2018年05月14日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(167)

というわけで、自宅を売りに出して、見学したいという客が現れたとき(媒介をお願いしている営業担当者からアポの連絡が入ります)に、気をつけたいことを簡単にまとめます。

まず、絶対に避けたいことは、実は、

臭う

ことです。

毎日住んでいる自分たちは鈍感になってしまいますが、どんな家もそれぞれ独特の臭いを持っています。
小さい子どもがいる家にお邪魔したときによだれの臭いを感じたり、昔ながらのあまり密閉度が高くないキッチンと通された部屋が近いときに、醤油やみりんなどの調味料の臭いを感じたりといった経験は、誰もがもっているのではないかと思います。
また、ロケーション的に湿気がこもりやすい家の場合は、まず間違いなく「かび臭い」です。

こういった臭いは、先ほども書いたように住んでいると気づかない一方、外から来る客は入って真っ先に気づくので、印象を一気に悪くする元凶になってしまいます。
まずは何より、あらゆる部屋の窓をできるだけ開けて、空気を入れ替えましょう。冬や夏でエアコンをかける必要がある場合は、まず十分に空気を入れ替えたあと、エアコンを入れ直しても間に合うように、最初からスケジュールをたてておきましょう。
そのうえで、臭いのもととなるものができるだけ少なくなるよう、臭うものを片付けたり拭き掃除などをしたりといった準備も欠かせません。
ちなみにファ○リーズのような消臭スプレーは部屋全体に対しては気休め程度の効果しかないので頼らないほうがいいです。

次に注意したいのは、

明るさ

です。

家の中が暗いとそれだけで魅力が半減するので、カーテンやブラインドは全部開ける、それでも暗いところは昼でも明かりをつけておく、窓を遮るような荷物や家具は移動させておくなどして採光を最優先する、さらには営業マンがいってくる見学の時間に複数の候補がある場合には、「太陽の位置的に、家が明るく見える時間」を選ぶ、といった工夫ができます。
posted by そらパパ at 21:34| Comment(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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