9.「滑らない」床材の選定
になります。
床材といっても、室内ではなく屋外の歩道部分、つまり道路と敷地の境界から玄関前までの「玄関アプローチ」に使う床材ということになります。
以前も書きましたが、家の建物の周囲の敷地を「舗装」する方法はいろいろあって、非常に強い耐久性、耐荷重性が求められる駐車スペースは、ほぼほぼコンクリート舗装一択(たまに石張りでおしゃれにしようとする新築の家を見かけますが、だいたい2ヶ月もしないうちに割れて悲惨なことになってます。また、アスファルト舗装というのは夏は溶けるし成分が揮発して石油臭くなるし一定期間ごとに舗装しなおしになったりで一般住宅向けではないです)、ふだん歩くこともないような家の裏側は防草シートを敷いた上に砂利敷き(これがいちばん低コストなうえ、歩くと音がするので防犯効果もある)、となりますが、問題は、「駐車スペースではないけれど歩くことはよくある部分」、つまり玄関アプローチの舗装方法ということになります。
意外と、ここの部分も「ついでにコンクリート舗装」にしてしまうケースが少なくない(駐車場と違って基礎工事はやりませんが)のですが、コンクリートで舗装した場合の最大の問題は、
雨が降ると滑る
ということです。
コンクリートはあまり水を吸わないので、一定以上の雨が降ると表面に水の膜ができます。これはスケートリンクと同じような状態ですので、裏がつるつるのビジネスシューズや接地面が硬い素材のカジュアルシューズとかだと、簡単に滑ってしまいます。
ここで、石畳をイメージしてタイルなんかで舗装してしまうと、事態はさらに悪化します。
そんななか、我が家が採用した舗装方法は、レンガによるインターロッキング(レンガを少しずつ隙間をあけて並べ、隙間に砂を詰めて固定する舗装方法)です。
そして、使用するレンガについては、
・表面がざらざらしていてもともと滑りにくい
・吸水性が特に高く、雨が降っても表面に水の膜ができない
という特性をもった「歩道舗装専用品」を選びました。
一般的なレンガよりも少し割高でしたが、おかげで、我が家の玄関アプローチは大雨が降ってもまず水たまりができない、非常に滑りにくいものになり、転倒事故もまったくおきていません。