2016年10月10日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(86)

20)規制との戦い

間取りについて、立体的な設計を意識することで問題をクリアしたということを書きましたが、もう1点、設計士の方に無理をお願いしたポイントとして、建築規制をクリアするために、いくつかテクニックを使っていただいたということがあります。
まあこれは、設計士の方にとっては当たり前の仕事ではあると思いますが、以下のポイントのうち、浴室のサイズの件については、私の方から提案しました。

まず1つめは、浴室について、ミリ単位でサイズを調整したことがあげられます。

我が家は真上から見ると長方形ではなく、浴室部分だけ、わずかに出っ張った形になりました。まあこれは、浴室を1坪ではなく1.25坪タイプにしたことが最大の理由です。
ところが、この間取りを素直にプランすると、建ぺい率が規制をわずかにオーバーしてしまうのです。それも、0.1%より小さいような、ごくごくわずかなレベルです。
この状態から一般的なやり方で間取りを修正すると、どこかの部屋を一回り(2畳とか3畳のレベルで)小さくするか、さらに建物を凸凹にして複雑な形にするか、どちらかになってしまいます。
それは避けたかったので、今回は、「浴室のために出っ張らせた部分の長さを、ミリ単位で縮める」というアイデアで乗り切りました。
浴室にはユニットバスがごろんと入りますが、実は1.25坪のユニットでも、1.25坪の空間に対して、5cmくらいの余裕をもって小さめに設計されています。
ですから、1.25坪のユニットは、わずかに1.25坪よりせまい、例えば1.24坪のスペースにも入れることができるわけですね。
そんなわけで、今回は浴室部分の出っ張りを「1cm」だけ縮めることで、建ぺい率を規制の範囲内に収めることができました。(建ぺい率は、規定の40%に対して、39.998%とか、そういう笑ってしまうくらいぎりぎりのレベルになりましたが。)

また、もう1点、規制をクリアするために設計士の方に汗をかいていただいたのが、「ベランダ」でした

ベランダ自体はごくオーソドックスな標準仕様で、2階の南向きの掃き出し窓に沿って規制の範囲内(張り出し1m以内)で作っただけだったのですが、敷地との関係で、そのベランダの南西の角だけが、そのままだと道路斜線規制に引っかかってしまうことが分かったのです。

こちらについては、こういった場合によくやる(ただし超低コストビルダーとかだと嫌がってやらないこともある)、「天空率」を使った制限緩和の規定を活用して、なんとか当初想定していたとおりのベランダを設置することができました
posted by そらパパ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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