2018年11月12日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(193)

今回の家づくり記事、最後のまとめとして、療育的に配慮した点を改めて整理しています。

前回に引き続き、

2.トイレと浴室を介助を前提としたつくりにする。

という話題についてです。
前回は浴室について触れたので、今回はトイレについてです。

トイレについては、大きく3つほど、介助のために配慮したことがあります。

まず1点目は、「ドアを引き戸にしたこと」です。

注文住宅の間取りでドアを設置するとき、基本的にすべてのドアの標準仕様は「開き戸」です。(例外として、浴室のドアだけは標準仕様が「折れ戸」の場合が多いです)
ですので、ドアを設置するにあたり、そのドアを開き戸にした場合には追加コストは生じない(坪単価そのまま)ですが、開き戸以外の引き戸や吊り戸、折れ戸などにした場合は追加コストがかかります。
しかも、これは「差額」ではなく「ドアの費用(設置費含む)全体」がまるごとかかるので、開き戸以外のドアを1つ設置するごとに数万円〜数十万円(横に長い引き戸など)という大きなコストがかかります。よく「家を建てるならドアは全部引き戸にしたい」みたいな意見がありますが、びっくりするほどお金がかかるので諦めるか覚悟したほうがいいです(笑)。

そんなわけで、開き戸以外のドアを設置するのは「本当に必要な場所だけ」に厳しく吟味したわけですが、その一つがトイレでした。
トイレの介助にあたっては、開き戸は非常に邪魔になります。
これを引き戸にすることで、ドアに邪魔されずに介助が可能になるわけです。

そして2点目は、シンプルに「トイレのスペースを広めにとった」ということです。

それまでの建売ではトイレは必要最小限の半間×0.75間しかありませんでしたが、これを半間×1間に広げました。
わずかな差ですが、これによって便器の前に介助者が入るスペースが確保できるようになりました。

そして3点目は、便器の形状で、「超浅型」を避けたことです。

だいたい、注文住宅での便器については、TOTOかLIXILのボトムラインの洗浄機能付のものを選べるのが標準仕様というのが多いのですが、当時一般的だったLIXILの「ベーシア」便器は、金隠し?の部分が信じられないほど浅く、本人がやるにしても介助者が手伝うにしても、紙を使うときに便器に触れてしまう恐れが高いものでした。
ですので、我が家ではTOTOのほうを選択することにしたわけです。
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2018年11月05日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(192)

今回の家づくりで、間取りに関して療育的に配慮した点を改めてまとめています。

2.トイレと浴室を介助を前提としたつくりにする。

家づくりにおいて、何らかの点について療育的に「配慮する」というのは、端的にいえば「コストをかけて特別なものにする」ということだといえると思います。
つまり、何も指定せずコストを優先した場合に設定される「標準仕様」に対して、そこから外れてよりコストをかけた「特別仕様」にしている点が、「特に配慮した点」ということに(大体)なるだろうと思います。

そういう意味では、療育的視点から、標準仕様に対して数十万円以上の追加コストをかけた1階の水回り、具体的には浴室とトイレについては、我が家の中でも「配慮」の意味合いが特に強い場所だと言えると思います。

具体的には、まず浴室を広くとり、大人2人が余裕をもって同時に利用できる大きさとしました

東京エリアの戸建ての浴室(ユニットバス)は、いわゆる格安系建売とか狭小地の注文住宅の場合には0.75坪、郊外などで比較的余裕がある間取りの場合には1坪が標準的で、我が家が契約したビルダーの場合も1坪が標準仕様でした。
でも、1坪だと、大人二人はけっこう狭くてきついんですよね。入浴の介助では、特に洗い場に二人いる状態になる(浴槽は交互に入ることもできるし体の動きもないのでそこまでではない)ので、洗い場をもう少し広くしたいところです。

というわけで、1坪よりもさらに広い、1.25坪のユニットバスを設置したいと考えていました。
これだと、洗い場の広さが1.5倍に広がるので、介助がかなり楽になります。
ただ、1坪から1.25坪に変更すると、なぜかびっくりするほど追加コストがかかる(特注扱いで100万円以上というビルダーも少なくないです)なか、我が家の契約ビルダーの場合は「オプション」としてかなりリーズナブルに1.25坪のユニットバスを選択できました。(これもこのビルダーに決めた決め手の一つになりました)

加えて、浴槽についても、標準仕様であるエコ浴槽(たくさん凹凸があって少ないお湯で深さが確保できる代わりに基本的に一人でしか入れない)から仕様変更し、ストレートライン浴槽(凹凸がない真四角の昔ながらの形の浴槽)を選択しました。
これによって、ちょっと窮屈ですが、大人が二人で並んで入浴することもできる浴槽になりました。

これらの配慮(とコスト追加)によって、我が家の浴室は入浴介助のやりやすいゆとりのある設計になったと思います。
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2018年10月29日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(191)

さて、そんなわけで、今回の家づくりで「土地」について療育的に配慮した点、「学区」「利便性」「安全」についてまとめました。

次に、間取りに関して療育的に配慮した点を整理していきたいと思います。

まず何よりも大きなポイントとして、

1.リビングと、リビングにつながる各機能スペースとの間をドアのない構造にする。

ということがあげられます。

それまで住んでいていた家(建売の戸建て)で特に悩ましく感じていたことは、家のつくりが「玄関からつながる(1階の)廊下」を中心に構成、かつ分断されていて、

・LDKからトイレに行く
・LDKから洗面所・浴室に行く
・1階のLDKから2階の居室(寝室)に行く


といった移動をする際に、毎回リビングのドアをあけて玄関からつながる廊下に出なければなりませんでした。

我が家の場合、これにはたくさんのデメリットがありました。

・上の子が開けたドアを閉め忘れるので、冷暖房の冷気・暖気が抜けてしまう。
・親も、毎回「閉めて」と言わなければならないし、子どもも毎回注意されるのでお互いにストレス。
・トイレや洗面所、脱衣所にエアコンが効かないので夏暑く冬寒い。(がまんするか、別途、効率の悪い暖房器具を置いたりしなければならない)


