マルチカード「パソコンで手作り絵カード」
品番:51751
ニュースリリースはこちら。
http://www.a-one.co.jp/product/new/np_0708/51751.html
パッケージに「PECS(TM)用カードとして使える、A4ファイルにピッタリ納まる正方形カード」と明記してあるとおり、PECSジャパンから正式に監修を受けた、PECSオフィシャルのパソコン用印刷シートになっています。
実は、このシートの発売にあたっては裏話があります。
最終的にPECSジャパンさんの冠がついた商品になったので概要を書くにとどめますが、実は当ブログが、この商品の開発のきっかけになっていたりします。(^^)
私自身は、けっこう以前から絵カード用のテンプレートを独自に作って、エーワンさんの「ラベル屋さんHOME」を使ってカードを自作していましたが、それなりに労力もかかりますし、最初から絵カードとして使える正方形の形をしている、手ごろな印刷シートが市販されていればいいな、とずっと思っていました。
そこで、エーワンさんのウェブサイトにあった「ご要望」のフォームから、自分がブログを通じて絵カード作りの情報などを発信していること、絵カードに使える正方形のカードがぜひ欲しいことなどを送信しました。
すると、エーワンさんから反応があり、話をする機会を持つことができました。
思った以上の反応に驚いたのですが、話を聞いてみると、「ラベル屋さんHOME」のページへのアクセス、ダウンロードの中のかなりの数が、当ブログのリンクからのものになっていて、エーワンさんも当ブログにもともと関心を持っていてくださったのだそうです。
そんな縁があってエーワンさんとお話をさせていただいた後、しばらく時間があったのですが、その間に、エーワンさんの側で絵カード用のシートの開発について検討をすすめていただいた結果、最終的にPECSジャパンさんの監修を受けて正式なPECSカード用シートとして販売するという方向性が固まり、今回の発売にいたったと聞いています。
ともあれ、自閉症児の療育という、非常に狭いニッチなマーケットにあえて飛び込んで商品を作ってくださったエーワンさんに感謝、です。
今回の絵カード用シート発売について、その「きっかけ」になれていたとすれば、私としてもこんなに嬉しいことはないですね。
あとは、このシートが商業的に一定の需要を喚起することができれば、さらに素晴らしいことだと思います。
ちなみに、今回のシートは、サイズが一辺45ミリとなっていて、A4ファイルサイズのバインダー(コミュニケーションブック)にうまく収納できるサイズになっています。
また、一度に24枚の絵カードが作れるシートが、1パッケージに10枚入っています。
このカードを販売しているサイトは現時点ではほとんど見つかりませんでしたが、ビックカメラのサイトには販売ページがあるのを見つけました。
http://www.biccamera.com/bicbic/app/w?SCREEN_ID=bw014106&fnc=f&PRODUCT_ID=0010210033&ActionType=bw014101_01
→楽天ショップでも売っているのを見つけました。
なお、このシートの絵カードのサイズは、当ブログでご紹介している「絵カードテンプレート」とは違うサイズになっています(LサイズとMサイズの中間)が、近日中に同じ45ミリのサイズの絵カード用のテンプレートを追加作成する予定です。
(といっても、私が作れるのは写真サイズなどの用紙に、切り取り用の枠と絵カードを印刷するだけのテンプレートですので、大量のカードを効率よく作成するには今回のエーワンさんのシートを、1枚、2枚といった少数のカードを作り足すときにはテンプレートを、という風に使い分けができるといいな、と思っています。)
→追記:テンプレート作成しました。こちらです。
早速、近くのお店で予約してきました。今まで僕も絵カードを沢山作ってきましたが、作った時期によって大きさや雰囲気が違いデータの使いまわしができませんでした。僕自身が混乱した状態でした。これからは、これを基にカードを作っていきたいと思います。枠が決まっている方が安心します。僕たち職員への構造化ありがとうございます。
著作の出版につづき、そらパパさんの活動に、また驚かされました。
そらパパさんの発案提案、エーワンさんの生産販売、しかもPECS印つき商品!!!
(私もエーワン愛用者だったのですが。。。それはさておき)どれも見事です。とっても、大きな意味があると思います(^_^)
コメントするのは久しぶり(というか二回目??)ですが、いつも更新を楽しみにしております。
今回のニュース!!画期的な商品が開発されたんですね♪
これ、意外と需要が多いような気がします。
自閉症のお子さんのためのツールとして、便利であることは間違いないですもん(^-^)v
うちはPECSでコミュニケーションを覚えてから、使わなくてもお互いが理解出来るようになって来たので、最近は作っていないのですが、
そういうことに慣れていない方だと、カードを作るのって大変ですもんね。
早速ウチでも発注して、使ってみたいと思います。
教えてくださって、ありがとうございます(^0^)
いやぁ、さすがそらパパさんですね。このブログで紹介されているラベル屋さんHOMEやテンプレートなどは、息子の通っている通所施設にも紹介して家と施設で一元管理できるようにしています。今回紹介のあったこのカードのことも、早速施設に紹介しておきます。ご教示感謝!
マルチレスになってしまい、すみません。
村人さん、
今回のカード用紙発売で、今後は個人で作るPECSカードの標準サイズもこの45mmになっていくかもしれませんね。
テンプレートも作成しましたので、よろしければ活用ください。
りょうさん、
地味な活動ですが、Web2.0とも呼ばれる新しいテクノロジーをとっかかりにして、一介の個人がどこまで情報発信していろいろな働きかけができるのかということを知りたくてこのブログを始めたという側面もあります。
そういう意味では、地味ながらもいろいろな活動がうまく相乗効果を生んで、いくつかの結果が出ているのかな、と思っています。
かまぴーさん、
私もよくブログにはお邪魔しています。
絵カードは、ここにきて自閉症療育のコミュニティのなかで急速に普及が進んできていますが、そこで生み出されたノウハウは、恐らくもっと幅広くいろいろな方へのサポートに役立つのではないかと思っています。
これはエーワンさんへの最初の要望でも書いたのですが、これまではそういう「絵カード」というものを作るための正方形カードの用紙が、どの会社からも1つも出ていなかったのです。ですから、現時点ではこの用紙はOne and onlyということになります。そこに商業的な成功が見出せればいいなあと(私自身もオンタイムはビジネスマンでもありますので)思っています。
JKLpapaさん、
このシートは、大量に絵カードを作るニーズのある施設や学校には最適なものだと思います。(個人で使う場合は、大量作成用にこのシート、補充用には別のテンプレートという形で使い分けると便利です。)
そういった施設等で幅広く使われるようになれば、このシートの存在感が一層増すことになると思います。
今までPECSに踏み込めなかったんですが、夏休み明けからちょっと取り組んでみようと思います。学校ももう少し人手と理解があれば取り組みやすいんですが…。人のせいにしちゃだめですね…。
商品開発にかかわるというより、提案させていただいた商品が実現した、といったほうがいいですね。
PECSについては、学校や施設よりもむしろ家庭のほうが導入しやすいケースも多いという、ある意味とても面白い療育法だと思いますね。
でも、もちろん、家庭でも学校でも同じように絵カードを使ったコミュニケーションができれば、自閉症児にとっての「ニッチ」が大きく広がって素晴らしいことだと思います。