そして、私たちの側も、できることと言えば週末に現場を見に行って工事の進捗を確認することや、施主支給とした資材の発注と搬入、そして電気配線まわりに関連して、コンセントやスイッチの高さや位置の現場での最終確認(これらは、間仕切りの壁ができてしまうと隠れてしまうので)といったことに限られてきます。
そういったことを順にこなしながら10月が過ぎ、11月に入ったあたりで、妙なことに気が付きました。
10月の後半から11月の前半あたりの1か月近くにわたって、工事がほとんど進捗していないように見えたのです。
最短工期に対して1か月くらいのセーフティーマージンを入れて、非常に余裕のあるスケジュールで12月の前半には完成予定だったはずの我が家ですが、11月の中旬になっても、外壁は石膏ボードむき出しでサイディングがまったく張られておらず、室内もようやく床材や石膏ボードが張られたくらいで、いわゆる「内装」には手がつけられていないような状態でした。
明らかに工事が遅れているように見えるのに、土曜日に現場に顔を出しても誰も作業をしていません。
これはおかしい、と思って現場監督に継続的に連絡をとっていたのですが、11月に入っても「大丈夫です、スケジュールどおりです」という言葉を繰り返すばかりでした。
が、それでもなお進まない工事のなか、さすがに隠しきれなくなったのか、11月中旬に連絡をとったときに初めて、「実は、スケジュールが遅れそうです」という「本当の話」が出てきました。
現場監督の話によると、大工の人手不足という問題もあって、当初予定していた外壁工事の大工に現場に入ってもらうことができなくなり、代わりの大工を探しているうちに3週間以上が経過してしまい、当初盛り込んでいた日程のセーフティマージンを使い切ってしまった(だから、それまでは遅れていても「スケジュールどおり」と強弁していたということのようです)、ようやく大工のメドはたったが、完成の日程は1週間くらい遅れることになりそうだ、ということでした。
ところが、この話さえもまだごまかしが含まれており、実際に大工が手配できて外壁工事が再開されたのはさらに2週間後で、完成が当初の予定よりも3週間近く遅れることになりそうだという話になってきたのです。
これは、我が家にとっては非常にまずい状況でした。