2018年11月20日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(194)

今回の家づくり記事、最後のまとめとして、療育的に配慮した点を改めて整理しています。

センターリビングの間取り、トイレと浴室への配慮に続いて、もう1点考慮したのは、

3.キッチンを半クローズドとする。

ということでした。

最近のキッチン、主流としてはクローズドではなくオープン型のほうが多いです。
オープン型キッチンの代表としては、アイランドキッチン(キッチンが完全に壁から独立してLDKの中にある)とか、対面型ペニンシュラキッチン(壁から伸びたキッチンがリビングの方を向いている)などがあります。
ちょっとおしゃれな感じの建売とか、注文住宅のモデルルームとかは、だいたいこういうオープンキッチンになっていると思います。

ちなみに以前住んでいた建売のキッチンは、狭いところに建っている安いものだったこともあって、もっともコストが下げられスペース効率もいい「非対面壁付けキッチン」でした。

で、このときに長女の子育てがらみで苦労したのが、危険なキッチンに長女を入らせないことでした。
包丁や刃物はもちろん、都市ガスのコンロも「火」を使うので危険がありますが、買ったままの状態では、リビングからそのまま簡単にキッチンにアクセスできてしまう状態だったわけです。
しかも、キッチンは四角いリビングの短辺、1.5間を全部使っており、チャイルドゲートのようなものをつけようと思っても、2.7mという幅をカバーするのは簡単ではありませんでした。
結局、リフォームでわざわざ間仕切りの壁とドアを付けました。

そういった経験をふまえ、今回の家では、キッチンをLDKの長辺側の北端(リビングに対し90度の方向)を使った非対面の壁付けとし、間仕切りの工夫でリビングからキッチンへの間口を半間強とコンパクトにしました
これによって、しっかりしていて開けやすいチャイルドゲートを設置することができますので、私達が住んでいる間はチャイルドゲートをつけておくことでキッチンをすぐには入ってこられないクローズドの状態にできます(万一売却することになったらチャイルドゲートを撤去すればOK)。
また、壁付けとはいえ、その壁がリビングと正反対ではなく90度の位置関係にあるので、ちょっと横を見るだけでリビングが全部見通せ、子どもの様子を見ながら料理をすることができるようになっています。
posted by そらパパ at 23:22| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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