2016年11月14日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(91)

さて、家づくりにあたって、「間取り」に続いて「仕様」の検討の話をしていますが、次に考えなければならないのは、

・耐震性能
・耐火性能
・防犯性能


といった、対災害性能です。
特に、これらのうち「耐震性能」については、税制面などでメリットを受けられる、

・長期優良住宅

に認定されるためにも重要です。
それだけでなく、個人的にも、耐震性能については特に重視したいと考えていました。

新しい家は2階建てですので耐震性能については実は規制がゆるく、単に建築許可をとり、耐震基準を満たすだけならば、実のところそれほどハードルは高くありません。

でも私としては、そのレベルで満足したくはありませんでした。
なぜなら、新しい我が家は建築法制上は2階建てですが、実際には固定階段つきの12畳を超えるグルニエをもち、しかもこのグルニエは物置になる予定ですから荷物がたくさん入ります。
グルニエにたくさん荷物が入るということは、家全体としては重心が高くなり、地震に弱くなるということです。

ですから、私としては、新しい家には「木造3階建住宅」に求められるレベル以上の耐震性能は絶対に確保しておきたいと思っていたのです。

その点については、実際に建築請負契約に入る前の時点でA社の営業担当および担当建築士の方には話しており、協力をお願いしていました。
そして、契約後に間取りを最終化する時点で、A社側で作成した壁量計算結果を見せてもらい、さらにこの計算結果を外部の建築士の方に見てもらって、セカンドオピニオンまでもらいました
もちろん、私自身も図面を読み込みました。

最初に出てきた計算結果の時点で、建築基準法の最低ラインはもちろん、木造3階建の基準相当の耐震強度も確保できていたのですが、それでもまだ若干の壁量バランスのずれがあり、地震の際にねじれの力が発生する可能性があったため、間取りをわずかに修正し(耐力壁の長さを30cm変えるとか、そういうレベル)、さらに数字を改善して間取りを最終化しました。
最終的には、「ここまでバランス良く耐力壁が配置できている家は珍しい」と外部建築家に言ってもらえるくらい、耐震性能については文句のないレベルまで引き上げることができました。もちろん耐震等級は最上級の「3」です。
posted by そらパパ at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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