特に、リビングドアの開け閉めを毎回子どもに注意しなければならないというのは親子双方にとって負担だと感じていたので、家を建てる際に絶対に間取りで解決してしまおうと心に決めていたわけです。

そして実際、新居では、リビングとトイレ、洗面所、浴室は、玄関とは分離されてドア1枚でつながり、開けても冷気・暖気が大きく逃げることもなく、逆に入浴前などはドアを開けて温度調節ができるようになりました。
階段もリビング内に設置したので、こちらも玄関へのドアを開ける必要がありません。

これによって、圧倒的に生活しやすい家になりました。
間取りが開放的になるのでエアコンの効きが悪くなりますが、そこは高気密・高断熱のつくりにすることで十分以上にカバーできています。(よりエアコン効率を重視する場合にはカーテンでリビングとそれ以外の部屋・階段とを仕切れるようにも工夫してあります。)
それに、「開放的な間取りによる冷暖房効率の低下」よりも、「ドアを何度も開けっ放しにされることによる冷暖房効率の低下」のインパクトのほうがはるかに大きかったわけですから。
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2018年10月22日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(190)

今回の住み替え・家づくりで、最初の「土地選び」において「療育」に配慮したポイントの振り返り、3つめのポイントは、

3.「玄関を出てすぐ」の動線を車などの通る道路から離す。

これは、土地だけでなく間取りとも関係しますが、とにかく絶対に避けたいと思ったのは、

玄関から、ドアを開けて、そのまま飛び出したすぐ先が道路になっていない

ということです。
簡単にいえば、玄関のドアを開けてそのまま正面方向に5歩歩いたら車道の上、みたいな配置の土地・家は買わない、ということになります。

これについては、今回買った土地は、小さな分譲地の奥のほうで、家の前の道路は分譲地内で行き止まりになっており(いわゆるクルドサック構造)、そもそも道路に飛び出したとしても分譲地内の車両(と宅配などの車)以外は走っておらず、走っていたとしても速度も極めて遅いという、安全性の高い土地でした。

加えて、間取りについても、玄関を道路から10mほど離し、さらに道路から玄関へのアプローチの側面に玄関ドアを設置する(つまり、玄関ドアを開けた正面は隣地との境界で、そこから90度向きを変えて、さらに10m進まないと道路に出ない)という設計にすることで、安全度を高めました。

これらの配慮により、子どもが玄関を出るときに、交通の安全でハラハラしたり、実際に危険な目にあったりするということはまったくなくなりました
玄関を出てからアプローチを歩き、さらにクルドサックになっている分譲地内の道路を歩いて、ようやく一般車両の通る道路になるわけですが、そこもまだ近隣の人しか通らない生活道路なので車両の通行は少なく、さらに数10m歩いてようやく信号機のあるような道路に出る感じです。

ですから、この点については思ったとおりの安全効果があり満足しています。
ただ、やや予想外?だったことは、自宅前道路がクルドサック構造で安全であるため、分譲地内の他の家の子ども(とその友達)が道路で遊びまくってます(笑)。いっときはサッカーや野球までやっていたので驚きましたが、これは誰かが注意したのか最近はあまり見なくなりましたね。
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2018年10月15日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(189)

さて、この長きにわたるシリーズ記事の最後の締めとして、住み替え・家づくりにおいて「療育」を考えて配慮したポイントと、それが実際に住んでみてどの程度期待通りに達成できたかについて書いています。

そのなかでも、まずは土地選びに関連して「配慮」した点についての振り返りですが、

2.徒歩での生活圏に利便性と安全性があること。特に、フードコートのあるショッピングモールに、幹線道路を渡ったりする危険エリアなしで歩いて行けること。

今回買った土地は、まさに上記のような要件を満たした場所なのですが、現時点では、その「ショッピングモール」は長女の療育目的ではそれほどは活用できていません。
距離的には、長女の足だと徒歩10分くらいなのですが、車で行くには近すぎて、歩いていくには少し遠く、本来なら自転車でいくのにちょうどいい距離ですが長女は自転車には乗れないので、想定していたほどこのお店に行かないというのが現状です。

とはいえ、これはまだ現時点で判断するのは少し早すぎると思っていて、もう少し先、長女が高等部を卒業してから意味を持ってくるだろうと考えています。
卒業後、長女の進路がどのようになるかはまだ分かりませんが、少なくとも学校に通っている今よりは、平日に「フリーな時間」が生まれることが多くなる可能性が高いでしょう。
そんなときに、自力で、または家族を含む誰かとともに、あるいは外部の方の支援を受けて、ショッピングモールに遊びに行ってフードコートで食事をしたり、近辺を散策したりして過ごすことができれば、その時間家にずっといるよりも望ましいと考えています。(その場合、歩いていくのに少し時間がかかる、というのはかえってプラスに働きますね。)

そのための準備、訓練として、最近は月に1回程度、ヘルパーさんとともに2人で徒歩でそのショッピングモールに行き、フードコートで食べたいものを選んで食べて歩いて帰ってくる、というのを始めています。

