減税を受けるために必要なことは、新しい家に住民票を移し、新しい家で生活を始めることになります。
ただ、引き渡しを受けたのは12月も下旬で、住民票移転などの手続きができる年内の残日数は引き渡しのあとわずか数日しかありませんでした。住宅ローン減税の起算日は「年末」なので、年内に引っ越し手続きを済ませることが不可欠です。
一方で、引き渡し日がぎりぎりまで決まらなかったので、このタイミングでの引っ越し業者の手配もできませんでした。
さらに、もう1つ問題がありました。
それは娘の学校のことです。
このとき、長女は特別支援学校の小学部6年生でした。
つまり、あと3か月ほど通えば、小学部を卒業というタイミングだったわけです。
ところが、このタイミングで長女の住所を変えるとなると、学区が変わるために転校が必要となります。
ただ、転校したとしても新しい学区の特別支援学校の小学部への在籍は3か月程度で、環境が目まぐるしく変わることに対して、長女が落ち着いて対応し生活できるかという点に大きな不安が生じます。
それに対して、仮に特例措置で小学部卒業までいまの学校に通うとしても、これまで利用できていた通学バスは当然使えなくなり、ラッシュアワーの幹線道路を使って妻が毎日送迎するということになってしまいます。
ですから、長女の側の都合としては、「あと3か月は引っ越したくない」ということがあったわけです。
これらのややこしい状況を解決するために、我が家では、「3段階の引っ越し」を行うことに決めました。
結果的にこれが、「書類上は家庭内別居」みたいな不思議な状況を作り出しました(笑)が、その辺りの話は次のエントリで。