とはいっても、(当たり前ですが)私はビルダーとのコネクションはまったくありません。
そこで、いろいろな情報源をあたりながら、ビルダーとコンタクトをとっていきました。
ところで、私達のような一般の個人が住宅を建てようとする場合、パートナーになってくれるビルダーとして、大きく分けると次のようなタイプがあります。
以下、一般的に建築コストが安い方から高い方に順に並べていきます。
1)建売系パワービルダー
建売を安価に大量に建てている「パワービルダー」と呼ばれる業者がありますが、そういうパワービルダーにも建売だけでなく注文住宅を受注する部門があり、個人の依頼を受けて注文住宅を建ててくれます。
大量注文で仕入れコストを下げた建売の部材を使って建ててくれるので、建築コストが非常に安く、一番安いグレードで建てれば「建売並み」のコストで注文住宅を建てることも十分可能です。
ただ、実際に調べていくとわかりますが、建売で使われている建築部材というのは、建築基準を満たす最低ラインのものが中心となります。
もちろん、実際にその水準で建売は建てられていて建売を買った人は十分快適に暮らしているわけですから、それで問題がないといえばないのですが、より快適な暮らしを求めていくと、断熱性能や強度などが見劣りします。
そして、そういった部分をよりよいものにしようとして「部材の変更」を行うと、「まとめ買いによる格安部材の利用」というパワービルダーのメリットが一気に失われ、建築価格が跳ね上がります。
パワービルダーで注文住宅を建てる場合には(というより、あらゆるハウスメーカーに言えることなのですが)、「標準仕様」のまま建てて、そこからからの逸脱を避けなければ安さのメリットを受けにくくなります。
ですから、パワービルダーで注文住宅を建てる際のイメージは、「価格を最重要視して、建売と同品質の部材で家を建てることが合理的と考えて家を建てる」という感じです。
これは決して「低クオリティ」と言っているのではなく、実際、安さを売りにしている工務店とかの標準仕様は建売同等か、ヘタするとそれ以下だったりします(しかも建築費はパワービルダー系より高いです)から、「安く合理的に家を建てる」のであれば、パワービルダー系のハウスメーカーは有力な選択肢の筆頭だと思います。
まだまだ続きます。