2008年04月14日

DVD手あそび本・新作2冊(ブックレビュー)

DVD手遊び本が大豊作です。

 te_bungei.gif




DVDで楽しむみんなの手あそび(実用BEST BOOKS)
監修:本間玖美子
日本文芸社

CD+DVD たのしい手あそびうた (ナツメ幼稚園保育園BOOKS)
編著:阿部恵
ナツメ社

レビュー記事が続いてしまってすみません。
年度変わりのこの時期は、新刊本が多いのかもしれません。


つい先日、新しいDVDつき手あそび本を紹介したばかりですが、気がついたらまた新作が2冊出ていました。
日本文芸社のほうは先月3月25日発売、ナツメ社のほうは今月8日に出たばかりです。

DVDそのものとして売っているものよりはるかに安く手に入るので、新しいものが本屋に並んでいるのを見ると、買わずに通り過ぎるのは私には不可能です(^^;)。

ちなみに当ブログでは、「DVDつき手あそび本」は「ことばの療育教材としてのDVD」という、ちょっとひねくれた(笑)観点からレビューしていますので、以下は一般的な評価とは異なるものであることをご理解ください。
また、映像の引用など問題があるようでしたら権利者よりご連絡いただければ削除します。

それではまず、DVD収録の曲目紹介と映像イメージから。

日本文芸社「DVDで楽しむみんなの手あそび」

非オリジナルの定番曲で構成されています。
 いとまき
 げんこつやまのたぬきさん
 あたまかたひざぽん
 おはなしゆびさん
 てをたたきましょう
 コブタヌキツネコ
 むすんでひらいて
 ぞうさん
 おはながわらった
 とけいのうた
 どんなかお
 あらどこだ?
 とんとんとんとんひげじいさん
 とんとんとんとんひげじいさん ポロッポキッバージョン
 ちゃつぼ
 おちたおちた
 おべんとうばこのうた
 おべんとうばこのうた サンドイッチバージョン
 1ぽんと1ぽんで
 グーチョキパーでなにつくろう
 あおむしでたよ
 のねずみ
 こどもとこどもがけんかして
 やまごやいっけん
 おてらのおしょうさん
 ちゃつみ
 かたたたき
 おちゃらかホイ
 アルプスいちまんじゃく
 おおきなくりのきのしたで
 だしてひっこめて
 ごんべさんのあかちゃん
 チェッチェッコリ
 パンダうさぎコアラ
 おにのパンツ
 アブラハムのこ
 ドレミのうた
 さんぞくのうた
 やまのおんがくか
 てのひらをたいように

(全40曲収録・約42分)

<映像イメージ>
te_bungei.jpg
↑映像はカラー無背景+文字のちょっとしたアニメーションという感じです。

te_bungei2.jpg
↑子どもは出てきません。2人以上の手遊びでは「お兄さん・お姉さん」が複数出てきます。

te_bungei3.jpg
↑登場するのは、この総勢4名の「お兄さん・お姉さん」です。


ナツメ社「CD+DVD たのしい手あそびうた」

一部著者のオリジナル曲が含まれていて、選曲はやや特殊な感じがします。
 一本ばし二本ばし
 ねこのこ
 ちょちちょちあわわ
 とんがり山のてんぐさん
 八百屋のお店
 いちにさん
 1丁目のドラねこ
 コロコロたまご
 はじまるよはじまるよ
 八べえさんと十べえさん
 ピクニック
 むすんでひらいて
 あじのひらき
 いとまき
 おおきなくりのきのしたで
 おべんとうばこのうた
 かわずのよまわり
 きんぎょさんとめだかさん
 コンちゃんがばけたとさ
 のぼるよコアラ
 パンパンサンド
 まあるいたまご
 あたまかたひざポン
 あたまてんてん
 一本橋こちょこちょ
 お寺のおしょうさん
 どどっこやがい
 ごんべさんの赤ちゃん
 正月さんのもちつき
 だるまさん
 チェッチェッコリ
 ちゃつぼ
 ピコピコテレパシー
 てをたたこう

(DVD収録:全34曲・25分、CD収録:全68曲)

<映像イメージ>
te_natsume.jpg
↑こちらは、白いスタジオの中にいる映像になっています。

te_natsume2.jpg
↑登場するのは「お姉さん」1人+曲によって子ども、という構成です。

どちらのDVDも、曲の伴奏は極めてシンプルで、日本文芸社版は「キーボード+リズム」、ナツメ社版は「ピアノのみ(一部リズム)」という感じです。

ところで、日本文芸社版に出てくる「お兄さん・お姉さん」が妙に素人っぽいなあ・・・と思っていたら、やはり現役の学生さんでした。

http://www.mejiro.ac.jp/onstage/2007/080325_honma.html

一方、ナツメ社のほうはプロの方です。

http://www.fmg.jp/w_tanaka.html

映像的には、どちらもちょっと寂しいかな、というのが率直な印象ですね。特に日本文芸社版のほうは、学生と先生の合作という「心意気」は買いたいですが、さすがに表情は固いですね。

ところで、ことばの療育という観点からは、「うたと映像での口がシンクロしているか(ずれていないか)」というポイントが重要になるのですが、どちらも口パク自体はしているものの、あまり合っていないのが残念です。特に、日本文芸社版では、歌を担当している人と映像出演の人が別のようで、「お兄さん」が口パクで踊っているのに、聞こえてくる歌は女性の歌なんてのもあって、違和感がある曲もあります。

