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2005年11月12日 [ Sat ]

ガイド・鏡を使った療育(1)

あらゆる療育の最低限の前提となる「自他区別」の認知力を発達させるために、「そらまめ式」では鏡を使った療育が有効だと考えています。
娘のケースでも、いつでも覗ける場所に鏡を設置したことが、日々の発達に大きく貢献していると感じます。鏡の前で表情を変えて遊んだり、踊りの振りをしたりするだけでなく、最近では(妻のブログでも時々出てきますが)怒るときに鏡に自分の怒った顔を映して「確認」することで、自ら感情をコントロールしているようにさえ見受けられます。いずれにせよ、鏡の存在が娘にいろいろな刺激を与えていることは間違いないと思います。

そこで今日は、鏡を使った療育のヒントというか、活用方法について簡単にご紹介します。

1.使用する鏡の種類と入手法

アクリルミラーといわれているもので、アクリル版の一面が鏡面処理されているものです。ガラスの鏡と比べ、軽くて割れにくく、値段も安価です。大きめのホームセンターのアクリル版コーナー、またはアクリル版を販売しているウェブサイトを使ってください。45cm×60cmくらいのものが、3000円以内で買えると思います。

http://www.acry-ya.com/

↑参考:アクリルミラーを通信販売している「アクリ屋」のサイト。後で説明する「ミラーマット」も売っています。
 (「アクリル(材料/工具)」→「アクリルミラー(鏡)」)

2.鏡の設置

子どもがふだん生活している部屋の、よくいる場所に設置します。鏡の前に空間が十分ある場所、部屋の中心部に向かって開けた場所が望ましいです。あまり鏡の前が狭いと、子どもが全身を映して見ることができません。
理想は木ねじと両面テープで完全に固定することですが、住まいが賃貸であったり、構造上ねじが打てない場所の場合は両面テープのみとか、家具の側面を使うとか、ひもでぶら下げるといった方法も検討してください。いずれにしても、子どもが取り外したり、ぶつかって破損するするような設置方法はいけません。

高さは、全身が映るのが理想ですが、かなり大きなサイズでないと子どもの身長を上回ることは難しいですよね。少なくとも、顔が映らないと話にならないので、ミラーを縦長の向きにして、子どもが立ったときにミラーの上端が頭のてっぺん+10cm程度(身長が伸びることもある程度考慮して)の位置に設置するのがいいでしょう。立ったときも座ったときも顔だけは映るのが望ましいです。

注意点として、アクリルミラーは安全で便利なのですが、ガラスの鏡と比べると平面性が低いです。これくらいの大きさの鏡になると、普通にねじ止めで固定する程度では、真っ平らになることは期待できません。ちょっとゆがんだ鏡像になりますが、目で見て違和感がない範囲であればよしとします。
どうしても平らに貼りたいという場合は、ミラーの裏側全体に貼る「ミラーマット」という両面テープがありますので、これを全面に張って、鏡全体を壁面に密着させれば、完全ではないと思いますが平面性は上がると思います。

鏡による療育を行なうのであれば、携帯式の小さなアクリルミラーもあわせて用意し、外出先や部屋の外でも活用するのがいいと思います。もともと鏡というのは赤ちゃんが大好きなおもちゃだということで、赤ちゃん用にアクリルミラーのおもちゃがいろいろ出ています。


スマイリーフェイス・ラトル
Sassy

赤ちゃん用のラトル(がらがら)ですが、裏面が全面アクリルミラーになっています。携帯用ミラーとして。



ミー・イン・ザ・ミラー
Sassy

赤ちゃん用の鏡おもちゃ。ミラーが大きいせいかちょっと値段が高いのと、周囲におもちゃが付いていてちょっと邪魔?なのが残念ですが、これだけ大きなアクリルミラーのついたおもちゃは多分これだけでしょう。室内用の持ち運び可能なミラーとして。

(次回に続きます・・・)

posted by そらパパ at 17:37 はてなブックマーク | コメント(6) | トラックバック(0) | 実践プログラム
この記事へのコメント
そらパパさん こんばんは!

