そのうえで、「食洗機置き場下の収納を、引き出しではなくただの箱にできる」というところでも、さらに脱落メーカーが出て、選べるメーカーは大手の2社くらいに絞り込まれてしまいました。
このあたりで、仕様変更後のキッチンの見積もりを出してみたのですが、ここで傾向がはっきりふたつにわかれました。
1つは、仕様変更で生じるコストが、シンプルに「オリジナルの仕様のコストと変更後の仕様のコストの差額」で済むメーカー。
もう1つは、オリジナルの仕様は「特に安く設定した特別仕様」という位置づけになっていて、仕様変更のコストが、ほぼ変更後の仕様のコスト全額(オリジナルの仕様分のマイナスが、たった1万円とかそういうレベル)になってしまうもの。
今回の仕様変更のポイントはコストの積算でいうとほぼキッチン仕様のすべてに影響するので、見積もり計算方法が後者になっているメーカーの場合、追加コストが平気で50万円クラスになり、ビルダーが設定するオプションを選んでいる意味がほとんどなくなります。
幸い、希望する仕様変更ができるメーカーのなかで、たった1社だけ、「シンプルな差額方式」で仕様変更を見積もってくれるメーカーがあったので、今回は迷うことなく、そのメーカーのキッチンを選ぶことになりました。
具体的にいうと、トクラス(ヤマハ)の「Berry」というキッチンでした。
これは調理スペースだけでなく、シンクそのものも人造大理石でできているという面白いキッチンです。
先のエントリで書いた複雑な仕様変更が全部可能で、しかも追加コストはオリジナルと変更後の仕様の差額のみという明朗会計、デザイン的にも古臭くなくて、妻も気に入ってくれたのでこちらに決めました。
あとは、シンクの色、シンクの形状、天板の色やデザイン、扉の材質・色・デザイン、壁面パネルのデザインといた「見た目」の要素や、IH調理器、レンジフード、シャワー水栓といった設備の種類を選ぶといった「カタログオプション」を妻に選んでもらって、終了です。
以前も書きましたが、ショールームで細かい仕様変更・オプション追加等を行うと、ショールームではその詳細な見積もりや図面を作ってくれて、ビルダーに送ってくれます。
ビルダーは、その見積もりをもとに後日私と契約して、改めてメーカーに発注をかけるという流れになるわけです。