途設けるのではなく記事ごとに自動的にコメントコーナーが用意されてユーザーとコミュニケーションができ、さらにトラックバックによって別のブログ記事ともスムーズにつながれる。今では当たり前の「個人の情報発信」ですが、それを誰にでもできるかたちで最初に実現したのがブログというサービスで、私がブログを始めた2005年というのはちょうどそのブログサービスが一般ユーザーに「降りてきた」時期だったと認識しています。
もともと、個人ページも1990年代から作っていましたし、メルマガを発行したり個人掲示板を運営したりといったこともやっていましたが、この「ブログ」という仕組みはとても性にあっていたようで、現にこのブログも13年以上も続きましたし、おかげさまでこのブログを発端にした本も2冊出ました。
実は、本ブログ以外にも、いろいろなハンドルネームで10個ほどのブログを開設・運営してきました。その中には、当ブログを大幅に上回るアクセス数を叩き出したものもあります。
一方で、ブログ文化というのはもう旬を過ぎたな、というのも強く実感するところです。
SNSが台頭し、個人の情報発信の主体は完全にそちらに移行しました。かつては「愛読するブログの巡回」が毎日の日課でしたがいつのまにかそれをしなくなり、ツイッターなどでRTされる記事を都度都度見に行くような形に変容しました。
当ブログで使っているSeesaaのサービスも、トラックバックが廃止されたりSNS連携が一部廃止されたりと、いまはサービス縮小の方向に明らかに向かっています。
現状、ブログというのは「誰もが気軽に情報発信する個人メディア」というよりは、「SNSではない『自分だけの土俵』で自分の書きたいことを書く、ちょっとマニアックな個人メディア」という位置づけに変わったんじゃないかな、と思います。
私自身も、ふだんの気軽な情報発信は、完全にツイッターに移行してしまいました(そのツイッターも若干放置ぎみですが(笑))。アカウントは @sora_papa になります。今後の情報発信は、基本的にはこちらのツイッターアカウントから行っていくことになると思いますので、よろしければフォローしていただければと思います。
ちなみに、このブログでずっととりあげてきた長女の療育ですが、現在、特別支援学校の高等部に真面目に通っており、いよいよ社会人となる卒業後の進路を検討しているという時期にきています。
実は家庭を中心に療育を頑張っているときにははっきりとは気づいていなかったのですが、学校に通うようになって、長女は特別支援学校に通う(あるいは、放課後デイを利用する)生徒のなかでも、かなり際立って知的障害の重い子どもだということが分かってきました。
それでも、小学校低学年のころは同じような境遇のクラスメイトも多少はいたのですが、残念ながらさまざまな問題によってみな学校を離れていきました。中学、高校と進むにつれて、長女のように「特に重い」子どもは、特別支援学校からさえも「見えにくい」存在になっていくことを感じています。
ともあれ、そんな困難を抱えつつも、社会生活・集団生活になんとか適応できる社会性(と落ち着き)と、最低限の意思疎通ができるコミュニケーション力を身に着けてくれた長女は、これから社会の一員となっていくという新しい挑戦に向かっていきます。
個別性の強い話になるため「療育」として語れることは多くないと思いますが、これからも折をみて(主にTwitternなどで)近況報告などができればと思います。
また、長女とは12歳違いで生まれた次女も、長女とは全然次元が違いますが発達の課題があることがわかっていますので、長女の療育で得た経験を活かしつつ、療育的な工夫をしながら子育てをしているところです。(長女のときにくらべると、こちょうなしで100分の1くらいの労力で新しいことを覚えてくれるので驚きますが、逆に「目指すべき目標」がずっと高いところになるので、やはり「簡単ではない」ですね。)
そんなわけで、今後は当ブログの更新は不定期になりますが、過去の記事も含め、コメントも常時受け付けていますので、今後ともサポートをいただければと思います。