ショッピングモール以外では、同じく長女の足で徒歩10分程度の距離に電車の駅があるので、電車を使った移動についても、今後は(特に高等部卒業後は)もっと増やしていけると活動範囲が広がりますね。
posted by そらパパ at 20:46| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年10月08日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(188)

さて、そんなわけで、家造りについて延々とシリーズ記事を書いてきましたが、いよいよ終わりが近づいてきました。

いちおう(笑)、この連載は「自閉症の子どもと暮らす」がテーマで、実際に今回の家づくりではそのことを常に考えながらやってきたので(記事としては脱線しまくりだったのですが)、最後に改めて、今回の家づくりで療育の観点から配慮したことと、実際に住んでみたあとでのその効果について振り返っていきたいと思います。

まず、土地選びの段階で考えていたこと。

1.都心ではなく、郊外の特別支援学校高等部に越境なしで通えるように、「住み替え」によって学区を変える。

もともと、住み替えを決意した大きな要因だったのが、前の家に住み続けていた場合、学区の関係上、長女が通うことになるであろう特別支援学校高等部が都心方面になり、かつ交通の便が異様に悪く、ラッシュアワーのなか乗り換えありの電車とバスを乗り継いで片道2時間近くかかってしまう(スクールバスもなし)という問題を解決することでした。

この件については、当然ですが、思ったとおり、学区を変えることで希望だった郊外の高等部に通わせることができています。(自力で電車通学はできないので妻が車で送迎していますが、広くてそれほど渋滞のない道路を片道15分くらいです)

一方で、これはちょっと想定外だったこととして、住み替えたのは長女が中学生のときだったのですが、そのときのスクールバスのバス停が1キロ近く先にしかなくて(前の家のときは100mほどだった)、バス停までの送迎の負担が大きかったことです。長女を送っていくだけではなく、下の子も連れて行かなければならなかったので(長女が中1〜中3の間、下の子は0歳〜3歳)、だっこしたりベビーカーに乗せたり自転車の子ども乗せに乗せて押したりと、苦労していました。
実際に転校してからでないと、スクールバスの情報などは学校も教えてくれないので、この点については事前に読めませんでしたね。

また、前の家での学区の特別支援学校高等部については、親からの要望が強くてスクールバスが走るようになったそうで、実は引っ越す必要なかったかな?という話にもなったのですが、よくよく聞いてみると、本数もルートも限られていて、前の家からはかなり使いにくそうだということが分かりました。
それに、実際のところ、スクールバスがあったとしても、いろいろな理由で直接学校に送っていったり迎えにいったりするケースもしばしばありますから、やはり問題は残っていただろうな、と思います。

ですので、「学区を変える」という目的については、当初のもくろみどおり達成されて、うまくいっていると結論できるでしょう。
posted by そらパパ at 17:55| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年10月01日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(187)

家を建てた後に生じた問題のうち、施工に問題があってアフター保証で直してもらった点については、前回までに書いたとおりです。(もちろん、それ以外にも細かいものはいろいろありましたが)

それ以外では、単に私の側のプランニングのミスや配慮不足で生じた問題がいろいろありました。
これらについては、そのうちリフォーム等で改善していく予定です。

1.掃除用コンセントがない。

これは以前にも書きましたが、掃除をするときに、掃除機を接続するために使える電源コンセントがないという問題がありました。
リビングを始めとして、各部屋の壁に設置したコンセントはほとんどが家具の陰に隠れてしまい、階段の近くといった「掃除機の電源ポジション」にはコンセントを作り漏れていました。


2.部屋の照明スイッチの位置がどきどきおかしい。

これも書きましたが、部屋の照明をつけるためのスイッチは、「ドアを少しだけ開けて手を入れたときに届く場所」に設置しないと不自然だと、住み始めてから気づきました。それ以外の場所についているスイッチがいくつかあり、つけにくかったり、照明を消し忘れることが多かったりという問題が生じています。


3.階段踊り場の窓が階段の半分しか採光しない。

我が家の2階への階段は途中の踊り場で180度折れるのですが、採光のために設置した踊り場の窓が踊り場中央ではなく「下り側」にずれてついたため、「上り側」の階段が昼でも薄暗くなってしまいました。


4.玄関のかまちは無垢にすべきだった。

これは妻から散々言われている点なのですが(笑)、1階の床はハウスメーカーのオプションで無垢フローリングにしたのですが、玄関のかまち部分(土間から玄関に上がる上り口のへりの部分)は別料金で2万円程度かかると言われ、無垢材ではない標準品を使ったのですが、かなり色合いが浮いてしまいました。
なので、「ケチケチしないで無垢にしておけばよかったのに」と未だに言われる状況になっています。


5.インターホンのチャイムが2階でも鳴るようにするべきだった。

インターホンのチャイムは、普通に1階のLDKで鳴るのですが、家族が2階にしかいないと聞き漏らすことが多々あります。
なので、チャイムだけなる子機みたいなのを追加して2階でも鳴らしたいのですが、建ててしまったあとだと配線がなかなか難しい感じです。

→無線で音が拾えるようにしました。我が家のドアホンはアイホン製でしたが、こちらの商品で1階の音を2階に飛ばせるようになりました。


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2018年09月24日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(186)

