そもそも、屋根については、大きく分けると次の3つの選択肢があります。
・瓦(陶器)
・スレート(セメント板)
・金属板
今回のハウスメーカーでは、この3つのいずれも、希望すれば選ぶことができましたが、標準プランで選べるのは「スレート」だけで、それ以外はゼロからの見積もりになるため大幅な(数十万以上の)コストアップになります。
実際のところ、瓦は重くて家の耐震性を弱めますし、金属板は最近は「ガルバリウム鋼板」というのが流行っていますが実際に使っている家を見ると個人的には「トタン屋根」にしか見えず安っぽい印象しかない(個人の感想です)ので、どちらも選ぶ理由がありません。
それに、実はハウスメーカーを決める前から、私には使いたい屋根材がありました。それは、
ケイミューの「コロニアル遮熱グラッサ」
です。
もともと、屋根材の選択にあたって、最優先したのが遮熱性でした。
メーカー選びのときにも書いたとおり、それまでの家の最大の不満の1つが、まるで車の中のように、夏には60度を超えてしまい、プラスチックやゴムを使っているものを置くことができないグルニエでした。
新しい家を作るにあたっては、12畳を超えるような特大のグルニエを作るつもりでしたから、そのグルニエに何でも物が置けるよう(かつ、夏でも倒れずに中に入って荷物の出し入れができるよう)、あらゆる手段を講じるつもりでした。
その「手段」として、グルニエ全体に風が通るような窓の配置や、屋根にも外断熱を採用するハウスメーカーの選択などがあったわけですが、もう1つ、絶対に外せない対策として、遮熱性に優れた屋根材の採用というのがあったわけです。
そして、そんな希望に最も応えてくれそうだったのが、このケイミューの「コロニアル遮熱グラッサ」だったわけです。
まさに「遮熱性」に付加価値をつけたこの屋根材は、メーカーの説明によれば、屋根裏の気温を通常の屋根材よりも10度から最大20度近くも下げることができるということで、まさに「これしかない」という屋根材でした。
ちなみに、その遮熱性能は屋根材の色によって大きく変わり、最大の遮熱性能を発揮するのは「ホワイト」でした。
ですので、我が家の屋根の色は白になりました。
白い屋根というのはちょっとデザイン的に大丈夫かと心配でしたが、実物を見てみると白というよりはシルバーっぽいグレーでしたし、家全体がモノトーンなので不自然さがないし、下から見ると屋根はほとんど見えないくらいだったので、全然問題ありませんでした。
この屋根材、標準プランで選べるものよりはやはりワンランク上のグレードでしたが、これについては契約前の見積もりの時点から組み込んでいた話だったので、契約後にコストがアップするということはありませんでした。
そして、建った後に実際に確認してみると、真夏で外が40度近くの猛暑になっても、グルニエは外より気温の低い30度台にとどまり、エアコンをかけない2階とまったく同じ気温までしか上がりませんでした。
屋根裏としての熱のこもり、上昇がまったくなかったわけです。もちろん、エアコンなどをかけない状態での室温です。
これは、期待以上の結果でした。
コロニアル遮熱グラッサ(ホワイト)と屋根外断熱工法の組み合わせは、おすすめですよ。