徹底してオープン外構
でいくことに決めていました。
つまり、道路に面した境界には一切門塀の類を作らない、ということです。
これによって、道路に面した敷地を最大限駐車スペースに活用でき、かつその使い方を柔軟にいつでも変えられるようにします。
そのために、塀を作らないだけでなく、開閉式のゲートのようなものも作らないことにしました。
例えばゲートを作ると、ゲートを固定するための柱が必要になります。すると、その分敷地の間口が狭まります。狭まる幅はせいぜい柱1本あたり15cmとかその程度かもしれませんが、車をギリギリ入れるときには15cmの差は無視できません。
また、柱は間口の両端だけでは(距離がありすぎて)足りず、途中にも何本か立つことになってしまいますが、これによって間口が分断され、やはりこれも、自由な位置に車を入れることを難しくしてしまいます。
ですからそういったものは一切作らず、駐車スペースと道路の間は、可動式のポールとプラスチックチェーンで仕切ることにしました。
そして、道路に面しない敷地境界についても、高さを抑えた必要最小限のフェンスだけを立てることで、「オープン外構」のコンセプトを徹底します。
具体的には、コンクリートブロックを3段積み(2段でも良かったのですが、敷地に雨を流すための傾斜がついているため、2段だと一番高さが高い部分でフェンスが限りなく高さゼロになってしまうため、やむを得ず3段にしました)、その上に、最も安価な部類に入る80cmほどのスチールフェンスを立てました。
コンクリートブロックとスチールフェンスについては、本当に一番最安値の最低グレードを選んでしまうと、まさに工事現場の仮組みみたいになってしまってあまりにもみすぼらしいので、それよりは1ランクだけ上の、表面を多少立体的にして色をつけたコンクリートブロックと、住宅用として利用される一般的な廉価グレードのスチールフェンスを選択しました。
以上の選択により、道路に面している間口の工事費用はゼロとなり、また、道路に面していない境界3ラインのうち、既に隣家がフェンスを立てていたり、土地の分譲の時点でフェンスが立ててあった部分もあったので、実際に外構工事を行ったのは15m分くらいとなり、こちらもコストをかなり抑えることができました。
既に書いたとおり、門塀工事というのは外構工事のなかでもコストがかさみやすい部分なので、この部分でのコスト圧縮は全体に大きな影響を与えることになります。