そんなわけで、我が家の「カビ問題への対策」の工事が行われました。

工事は平日になったので、妻が立会をすることになり、私自身は工事を見ることはできませんでしたが、仕事を終えて家に帰ってから確認してみると、カビが生えていた部分はきれいに清掃され、また排水パイプと排水管の接続部分もパテとテープでしっかりとふさがれていました。また、カビがびっしり生えていたため交換された(洗面台収納スペースの)床板は、純正品がなかったということで現場の職人がベニア板から切り出して自作したものになっていましたが、こちらもきれいに仕上がっており、問題はありませんでした。(ついでに、ときどきこの床板を外して床板下にカビが生えていないか確認しやすいように、この新しい床板は洗面台の排水パイプを外さなくても取り外しできるような加工もしてもらいました。)

これらの対応の結果、(当然ですが)1階水回りのカビ問題はうそのように消えてなくなり、従来感じていた、水回りのある近辺にいくと空気がジトジトしていて何となく気持ち悪い、という嫌な感覚も生じなくなりました

そして、問題が解決してしばらくして、もう一つ気づいたことがありました。
それは、

部屋干しした洗濯物があまり臭わない。

ということです。

梅雨の時期など、洗濯物の部屋干しが続くと、乾いた洗濯物が臭くなるというのはよくあることですが、その臭いの強さが、カビ問題が解決して以降大幅に改善されたのです。

つまりそれまでは、洗濯をしている時点で、同じ水回りに漂っていたカビが、洗ったばかりの洗濯物にたくさんくっついていた、ということですね。改めて考えると、ぞっとする話です。

もちろん、当初の確認どおり、これらのカビ対策は業者の新築時の施工ミスが原因だということで、工事に追加費用がかかるということは一切ありませんでした。

このカビ対策工事を行った「2年め点検」までで、業者の定期メンテナンスは終わり、以後は何かが起こった場合のみ対応するという対応になります(10年目まで)。
幸い、いまのところそれ以後は特段問題は発生しておらず、業者を呼ぶこともありません。
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2018年09月17日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(185)

新居に移ってから2年近く、さんざん悩まされていた1階水回りのカビ問題は、排水管からの湿気上がりをふさがずに洗面台を組み上げてしまった、新築時点からの施工ミスだったことが確定したので、さっそく業者に連絡をとり、事情を説明して対応をお願いすることにしました。

ちょうど2年めの定期メンテナンス(実際に業者のひとが来訪するメンテナンスとしては最後)の想定実施日が近づいていたので、連絡の際、「今回の件以外の部分についても確認いただいて、今回来ていただくのを定期メンテナンス扱いにしてもらってもいい」という話をしました。
通常は、定期メンテナンスについては事前に日程の調整が必要で、調整を始めてから実際に来てもらうまでにはだいたい1か月くらいはかかっていましたが、今回については緊急事態なので、「まずは問題の水回りだけでも見てほしい」ということで、電話した直近の週末に業者の方に来てもらうことになりました。

そして、週末に来訪した業者の現場責任者に事情を説明し、実際に洗面台の床下も見てもらい、さらに最初に床板を外したときに撮影しておいた「カビの発生状況とふさがれていなかった排水管」の写真をプリントしたものを渡しました。
そのうえで、「このカビの問題は明らかに当初の工事のミスなので、少なくとも原状復帰というか、カビによって生じている問題が解消するところまでは対応してほしい」とお願いしました。

後日業者から連絡があり、

・洗面台をいちど取り外して、洗面台それ自体はもとより、カビの生えた床や壁、棚など、洗面台で隠れている部分まで徹底的に清掃する。
・カビが裏から表面まで貫通してしまった洗面台の収納スペースの床板については、新しいものに交換する。
・排水管と排水パイプの接続部分について、もちろんしっかりとふさいで湿気が上がってこないように対策する。


という対応方法の提案がありました。

洗面台の交換やクッションフロア・壁紙の張り替えもやってほしいというのが正直なところでしたが、率直に工事の非を認めて対応するという話をいただけたので、上記の工事内容に合意し、日程を決めました。
職人さんが不足していてなかなか集まらない、という状況はすでにこのときにも起こっていたので、日程は平日になってしまいましたが、それは仕方ないということで妻に立会をお願いすることにしました。
posted by そらパパ at 22:42| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年09月10日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(184)

新居に移り、1階水回りのカビに悩まされること2年近く、初めて洗面台の床板を外し、その下を覗いた私は、そこに現れたあまりにもおぞましい光景に思わず変な声が出ました(笑)



そこはもう、今まで見たことがないくらいにびっしりとカビの生えた、カビの巣窟になっていたのです。
イメージとしては、ナウシカの腐海みたいなレベルです。すでにカビに厚みが出てきていたので、拭き取るというより削り取るという感じで、床(クッションフロア敷きの本来の床)、洗面台の収納スペースの内壁(床板と床の空間部分)、そして外して上に持ち上げている床板、それぞれをほとんどやけくそになりながらカビ取り掃除をしました。
床板の外周にカビが回っていたのは、床下で繁殖しまくったカビが床板と収納スペースの内壁の隙間を回り込んで外に出てきたもので、床板の中央部分にポツポツとカビが浮かび上がってきていたのは、厚み2mmほどのベニヤ板である床板の厚み分を貫通して、板の裏側からカビが伸ばした根っこが表面に浮かび上がってきていたものだったわけです。

