2017年02月06日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(102)

ホームビルダーの設定する「標準プラン」で、ユーザーが選べる「オプション」が設定されているものとしては、これまでに触れた、キッチン・浴室・洗面台・トイレという「4大水回り」がその筆頭に挙げられますが、それに続く大きなものとして、外壁・内装があげられるでしょう。

外壁については、ローコストビルダーで選択できるのはほぼほぼサイディングに限定されると思います。
ごくまれに吹き付けタイル等のモルタル外壁を選ぶことができますが、メンテナンスの容易さとデザインの自由度としては圧倒的にサイディングのほうが進化しているように思います。耐火性能もサイディングのほうが上だと言えると思います。
サイディングについては、シールのゴムの劣化が言われますが、それをいうならモルタル塗装は当たり前に亀裂があちこちに発生しますから、「全体的にメンテ」が必要なモルタルよりは、「シールに気をつけて定期的にメンテすればあとはメンテフリー」なサイディングのほうが分かりやすいと思います。
それ以外には、タイル貼りというのもありますが、まず値段がものすごく高いし、外壁が重くなって耐震性に悪い影響があるし、メリットを感じませんでした。(それなら、「タイル風のサイディング」のほうがいいんじゃないかと思います。)

ところで、サイディングについては、超ローコストビルダーの場合、サイディングの厚みが薄く(14mmなど)、かつサイディング自体を直接柱に釘打ちする手法を採用しているところがありますが、耐久性、防水性、メンテ性も劣ることになるのでそういうビルダーは避けたほうがいいです。
そこそこ以上のローコストビルダーなら、ちゃんとした(16mm以上の)厚みのサイディングを専用の金具を使って取り付ける手法を採用していますので、そういうビルダーなら大丈夫です。

そんなわけで、我が家の場合、16mmの金具工法のサイディングのなかから選ぶことになったのですが、6つくらいのメーカー・ブランドのなかで、さらに様々なデザインから選べたので、選択肢は相当広かったです。
そんななかで、デザイン選択にあたってこだわったのが、

シーリング目地の目立たないデザインにする。

ということでした。
あちこちにあるサイディングを採用した戸建てを見ていていつも思っていたのが、「どんなに洗練されたデザインのサイディングでも、シーリングのラインが見えてしまうと、『長方形の板が並べて張ってあるな』ということが分かってしまって安っぽく見えてしまう」ということです。

もちろん、シーリングにもいろいろな色があって、サイディングの色に近い色のシーリング剤を使うことで色味的には目立たない工夫がされているのですが、そもそもサイディングの切れ目でデザインが断絶して、デザインの流れと無関係な長方形のラインが走ってしまうわけで、これだけはどうしても避けられません。
でも個人的には、それをどうしても避けたかったわけです。
posted by そらパパ at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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