というのも、今回買った土地は10区画あまりの小規模な分譲地で、そのなかで若干条件の悪い区画については先行して建売住宅が建てられていたのですが、それらの建売住宅の一部で地盤改良工事が行われたということを、土地を購入した不動産業者から情報として聞かされていたからです。
特に、我が家が購入した土地に隣接する区画に建てられた建売住宅で地盤改良工事が発生し、しかもその工事の内容が、そこそこ本格的でコストのかかる「柱状改良」だったと聞かされては、心穏やかでいられるはずがありません。
そして地盤調査については、シンプルに自分の土地の地盤は強いのか弱いのかという問題以外に、もう1つの構造的な問題があると思っていたので、私はビルダーに1つのお願いをしました。
それは、
「地盤調査にセカンドオピニオンを使わせてほしい」
ということです。
地盤調査および地盤改良工事は、ビルダーの「保証」と関係しています。
つまり、ビルダーは、家の建築後10年間、建物の不同沈下などの地盤の問題について保証をする必要があります。
そうなると、ビルダーとしては、「できるだけしっかりした地盤改良工事をして、万一の地盤の問題発生を避けたい」というインセンティブが働きます。
さらに、地盤改良工事を請け負うことで、売上や利益を増やすこともできてしまいます。こちらも工事をする方向へのインセンティブになります。
こういったことから一般的に地盤改良工事は「過剰工事」になりやすいインセンティブ構造をもっており、それが我が家の購入区画に隣接する建売区画で地盤改良工事が続発した理由なのではないか、と疑っていたのです。
ビルダーを信用していないわけではなかったのですが、地盤調査だけは、ビルダーに任せるのはリスクが高すぎる、と思ったのですね。
なので、「地盤調査セカンドオピニオンを使わせてほしい」と申し出たのです。