そして、カビ掃除をしている途中で、ここまでカビが大量発生した原因も特定できました。

洗面台から降りてくる排水パイプと、床下に配置してある(下水への)排水管との接続部分が粘土やテープなどでふさがれておらず、開放状態になったままになっていたのでした。(上記の写真からも、それが分かると思います。)
つまり、排水管と洗面台の床板下スペースがつながって、排水管から逆にあがってくる湿気が常に床板下スペースにこもりっぱなしという状態になっていたわけです。
床板が排水パイプを貫通している部分については、粘土とテープでしっかりふさいでいたので、まさかさらにその下で問題が起こっているとは気づかなかったわけです。(さらに、床下にもぐって排水管を見ても、該当部分は見えず問題があることはわからなかったわけです)

可能なかぎりカビを掃除し、開放されていた排水パイプと排水管の接続部分をテープでぐるぐる巻きにする応急処置を施し、さらに少しでも湿気をとるためにカビ大量発生のスペースに水取り剤を大量に置いて床板を元に戻して、とりあえず当座をしのぐことにしました。

そのうえで、業者にクレームの電話を入れました
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2018年09月03日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(183)

風通しを徹底的に考えて作ったはずの新居で、どんなに頑張っても1階の水回りのカビ問題がほとんど改善しないという問題に悩まされて、はや2年近くが経過しようとしていました。

その間、浴室の換気を徹底して24時間換気の風量を増やしたり、浴室用の足ふきマットと檜のすのこを捨てて(どちらもカビだらけになってしまったので)プラスチックのすのこと珪藻土マットに交換したり、あちこちカビだらけになった洗面室の棚や壁紙をカビ取り剤をつけた雑巾で拭きまくったり、トイレの窓まで日中は開けるようにしたり、床下にまで潜って漏水やカビの発生がないかをちょうさしたり、考えられるあらゆる手を打っていたのですが、それでも事態は一向に改善していなかたのですが、あるとき、一つのことに気づいたのです。

それは、洗面台の下の収納スペースについてでした。
このスペースもカビが大量に発生したため、中に入れるものは湿気を吸わないボトル類やシャンプー等の交換パックなどだけに限定し、かつ100均のケースなどを使って床に直接置かずに浮かせるようにして通気性を確保するなどしていたのですが、それでも床からカビが発生し続けていました。

そしてある日、また生えてしまった収納スペースの床部分のカビを掃除しようとしたときでした。そのカビの発生の仕方から、1つの可能性に気づいたのです。

床面のカビは、床面の外周部分と、排水管が通っている中央部分の近くに多く発生していました。
そして、外周部分のカビは床板の表面に(外周部分から侵攻されたように)ふつうに生えていて、中央部分のカビは床板の表面にポツポツと発疹のように現れているだけで、カビの実体がない(雑巾で拭き取っても消えない)のです。

この状態から判断できることは、冷静に考えると1つしかありません。

この洗面台の収納スペースの床板の下に、ものすごいカビが生えているんじゃないか。

この床板は洗面台の構成材の一部で、もともと外すことを想定していませんから、外すためにはたくさんの木ねじを外さなければいけません。また、給排水のパイプが板を貫いていますから、木ねじを外しても板が完全に外れるわけではなく、パイプが床板を貫通した状態のまま、板を上の方にずり上げることしかできません。
それでも、下の様子は見ることができるわけですから、やってみることにしました。
そして、実際に木ねじを外して板を持ち上げたとき、そこに現れたのは、壮絶な世界(笑)でした
posted by そらパパ at 19:59| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(182)

風通しに徹底的に配慮して設計した新居では、カビの問題は起こらないはずでした。
少なくとも、それまで住んでいた(設計も設備も相対的にチープだった)建売と比較してカビの問題がより深刻になるとは想定もしていなかったのです。

ところが、実際にはその「想定していなかったこと」が起こりました。
1階の水回りで、そこに近づいただけですぐに気づくくらいのカビ臭さと、全体的なジメジメした湿気に悩まされることになったのです。

ここで、新居の間取りについて簡単に補足しておきます。
新居の水回りはキッチンを除いて1箇所にまとめられていて、浴室、脱衣所と洗濯機置場を兼ねた洗面室、トイレがこの順で横に並んでいます。そして、この3つの水回りスペースとリビングの間はドアで仕切られているという形になっています。

カビ臭さと湿った印象は、この「3つの水回りが並んだスペース」で発生していました
その臭いのひどさは、あちこちに実際にカビが生えているのが目視できたリゾートマンションよりもひどいと言えるくらいのレベルで、その臭いの強さから判断すれば、間違いなく、水回りスペースのどこかに「カビだらけ」の場所があるはずでした。

ところが、不思議なことに、水回りのどこを見ても、そこまでひどいカビは見つからなかったのです。
もちろん、現に「カビっぽくてジメジメしている」わけですから、細々としたカビは水回りのあらゆる場所に発生していました。

最初は風呂まわりが原因だと思ったので、風呂のカビを徹底的に掃除し、かび臭くなっていた脱衣所の足ふきマットも捨てて珪藻土のマットに交換しました。

それでも改善しなかったので、今度は洗面台の周囲の棚や壁紙をカビ取り剤で拭いたりしてカビをとったり、トイレの床も除菌・カビ取りを行ったり、最後には床下に潜り込んで基礎の部分で水漏れやカビの発生がないか確認したりしました。

それでも、「カビが大量発生している場所」はなく、そのいっぽうで、どんなに気づいた範囲で徹底的にカビ掃除をしてもカビ臭さが消えることもなく、すぐにあちこちにカビが再発生するという状況が続いていました。

もうこれは、北向きの場所に水回りを作ったことで必然的に発生してしまっているものなんだろうか、と諦めかけた頃、とうとうその原因にいきつくことができたのです。
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2018年08月20日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(181)

