2016年09月12日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(82)

17)子ども部屋のレイアウト(2)

今回、子ども部屋をプランニングするにあたって考えたのは、次のようなことです。

1)プライバシーは適度に守られるが、完全な密室にはできないこと。
2)わざわざ快適性を損ねることはしないが、快適性に関する要素を他の部屋に優先的に割り当てることで、相対的に快適性を下げる。
3)子どもが小さいころと成長したあとで使い方が変えられるように工夫する。


まず1)についてですが、「プライバシーが適度に守られる」というのは、

・個室状態が作れること。

そもそもドアがない、とか、仕切りがただのカーテン、とか、カーテンのない透明な室内窓がついている、みたいに、プライバシーを作らないような部屋・空間にはせず、ちゃんとドアを閉めて個室状態を作る、ということができるように設計します。

・その状態から、第三者が部屋に入ってくる場合、「部屋に入ってくる」という目的しかありえないこと

その部屋が他の部屋に行くための動線になっていたりしないこと。これにより、誰かが部屋のドアを開ける場合は、必ず「その部屋に入る」ことそれ自体が目的であるようにします。

といったことを指します。

一方、「完全な密室にはしない」ということについては、端的にはドアに鍵をつけない、ということを指しています。

さらに、子ども部屋を完全に孤立した部屋にするのではなく、隣の部屋(妻の使う和室)と引き戸でつながるようにして、隣の部屋とも緩やかにつながっている状態にすることにしました。
これは、上記3)の目的にもつながるところなのですが、1)の目的にも適っているわけです。

続いて、2)の「相対的に快適性を下げる」という点ですが、2階に配置する居室のなかで、以下のような点で子ども部屋の「優先順位」を最下位にしました。

・方角:北向きのスペースを子ども部屋に割り当てました。

・広さ:居室として最低限の四畳半としました。さらに隣の部屋との引き戸の収納スペースを子ども部屋側に作ったので、実際には4.2畳くらいの広さになりました。

これは、子ども部屋は勉強をして寝る、あとはプライバシーを確保したい時間にいることが主たる目的で、できれば一日中こもる部屋にしたくないということから考えたことです。(勉強机を置く方角としては、北向きは優れているとも言われます。)
ベッドと机と着替えを置く場所くらいで部屋がいっぱいになるイメージです。
posted by そらパパ at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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