2016年05月23日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(69)

さて、新居の間取りでもっともこだわったのは、前回までで触れたとおり、廊下がなく、階段もトイレも浴室もリビングから直接つながる構造でした。
なお、この間取りの採用によって、あるスペックが建物に要求されることになりますが、それはあとで書きます。

間取りに関して、次にこだわったのが、

2)法令で許される上限ギリギリまで広げた、広いグルニエ(屋根裏部屋)と固定階段

です。
住環境と広い駐車スペースにこだわって選んだので、買った土地は一種低層地域で、2階建以上の家は建てられません。
でも、一種低層地域であっても、一定の要件を満たす屋根裏部屋なら作ることができます。
具体的には、

・天井の高さが140cm以下
・面積が下の階(=2階)の半分以下


という条件になります。
逆の言い方をすると、最大で2階の広さの半分の広さのグルニエまでは作ってもいいということになるのです。

通常、グルニエというのは補助的な物置扱いで、作ったとしてもせいぜい2畳とか4畳程度のものがほとんどです。
また、グルニエのアクセスについても、利用するときだけ下ろすロフトばしごようなものを使う場合が多いですね。

でも、我が家は(というか、私が)ものすごくモノが多いので、グルニエを目一杯広くしようと考えました。
そのために、屋根の形や傾斜角度、家全体の高さや2階の間取り(柱の位置によってグルニエの自由度が変わるため)にまでこだわり、最終的に12畳オーバーのものすごく広いグルニエを作ることができました。

さらに、2階からグルニエへ、1階から2階と同じように固定階段で行けるようにしました。(そのために、階段の配置にも細心の注意を払って設計することになりました)
これで、「ほぼ3階建て」という2階建ての家を、合法的に建てることができました

ちなみに、この間取りを採用したことでも、建物に対して、2つの「あるスペック」が求められることになりましたが、それもあとで書きたいと思います。


posted by そらパパ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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