2018年04月09日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(162)

というわけで、持ち家を住み替える場合、通常は(よほどお金が余っているような状況でなければ)必ず通らなければならない、既存の自宅の売却の話です。

不動産の売却の場合、最初に考えなければならないのは業者選定ですが、今回はこちらについてはまったく悩む必要がありませんでした。
新しい家のための土地の購入、さまざまなビルダーの紹介(結局、採用はしませんでしたが)、さらには買った土地の区画の隣の区画の一部分割・追加購入という、業者として儲からない割に特殊で面倒な取引にまで懇意に対応してくれた業者・担当者に、そのままお願いすることにしたからです。
それまでの対応で、この担当者の方が熱心でなかなか有能なことはわかっていたので(それに、今回以外にも、不動産業者のいろいろな担当の方との取引の経験もあるので、それもふまえて)、この方以外の方に話を持ち込んで比較検討するという必要性も特に感じなかったわけです。

よく、不動産売却の際に、複数の業者から査定をとって高いところを選びましょう的なPRをしている比較サイトがあったりしますが、少なくとも不動産売却においては、査定の高い低いはほとんど意味がありません
なぜなら、査定した値段で業者が買ってくれるわけではなく、「その値段で市場に売り出す」というだけのことだからです。
結局、その物件がいくらで実際に売れるかは市場が(買ってくれる人が)決めるので、業者の「査定」にはほとんど意味がないとういうわけです。

ただ、一般に不動産業者は、査定した金額より高い金額で売り出すことにはあまり乗り気にはならないでしょう。なので、万一話をもっていった業者が、ありえないほど低い査定を出してきた場合には、「ああ、この業者はこの取引に関わりたくないんだな」と理解して、他の業者を探したほうが賢明です。

そのパターン以外の場合には、逆に査定が「高すぎる」業者はうさんくさく思うべきです。
そんな値段で売り出しても売れないような相場を無視した査定を出してくる業者は、ほとんどの場合、その高い査定で客に選ばれたいだけ(そういう場合は、実際に売り出してから「売れないので値段を下げましょう」と言ってあとから適正価格に調整してくる魂胆でしょう)か、土地勘が悪くて相場をよく知らないか、どちらかでしかないからです。

ただ、この議論をするためには、そもそも、自分の家(土地+建物)がどのくらいで売れそうかという「相場観」を私たち自身が持っている必要がありますね。(それがないから、比較サイトで査定をとったりする必要が出てくるわけなので)
そのやり方については、次のエントリで簡単にまとめておきたいと思います。
posted by そらパパ at 22:51| Comment(0) | そらまめ式 | 更新情報をチェックする
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