そこで、見積もりに漏れていると思われる項目をいろいろあげてみて、それでコストがどのくらい増えるかを聞いてみたのですが、いろいろ突っ込んでいってもそれほどコストは上がっていかず、結局最後まで、「安い方から2番目」というポジションは変わりませんでした。
それでいて、建物のスペック的に、妥協しなければならないポイントがほとんど見つからなかったのです。
まず、外断熱であること。
さらに、建物の内側からも断熱材を吹き付ける内外両断熱になっていること。
そして、高気密住宅でQ値の計算・C値(気密度)の測定までしてくれること。24時間換気もアクティブ方式の熱交換型の本格的なものが導入されていること。
柱も土台もすべて4寸角を使用し、土台は檜であること。
面構造を取り入れて剛性を高めていること。
長期優良住宅、耐震等級3の取得ができること。
外壁のサイディングが釘打ちではなく金物止めであること。
実は、これらをすべて満たしている工務店は、4業者のなかで一つもなかったのです。
しかも、ハウスメーカーにありがちな、決まった間取りの中から選ばなければならないという不自由な設計ではなく、ゼロから自由に間取りがプランできる(そういう意味ではハウスメーカーというより工務店に近い)、「完全自由設計」であったことも大きな魅力でした。
唯一気になったのは、オール電化住宅であることでした。
もともと新しい家をオール電化にするつもりはなく、A社での見積もりも、電気・ガス併用仕様に変更するように依頼したのですが、その変更をすると費用が一気に50万円以上跳ね上がることが分かったため、割り切って、「A社を選ぶならオール電化にしよう」と考えることにしました。
これで、家づくりのパートナー候補はすべて出揃いました。
ここから、追い込みをかけて候補の絞り込みを行なっていくことになります。