新しい家に住み始めた後に気づいた問題、いろいろありましたが、なかでも最大の大物はこいつでした。

4.洗面台の排水管工事のミスによるカビの発生

新居を建てるにあたって、設計の段階から最も腐心していたことの1つが「日当たりと風通しの良さ」でした。

私が最初に買った新築マンション(2F中部屋)では、田の字レイアウトで北側に位置する2部屋がどちらも日当たりが悪く、新築マンションならではの「コンクリート自体もしばらく湿気を出し続ける問題」もあって、窓の結露もすごかったですし、部屋のクローゼットに入れた背広が全部カビだらけになってしまったこともありました。
私の弟が関西で最初に買った中古マンションはあまりのカビのひどさに1部屋まるごと使えないということがあったそうですし(すぐに売ってしまったそうです)、私が河口湖に買ったリゾートマンションはそれこそ日々カビとの闘いで、リフォームで24時間換気システムを追加するくらい悩まされた(それでも軽減はしたものの問題解消にまでは至らなかった)わけです。

そんなわけで、新居では部屋の配置、窓の配置に徹底的に気を配り、原則的にすべての部屋の対角線の位置に窓を設置してどの部屋も窓を開ければ風の流れが作れるようにし、また北側の部屋であっても可能な限り日照を取り入れられるように工夫しました。
さらに現在は導入が義務化されている24時間換気についても、吸気と排気の両方を行う本格的なアクティブ型のものを導入し、換気対策・カビ対策は万全のつもりでした。

ところが、そこまで配慮して建てたにもかかわらず、新しい我が家ではかなり深刻なカビ問題に悩まされ続けることになります
それは、「1階の水回り」で発生したカビの問題でした。
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2018年08月13日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(180)

さて、我が家の新築・住み替え・売却といった手続きがひととおり終わり、実際に新居に住み始めた後で、気づいたり発生したりする「家の問題」がいろいろあります。

そういったもののうち、家を建てたり外構を担当した業者に責任があるものについては、業者が提供しているアフター保証のサービスで補修・修理してもらうことになり、そうではなく、単に私たちのプランに漏れや甘さがあったものについては、私たちの側でなんとかする(リフォームや追加工事をお願いする、DIYで対応する、がまんする)ことになります。

実際、我が家の場合、住み始めた後に発生した問題で、業者のアフター保証サービスで補修してもらったもの(のうち、細々したものではない「大物」)は以下のような部分になります。

1.エコキュートの水漏れ
 エコキュートの配管工事に一部仕上げ漏れがあり、ちょっと動かしただけでは気づかないけれども水をタンクに満水にすると水漏れが発生するというミスがあった。
 これについては定期メンテナンスのタイミングを待たずに、見つけてすぐに業者を呼んで対応してもらった(締める場所が締まっていなかっただけなのですぐに直った)。

2.階段の床鳴り
 1階から2階に上る階段のちょうど中央あたりで、2〜3段にわたって踏むとギイギイ音が鳴る床鳴りが発生。
 隙間に補修材を流し込むだけでは改善しなかったので、結局階段下の板(階段下は玄関の土間スペースになっていたのでその場所から)を剥がして下から構造的に補強する対応となった。(この対応で床鳴りは大きく改善)

3.スタンプコンプリートの塗装割れ
 こちらは外構工事に関連するもの。駐車スペースの床はコンクリートに型押しして塗装する「スタンプコンクリート」で石畳のような風合いに仕上げたのですが、このスタンプコンクリートの塗装が、メーターボックスの周りから剥離し、かなり広い面積で下地のコンクリートがむき出しになってしまいました。
 舗装工事からまだ2か月くらいと短い期間で発生したため、外構業者も施工の問題だと認めてくれて無償でその部分だけ再塗装してもらうことができました。

4.洗面台の排水管工事のミスによるカビの発生
 住み始めたあとのアフター保証での補修工事のなかでは、こちらがもっとも問題が深刻で私たちも悩まされたものになります。
 ですので、こちらについては記事を分けて少し詳しく書いておきたいと思います。
posted by そらパパ at 23:07| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年07月30日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(178)

これまで住んでいた物件の売却が無事に成功し、新居への引っ越しとそれに伴う諸手続きも終わり、これでめだたく「我が家の売却」という一大イベントも終了、といきたいところですが、実はもう少しだけ、やや気が抜けない時間が続きます。

というのも、引き渡し後3か月は「瑕疵担保期間」となっていて、物件に瑕疵があった場合にはそれによって発生した費用などを補償しなければならないからです。

ちなみに今回の物件では、不動産屋が事前に物件を調査し、「調査報告書」のようなものを作成しており、その報告書の内容が悪くなかった(状態が良い)場合につけてくれる「瑕疵責任補償サービス」が適用されていたため、たとえば「シロアリが出た」とか「配管が破損した」とか「雨漏りで屋根裏が濡れた」とか「給湯器が壊れた」といった、「大物」の瑕疵については保証がついていて心配する必要はなかったのですが、逆にそういう構造系の大物ではない瑕疵、たとえば「戸棚の蝶番が壊れた」とか「建具の一部がカビている」みたいなクレームの場合には、状況によっては修理・交換費用を負担しなければならないことがあるのです。

もちろん、悪意をもって隠しているみたいな瑕疵はなく、使ってみたら壊れているみたいな箇所は(私が認識している限りでは)まったくなかったのですが、それでも10年もたっていれば、ややたてつけの悪くなった扉や、結露による汚れが抜けないサッシの桟部分などもありましたし、引き渡しの時点では大丈夫でもその後の3か月で壊れる場所がまったくないとは言い切れないわけです。

