ふと思い出して、ふるさとの話題を調べてみたらこんな事態になっていて驚きました。
http://mainichi.jp/area/shiga/archive/news/2009/08/25/20090825ddlk25040376000c.html荒神山少年自然の家:存続願い草刈り 彦根でおやじの会 /滋賀 (2009/8/25)
彦根市日夏町にある県立荒神山少年自然の家の存続を目指し、市PTA連絡協議会とPTA活動の経験者でつくる「彦根市おやじの会」の会員ら約30人がこのほど、自然の家への進入道路両側の除草や枝払いなどをした。
同家は1976年に開所。宿泊研修施設やキャンプ場、アドベンチャーのコースなどがある。県は財政削減のため10年度以降の休館方針を打ち出したが、存続運動が高まり、今後のあり方を検討している。
同連絡協とおやじの会は保護者の立場から施設存続を推進しようと、「荒神山少年自然の家施設ボランティア活動」を立ち上げて会員を募集。約75人が登録し、今回、第1回活動を行った。(後略)
滋賀県にある「
県立荒神山少年自然の家」について、県の財政悪化のあおりを受け、来年度からの休館が打ち出されているところ、存続を求めたボランティア活動が展開されている、とのニュースです。
この「少年自然の家」には、私も並々ならない思い出があります。
この施設は、
荒神山という小さな山(平らな
田んぼの真ん中にぽつんと山のある不思議な光景です。高さは平地から200mくらい。)の中腹にあって、キャンプファイアーをやったり、「焼き杉クラフト」に挑戦できる工房?があったり、山全体を使ったオリエンテーリングができるようになっています。しっかりした宿泊施設があるので、キャンプ装備は不要で、気軽に「自然体験」ができるようになっています。
私はこの「自然の家」が大好きで、学校の課外活動などで利用した以外にも、定期的に開催される宿泊企画にも何度も自主的に参加しました。
当然、一緒に寝泊りするのは見ず知らずの子どもばかりなので、そこで社会性とかも結構鍛えられたように思います。
そんな思い出のある「自然の家」も、このままいけば今年度いっぱいで休館してしまうということで、とても寂しく、複雑な思いです。
そして、いまは私は「自閉症児の親」でもありますから、こういう施設を改めて見ると「発達障害のお子さんやご家族にとっては、もしかするとこういう施設はすごくありがたい、大切なものになっているんじゃないだろうか」と思い当たります。
そして、その予感はやはり当たっていました。
http://budounokai.blog.shinobi.jp/Category/7/報道特集NEX 放送内容から(ぶどうの会 ブログ)
これを見ると、景気対策を主目的にした当時の政府の学校のIT推進予算(例の「電子黒板」など。率直に言って効率の悪いバラマキだとしか思えません)がつく一方で、この「少年の家」のような、赤字ではあるにせよ、存続を願ってボランティアが立ち上がるくらい「愛されている」施設にお金が回らないというのは、やはり不幸なことだなあ、と思います。
追記:さらに、下記のニュースを見つけました。
http://www.mbs.jp/voice/special/200906/29_21262.shtml
憤懣本舗「実態!!『エコ教育』と天下り法人」-毎日放送 Voice
これを見ると、この「少年の家」の施設維持費は二千数百万円に過ぎないと読めます(施設職員の人件費は含まれていないかも)。だとしたら、下らない特殊法人の理事を1.5人ほど辞めさせるだけで維持できることになりますし、別の見方をすれば、年間数万人の利用者のいる施設なので、施設利用料を1人あたり1000円ほど値上げしたら、簡単にまかなえそうな気がするのですが・・・。確か、利用料は格安だった記憶があります。
→ 調べたらなんと「利用料は無料」(泊まっても163円)でした。これはさすがに補助金依存体質が強すぎかも。一泊3000円くらい取ればすぐに黒字化できるのでは? 滋賀県も、無料で使わせていた施設が赤字だからいきなり「休館」ではなく、せめて有料化で存続を模索すべきではないかと思います。