2016年05月16日

自閉症の子どもと暮らす家づくり(68)

さて、新居の間取りを考えるときに、最初に私が決めたのは、

1)リビング内階段・リビングから続く水回りを含む、廊下のない1階。

ということでした。

これは、逆にそれまで住んでいた家には廊下があり、リビングと水回り・階段が廊下をはさんで分かれていたことで感じていた不便を解消するためでした。

すなわち、

・親が介助で寒い・暑い思いをしなくて済むように。
・娘がリビングのドアを閉め忘れるのを毎回注意しなくて済むように。


という2点が大きな理由です。

我が家では、娘がトイレにいくのにも入浴するのにも介助が必要です。トイレでは近くで見守って終わったら後始末や手洗いをサポートする必要があり、入浴については一緒に入る必要があります。

このうち、特にトイレについては1日に何度も発生するイベントなうえ、親はドアの外で待っていなければならないので、そこが玄関直結の廊下だと、夏は暑く冬は寒いです。
また、トイレの中も更衣室も、冷暖房が届かないのでどうしても夏暑く冬寒いです。

加えて、娘は気分にあわせて1階のリビングでくつろいだり2階の家族の個室に来たりとあちこち移動します。
さらに、下の娘をトイレやお風呂に連れて行くのが気になるらしく、いちいちトイレや更衣室まで様子を覗きに来たりします。
そのとき、しばしば娘がリビングから廊下につながるドアを閉め忘れるんですね。そして熱気や冷気が流れ込んできます。
そのたびに注意するのですが、家族にとっても本人にとっても気持ちのいいことではありません。

新居では、そもそもこういったことが起こらないよう、階段も、トイレも、更衣室〜浴室も、ぜんぶリビングにつなげました
これで、玄関からリビングにつながるドアは、外出するとき以外は開けないで済むことになり、また、トイレも更衣室もリビングの冷暖房が回り込むので暑さ・寒さから解放されます


posted by そらパパ at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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