11)全部屋の対角2窓(トイレ以外)
次は窓についてです。
今回、家づくりで選択したビルダーは「高気密・高断熱」の家が特徴なので、「窓を開けずに、換気システムで換気する」というのが本来の家のコンセプトになります。
とはいえ、朝起きた後とか、特に冷暖房を気にしなくてもいい季節については、そんなことを言わずにどんどん窓を開けて新鮮な空気を取り込んだほうがいいに決まっています。
そんなわけで、各部屋の窓の配置にもこだわりました。
まず、各部屋を基本的に「角部屋」にすること。
つまり、左右の両方を別の部屋にはさまれた「中部屋」を作らないということです。
なぜなら、中部屋の場合、外に面した窓を部屋の1方向にしか作れず、空気が入れ替わらないからです。
そして、各部屋を角部屋にしたうえで、窓を2箇所に設定します。その2箇所は、基本的に建物の最も長い対角線上に設定します。
そうすることによって、その両方の窓を開けたとき、部屋の全域の空気を入れ替えることができるようになるわけです。
この「対角線上の窓の設置」については、どうしても中部屋になってしまうトイレや一部の水回り以外のすべての部屋で実現することができました。
12)LDKの全方位窓
さて、個室については対角線の2箇所に窓を設置しましたが、1階のLDKについては、角部屋どころか1階のフロアのほとんどを占めていることから、対角線だけでなく、「直線方向」についても、風が通るように窓などを配置しました。
具体的にいうと、キッチンの北側の勝手口のドアを、開口して空気が入れ替えられるタイプにしました。
これによって、南側の掃き出し窓と北側キッチン勝手口との間で「南→北」の風の流れができます。
さらに、東側のダイニングと西側のLDKと連続した和室にもそれぞれ窓を設置し、「西→東」の風の流れも確保しました。
これらによって、1階のLDKスペースは、どんな季節でも十分に風が通るようになりました。