そういう問題が起こらないことを静かに祈りながら3ヶ月が過ぎ・・・。
結局、特段の申し立てもなかったので、晴れて家の売却が完全に完了しました。

そこで、当初の目論見どおり、売却によって得られたお金を新しい家のローンの繰り上げ返済に充当し、月々のローン支払い金額を下げる+ローンの返済期間も短縮させるよう修正して、現実味のあるローン返済プランに整えることができました。(年を明けてから繰り上げ返済することで、前の年の年末時点でのローン残高に基づいた住宅ローン減税について不利がない形にしています。この点については、以前このシリーズ記事で書きました。)
posted by そらパパ at 21:23| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年07月02日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(174)

売り出した不動産への反応というのは、価格に対してとても素直で敏感です。
我が家の場合、最初に売り出した「非常に強気な価格」では、見学どころか物件詳細ページへのアクセスすら(新着物件なのに!)ほとんどなく、もちろん店への問い合わせはずっとゼロという状態でした。
これは、私にとっても、今までの不動産の売却で経験したことがないくらいの「人気のなさ」です。
東京23区内の物件であるにもかかわらずここまでの反応の薄さからして、相場に対して大幅に高いことは明らかだったので、売り出して3週目ですぐに一気に300万円ほど値下げすることにしました

営業マンは「もう少し刻んで値下げしていったほうが」という意見でしたが、私の感覚では、300万下げてもまだ割高なレベルだと思っていたので、「割高のレンジで細かく刻んでも仕方ない」ということで、一気に値段を下げることにしたわけです。

これで、当初私自身が考えていた「売り出し価格」になりました。
これでもまだけっこう強気の値段ではあったのですが、いちおうこれで市場がギリギリ受け入れる相場のレンジの範囲内には収まったようで、物件詳細ページへのアクセス、お気に入りへの追加、資料請求あたりはぽつぽつと数字が出てくるようになりました。

これまでの私だと、「見学申込みが実際に入ってくるレベルでなければどんどん値下げする」というスタイルなのですが、今回は少し時間に余裕があった(秋口から売り始めて、実際に引き渡すのは翌年の春)ので、いったんはこの状態でしばらく様子を見ることにしました。
運が良ければ、このくらいのアクセス状況から、「どうしても欲しい」という人が現れて高めの値段でも売れるんじゃないかとも期待していたわけです。

そんなわけで、この(1回値下げした)金額で年を越すことになりました
posted by そらパパ at 20:00| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年06月04日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(170)

さて、ここまで、自宅の売却についての一般的な話を書いてきましたが、ここから、実際に今回、自宅を売却したときの経緯について書いていきたいと思います。

実際のところ、私が「不動産の売却」をするのは、これで3回目になります。
最初は、結婚に前後して買った千葉県の3LDKのマンションの売却、次に、上の子どもの療育目的で買った河口湖のリゾートマンションの売却、そして今回の23区西部の建売戸建ての売却です。

このうち、リゾートマンションの売却の経緯については、こちらのKindle本にまとめてあります。(リゾートマンションについては特に、不要になったときにうまく売却して手放すことが何よりも重要かつ難しいタイプの不動産ですので、検討されている方には有効な情報となるのではないかと思います)


リゾートマンションで、自閉症児と過ごす休日。: 障害児と家族のリゾマン購入・活用ガイド
sora y.d.

そんなわけで、何度か不動産の売却を経験している身からすると、売却を成功させるために必要なことは、

・しっかり情報収集して状況を把握すること
・スピード感をもった決断


だと思っています。

基本的に、売却に時間をかけることにメリットはほとんどありません
もちろん、不動産の相場が上昇傾向にあるときには強気の値段設定で「相場が追いついてくるのを待つ」ということも考えられますが、普通はそんなことはなく、売れずに塩漬けになっている期間が長いほど、検索サイトでも注目されなくなりますます人気は下がっていきますし、売却金を新居の住宅ローン返済に充当するタイミングが遅れる分、金利支払いが増加しますし、売却前の家の税金や光熱費の基本料もかかりますし、引っ越した後の家はどんどん傷んできます。
基本的に私は、売り出してから1か月くらいで買い手が決まる、遅くとも2か月以内には必ず決める、くらいのスケジュール感を目指して動くようにしています。
実際、過去2回の不動産売却では、マンションは売り出し2週間で、売れにくいと言われるリゾマンも売り出し1か月ちょっとで買い手を見つけることに成功しています。

ただ、実際には今回の自宅の売却には、5か月くらいの時間がかかってしまいました
その理由については、次回以降書いていきたいと思います。
posted by そらパパ at 22:49| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年05月28日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(169)

さて、自宅売却で、見学客が自宅を見に来る際に気をつけるべきこと、ここまでは一般論で書いてきましたが、最後に、「自閉症の子どもと暮らす」という記事タイトルにもあるように、障害のあるお子さんがいることを前提にした配慮点ですが、

必要に応じ、子どもと一緒に外出する

ということも検討したほうがいいと思います。

これは我が家でもそうだったのですが、見学客が来るからと、窓を開けて空気を入れ替えたり、ふだんやらないような時間に掃除を始めたり、カーテンをいつも以上に開けたり照明をつけたりといったことは、どれも「ふだんのルーチンと違うこと、いつもと違う状態」に該当します。
ですから、お子さんによっては、そういったことによって不安定になったり、開けた窓やカーテンを片っ端から閉めて照明も消したりといった「元に戻そうとする」リアクションがあったりすると思います。