毎日 ブログお邪魔してますがいつも読み逃げしておりました。

自他区別の認知力を発達させるための鏡を使った療育方法 うちも取り入れてみようかと思ってます。ガラスの鏡ではなく、アクリルミラーを使うという視点が、良いですね!
ただ、今 住んでいるのが借家だから壁に穴開けれないのが難点。窓ガラスに貼り付けようかと考えているのですが・・・・

Posted by bluelagoon at 2005年11月12日 19:21
bluelagoonさん、

こんにちは。
先ほど、「鏡を使った療育」の後半パートをアップしましたので、よろしければご覧になってください。

窓ガラスの場合、窓ガラス自体が「ガラス」ですので、安全に気をつけて設置していただければと思います。

また、アクリルミラーを貼る場合、意外と中心部というか、真ん中のあたりが反るので、その点特にご注意ください。

それでは!
Posted by そらパパ at 2005年11月13日 08:36
そらパパさん こんばんは〜
先月、おうたのDVDを送ってもらった者です。いつもお世話になっております。

鏡の療育ですが・・・うちは、2歳8ヶ月のまだ一言も話さない自閉症の子がいます。
部屋には全身が映る鏡と小さな卓上ミラーがたまたま置いてありました。
初めは、自然と小さな鏡で歯磨きをしている自分を見るようになっていました。
ごはんの時も小さな鏡を自分で机の上に置いてスプーンを使う姿を見ながら
食べていました。
何度か経験した事を自分はどんな風にしているのか確認する時に見るようです。
大きな鏡では、大好きなダンスの振り付け?や私の洋服やバスタオルなどを
自分の体にあてたり、かばんを持ってみたり、おもちゃの買い物カゴを持っている
自分をまるで女性が試着する時のようによく見てます(笑)

泣いた時は毎回見に行き、その姿を見るとすぐに泣き止みます。
ちなみにうちの子は怒るという感情はないようですぐに泣いてしまいます(困)
一日のうちに鏡を見る回数は何度もあります。
初めての子で分からないのですが小さい子ならみんなやるのかな?と思っていました
そらパパさんのHPを見て自閉症の子には「自他区別」の認知力を発達させるために
部屋に鏡があって良かったのかなと思ってます。
Posted by ゆいママ at 2006年04月06日 20:01
ゆいママさん、こんにちは。

うちもいまだに鏡は遊び部屋の一番目立つ場所に設置してあり、子どもも毎日よく見ています。
体がどんどん大きくなって、最近は立ったときに頭のてっぺんが鏡の上端より上になってきたので、少し位置を調整しようかなあ、と考えたりしています。

最近、脳と心の問題を考えたりしていく中で、自閉症の子どもに鏡を見せることの有効性を、ますます確信してきています。
「自他区別」以外にも、いくつかのメリットが考えられるので、少なくとも、見せないより見せたほうがいいとは言えると思っています。

その辺りの話も、もう少ししたら改めて書けそうですので、お待ちください。
Posted by そらパパ at 2006年04月06日 22:44
そらパパさん、こんにちは。
最近、うちの樹は、NHK教育のテレビ番組で、歌いながら踊るのを見て、真似するようになってきました。テレビを見ている時は、じーっと見入っているだけなのですが、それとは全く別な時に、たまたま家にある額のガラスに、自分の姿を映して、確認しながら踊っていました。
また、私に踊って見せろとクレーンで要求してきたので、樹の目の前で、実際に躍って見せると、その時は、ただピョンピョン飛び跳ねて喜んでいるだけなのですが、それとは別な時に、よその玄関の大きなガラスの前で、その踊りを最初から最後まで通して歌って踊っていました。
つまり、見ている時は記憶している時で、ガラスの前では、それができているかどうかを確認しているのかな?と思いました。
模倣の力を伸ばすためにも、家にも早く鏡を取り入れたいと思いました。(ただし、家が狭いので、設置する場所に悩んでいる今日この頃なのでした。)
Posted by いっくんママ at 2006年07月14日 12:39
いっくんママさん、こんにちは。

2年ほど前、当時ほとんど意味のある行動をしなかった娘が、唯一、ガラスに映った自分の顔を不思議そうに見つめていたのがとても印象的でした。そこから、私はいろいろ考えて「鏡の療育」のアイデアを思いついたんですね。

そんなことを思い出しました。

鏡は、うまく使えば、親が全然労力をかけずに、模倣とか自己意識とか、いろいろ大事なことを療育してくれる楽チンツールとして活用できると思います。

Posted by そらパパ at 2006年07月14日 20:54


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