2013年05月13日

ホワイトボードでコミュニケーション(15)

今回のシリーズ記事では、我が家でのホワイトボードを活用した(あるいは、きっかけにしたさまざまな)コミュニケーション療育の話題について書いています。

夕食のメニュー、夕食後の家族の家事と応用範囲が広がってきた我が家での「ホワイトボードによるコミュニケーション」は、さらに対象を広げて、「朝起きてから登校までの手順」を示す(そして、1つ終わるごとに順に消していく)ことにも活用されるようになりました。



これによって、娘の朝の不安定の原因だった(と思われる)、「早く学校に行きたいのに、いろいろな手順があっていつになったら行けるのか見通しが立たない(から不安になる)」という問題がかなり改善されたようで、娘も落ち着いて朝がすごせるようになってきました。

そして、朝の手順にホワイトボードを活用することで、もう1つの問題も解決できるようになりました。

それは、

いつもと違う朝のスケジュールへの対応」です。

娘は、病院での定期検診やその他の治療(むし歯予防やプールシーズンの耳掃除など)、さらには前の日からの不調を登校前に診てもらう場合など、朝いちで病院に行くことがけっこうあります。
そういったときに、いつもと同じように学校に行こうとして、急に行き先が病院だとわかると、期待を裏切られたことで不安定になることがよくありました。
さらにその場合は、乗るのりものも学校のバスではなくうちの自家用車になるので、その点でも娘の想定を裏切っていることになっていました。

また、当然ですが、祝日などの場合は学校がないわけで、そういう場合も時々学校に行くものだと勘違いして不安定になることもありました。

これまでも、絵カードによるスケジュール表にそういった予定を掲示していたのですが、なかなかこちらが期待するタイミングでスケジュールを見てくれなかったり、(既に書いてきたことですが)これまでは絵カードではなかなか「時間の流れ」「少し先の予定の意味」が理解できなかったりといったこともあって、なかなかうまく(事前に)伝えることができなかったわけです。

でも、そういったケースについても、ホワイトボードを使い始めることで、解決の見とおしがたってきました。



こんな風に、ホワイトボードに「くるまで」「びょういん」に行ってから「がっこう」に行く、と示すことで、これまでどうしても伝わらなかった、比較的複雑なスケジュール、少し先の予定を事前に娘に伝えるといったことについても、少しずつできるようになってきたわけです。

そんなわけで、ホワイトボードを使ってみる、という小さなきっかけから、娘と家族とのコミュニケーションがどんどん広がり、理解の深さもどんどん深くなってきました。

(次回に続きます。)
posted by そらパパ at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 娘の話 | 更新情報をチェックする
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