さらに、ふだん見たことのない営業マンや見学客がいきなり家に来て、家の中をあちこち動き回り、逆に家族のほうはそれを邪魔しないように見学の動線から外れておとなしくしていなければならなかったりと、新しい事態が苦手なお子さんには負担の重い状況が続きます。

ここで、お子さんがパニックになって声をあげたりといった事態になることは、お子さんにとっても、また自宅の売却というプロセスにとっても不幸なこととなるでしょう。

そこで、見学客がくるとわかったときには役割分担して、お子さんを外に連れ出して時間をつぶすチームと、家にいて見学のための準備(空気の入れ替えや掃除など)と見学時の諸対応をこなすチームにわけてしまう、ということが考えられます。

我が家の場合は、自動車で行ける範囲に妻の実家があったので、見学客がくるときには妻が子どもを連れて自分の実家に遊びにいき、私が家に残って見学のための諸対応をこなす、というのが定番パターンになりました。

子どもの障害というのは、少なくとも「売却」のときには取引とは無関係の話になりますから、そこはうまく切り離して、取引がスムーズになることを優先してしまったほうが合理的だと思います。
posted by そらパパ at 20:00| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年05月14日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(167)

というわけで、自宅を売りに出して、見学したいという客が現れたとき(媒介をお願いしている営業担当者からアポの連絡が入ります)に、気をつけたいことを簡単にまとめます。

まず、絶対に避けたいことは、実は、

臭う

ことです。

毎日住んでいる自分たちは鈍感になってしまいますが、どんな家もそれぞれ独特の臭いを持っています。
小さい子どもがいる家にお邪魔したときによだれの臭いを感じたり、昔ながらのあまり密閉度が高くないキッチンと通された部屋が近いときに、醤油やみりんなどの調味料の臭いを感じたりといった経験は、誰もがもっているのではないかと思います。
また、ロケーション的に湿気がこもりやすい家の場合は、まず間違いなく「かび臭い」です。

こういった臭いは、先ほども書いたように住んでいると気づかない一方、外から来る客は入って真っ先に気づくので、印象を一気に悪くする元凶になってしまいます。
まずは何より、あらゆる部屋の窓をできるだけ開けて、空気を入れ替えましょう。冬や夏でエアコンをかける必要がある場合は、まず十分に空気を入れ替えたあと、エアコンを入れ直しても間に合うように、最初からスケジュールをたてておきましょう。
そのうえで、臭いのもととなるものができるだけ少なくなるよう、臭うものを片付けたり拭き掃除などをしたりといった準備も欠かせません。
ちなみにファ○リーズのような消臭スプレーは部屋全体に対しては気休め程度の効果しかないので頼らないほうがいいです。

次に注意したいのは、

明るさ

です。

家の中が暗いとそれだけで魅力が半減するので、カーテンやブラインドは全部開ける、それでも暗いところは昼でも明かりをつけておく、窓を遮るような荷物や家具は移動させておくなどして採光を最優先する、さらには営業マンがいってくる見学の時間に複数の候補がある場合には、「太陽の位置的に、家が明るく見える時間」を選ぶ、といった工夫ができます。
posted by そらパパ at 21:34| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする

2018年05月07日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(166)

さて、自宅の売却について、狙いたい強気の「売り出し価格」と、実際にはこのあたりで決めたいという現実的な「ターゲット価格」を、不動産業者の営業マンも交えて決め、特にアピールしたいポイントなども伝えたら、いよいよ販売開始となります。

とはいえ実際には、業者の営業店で仲介契約を結び、売り方の作戦について打ち合わせたあと、業者が物件に足を運んで外観と室内の写真をとり、社内で手続きを済ませたうえで物件登録、売り出し開始となります。
業者が写真を撮りに来る際には、業者もプロですからできるだけ物件が立派に見えるように配慮してくれると思いますが、売る側としてもちゃんとできる範囲で掃除や整頓をして、あまりに散らかったりして汚らしく見えないように配慮するのは当然のことでしょう。

物件が売り出されると、順調にいけば、業者には問い合わせのメールや電話が入るようになります。また、業者自身も、営業所に訪問した客に対し、「手持ち物件の1つ」として、物件を紹介したりするようになります。契約の形態や業者にもよりますが、普通は週1のメールなどによって、物件についての情報(自社サイトの閲覧数、お気に入り登録数、資料請求数、電話での問い合わせ件数、見学申し込み数など)を教えてくれるはずなので、その情勢によって、値下げのタイミングなどを判断していきます。

そして物件に興味をもった客との話がある程度進展すると、今度は「物件見学」ということで、実際に売出し中の物件である自宅に、見込客がやってくることになります。
見学の申込みは土日の昼間を中心に、下手をすると前日とかに営業マンから依頼がとんでくるので、物件売出し中は土日に予定を入れることがほとんどできなくなるので注意してください。まあ、入れてもいいんですが、せっかくの見学客を逃すことにつながってしまいます。

ちなみに、見学客を受け入れるときは、写真撮影のとき以上に建物内外の整頓や清掃に気を配ることになります。
また、ほとんど逸脱しっぱなしですが、このシリーズ記事は「療育的観点から」の住み替えの話題なので(ほとんど忘れっぱなしですが(^^;))、その点からも、見学客受け入れ時には留意すべきポイントもありますので、そのあたりを次回以降まとめようと思います。
posted by そらパパ at 21:51| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
子どもが自閉症かもしれない!どうしよう!という親御さんへのアドバイスはこちら
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花風社・浅見淳子社長との経緯についてはこちらでまとめています。