これら以外に特色のあるポイントですが、

日本文芸社版

te_bungei4.jpg

1.本がオールカラーです。
2.楽譜のほとんどにコード進行がついています。伴奏をギターなどで弾いたり、自分でアレンジしたりするときに役立ちます。


ナツメ社版

te_natsume3.jpg

1.CDとDVDが1枚ずつついています。CDには本に載っている全曲収録、DVDには約半分の曲が収録されています。
2.年齢別のアレンジや、慣れてきたあとのアレンジなど、示されているのとは違う遊び方の提案が掲載されています。


全体的には、殿堂入りしている「たのしい手あそびうたDVDブック」にはかないませんが、このDVD1枚では子どもが飽きてきて、もっと「DVDつき手あそび本」のコレクションを増やしたい、というニーズには十分応えてくれると思います。2冊め・3冊めのチョイスとしてどうぞ。


補足:過去にご紹介した「DVDつき手あそび本」の一覧です。


たのしい手あそびうたDVDブック(紹介記事当ブログ殿堂入り


みんなの手あそびうた セレクトBOOKS / DVDとイラストでよくわかる! 手あそびうたブック(紹介記事
posted by そらパパ at 21:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 実践プログラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも参考にさせていただいています。
ぜひ、購入させていただきたいのですが、今回のDVD、鏡になっていますか?実は、「たのしい手あそびうたDVD」をみせたら、せっかく左右を覚えたのに「右手」「左手」を逆に覚えなおしてしまったみたいで(+o+)

また、教えなおしても、言ってることをきいてくれません(笑)

視覚優位な子供なので、鏡バージョンがあればな~と思っていたので質問させていただきました。
Posted by チョコ at 2008年04月17日 09:12
チョコさん、こんにちは。

鏡バージョンですが、残念ながらありません。正立像を正面からみた形になっています。

何とかならないかと思って調べてみると、パソコン用のDVDプレイヤーソフト(フリーソフト)に、左右反転機能の付いたものを見つけました。

KMPlayer
http://www.kampoo.com/jp/lang/KMPlayer/top.htm

韓国のソフトで、動作は結構不安定ですが、左右反転機能がついています。

インストールして起動したら、画面上で右クリックでメニューを出して、「オプション設定→環境設定」で「ビデオ処理→基本的な映像フィルタ」を選ぶと、「左右反転(鏡面)」というチェックボックスがみつかります。これにチェックを入れます。

そして、同じく右クリックメニューから、「開く→DVD 標準デバイスで開く」を選ぶと、DVDが左右反転して再生されるはずです。(我が家では反転しました)
Posted by そらパパ at 2008年04月17日 21:47
はじめまして。
たのしい手あそびうたDVDブックの、
TOY☆STAGEと申します。

たのしい手あそびうたDVDブックを評価して頂きまして、
ありがとうございます。

左右反転についての書き込みを見つけたので、
解決になる訳ではないのですが、
ご説明を指せて頂ければと思い、
書き込みをさせて頂きます。

基本的に振付は、多くの右利きのこども達が、
動きやすいように、出演者は、
左手からの動きを、主な動きにしています。

ところが、歌詞の中に右手、左手とあると、
ウソをつく訳にはいかないので、
出演者も、右手から動かすことになるんです。

いつも頭を悩ます部分ではあるのですが、
ある種の習慣になっていました。

こちらの書き込みを、ぜひ、
参考にさせて頂きたいと思います。

今後も、こども達の為にがんばってまいりますので、
どうぞ、宜しくお願い致します。

長文、失礼いたしました。
Posted by TOY☆STAGE at 2008年04月27日 09:48
TOY☆STAGEさん、

コメントありがとうございます!
「たのしい手あそびうたDVDブック」は、(ちょっと目的外?利用かもしれませんが)視覚情報が優位といわれる自閉症のお子さんにとって、「視覚からことばに触れる、楽しむ」ことができ、ことばに興味をもつための有効なツールになると考えており、当ブログでもレビューさせていただきました。
特にこの本は、TOY☆STAGEさんの楽しそうな表情がポイントが高く、「殿堂入り」させて評価させていただいております。

今回の件は、視聴しているのが自閉症のお子さんだからこそ特に問題になるケースだと思います。
というのは、自閉症の子どもは、対面してみている相手の動きを、自分の動きに「翻訳」するのが苦手なようなのです。
これの典型といわれているのが、バイバイするときに手のひらを自分のほうにむけてしまう「逆さバイバイ」です。(相手のバイバイの見え方を正確にまねすると、実は逆さバイバイが正解なので、健常のお子さんが正しくバイバイができるのは、非常に高度な「翻訳」をしていることが分かります)

もし今後、TOY☆STAGEさんが自閉症スペクトラムを含む発達障害のお子さんを対象とした手あそび歌のDVDなどに取り組まれる機会があるようでしたら、

・正立画像だけでなく鏡像(ミラーモード)または背面からの動画も入れる
・可能な限り、歌と口パクを同期させる
・いつも口の動きが見えているようにする

といった点を工夫されると、実際の療育の現場のニーズに合致した素晴らしいものができると思います。

最後に余計なことを書いてしまった気もしますが(^^;)、今後ともご活躍を期待しています!
Posted by そらパパ at 2008年04月28日 00:03
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