デュアルレンズデジタルカメラ EasyShare V705
Kodak
半年ほど前に、28mm広角が売りのデジタルカメラを中古で安く(確か12,000円だったと思います)購入しました。広角というのは、望遠の逆で、広い範囲が撮れるという特徴をもったレンズ(カメラ)のことです。
そのカメラを使っていて、「やっぱり広角はすばらしい」と使うたびに実感していたので、今回、超広角がウリのややマニアックなカメラを思い切って新品で購入したのです。
このカメラ、なんと23mmという超広角になっています。
これがどのくらいすごいかというのを、次の写真の比較でお見せしたいと思います。
↑焦点距離39ミリで撮影した風景。少し昔のコンパクトデジカメの焦点距離はこのくらいでした。(広角をうたっていない最近のデジカメの焦点距離は35~38ミリくらいが普通です。)
↑こちらは、去年中古で買った広角28mmのデジカメ「Caplio RX」で撮った同じ風景。撮影範囲がかなり広がったことが分かると思います。(赤枠が39ミリの画角に対応するおおよその範囲です)
↑そしてこれが、EasyShare V705でしか実現できない「広角23mm」の視野角。最初の39ミリの視野角と比較すると、まったく違うことがよく分かると思います。
このカメラを使っていて何が一番違うかといえば、「見えている風景がほとんどそのまま全部入る」ということです。通常、「いいな」と思える風景があっても、カメラを向けるとフレームが狭くて、見えている風景全部は入らないことが普通です。ところが、このカメラだと、たいていは全部入ります。
忍野の写真でいうと、最後の妻と娘が雪の「さかな公園」を歩いている写真は、オリジナルの23mmの画角そのままを縮小しています。
この写真の「視野の広さ」に注目してください。仮に、この写真を同じ立ち位置から、39ミリのカメラで撮っていたら、こうなっていたでしょう。(上の写真を拡大して作ったもので、本当に別のカメラで撮ったものではありません)
↑39ミリの画角相当の写真。
この「違い」は、はっきり言ってものすごく大きいです。画角が広いだけで、何となく単なるスナップ写真が多少プロっぽくなるのが面白いですね。
ただ、このカメラは、「超広角」という特長以外は、正直言ってちょっと使いにくいデジカメです(笑)。付属ソフトもどうも不安定ですし、説明書も親切ではありません。広角ではないズーム側の撮影性能は、ほとんど「おまけ」といった印象です。
でも、それらを補って余りある広角の魅力が、このカメラの魅力のすべてだと言えると思います。
最近はデジカメでも「広角」がブームですが、コンパクトデジカメでとことん広角を極めたくなったら、このカメラしかないでしょう。
外出したときにいろんな場所を撮りたくなる、不思議な魅力を持ったデジカメです。特に、「2台目のデジカメ」を考えているなら、ぜひ候補に入れてみてください。
ご参考までに、ネット上のレビューも1つご紹介しておきます。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0611/13/news073.html
ケータイサイズの超広角2眼デジカメ――コダック「V705」
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