前回は設備について触れましたが、今回から建物配置と外構についてです。まず、家の「構想」の段階からはっきり方針としたのが、
7.2台分以上の駐車スペースの確保
でした。
この前提が結果として注文住宅を建てることになる最大の原動力となったというのは、すでにこのシリーズ記事の最初のほうで書いたとおりです。
もともと、それまで住んでいた建売住宅は、駐車スペースが(都心よりの物件としては)広めにとられていて、道路に対して並行駐車なら大きな車が余裕で駐められました。
そして、駐車スペースの奥行きが約4mあったため、全長が4m未満の自動車(軽自動車やコンパクトカー)であれば、直角駐車で2台駐めることができたのです。
このおかげで、妻の実家の家族が自宅にきたり、車で来ていただくような支援系のサービスを利用したりといった際に、外部の駐車場を利用したり路駐したりすることなく、安心して車できてもらうことができていました。
引っ越すにあたっても、この2台分(以上)の駐車スペースというのはどうしても譲れない、ということでこれを大前提として物件を探し始めたわけですが、率直なところ、都心への通勤圏内にある建売住宅で、駐車スペースが2台分ある物件って、驚くほど少ないんですよ。
新築だと、バス便とかの非常に不便な場所を除いて、最寄り駅からの徒歩圏で探したりすると、一つのエリアで片手に満たないほどしかありません。
中古物件にまで手を広げるとないこともないですが、だいたいその場合は二世帯住宅になっていて、敷地が広くて割高、間取りが私達家族には合わない、恐らく「片方の世帯」がいなくなって売りに出ているということで、築年数も高めと、わざわざ築10年の利便性のいい家から引っ越す必然性のないような物件ばかりだったわけです。
不動産屋からも、「建売物件というのはマンションと競合している物件なので、値段帯としてもマンション同等の水準におさえているものが多く、値段を抑えるために駐車場は最低限である1台分となっているものがほとんどだから」と言われました。
それで、いろいろ悩んだ末に、「もうこうなったら土地から探して注文住宅を建てるしかない」という結論に到達して、現在の土地に注文住宅を建てることになったわけです。
その徹底したこだわりのおかげもあって、今回、駐車スペースについては、非常に満足できるものを作ることができたと思っています。
このあたりについては次回の記事で改めて。