※なお、電子タイマーキットの詳細についてはこちらを参照願います。ちなみに、現在、最後の在庫を配布中です。
↑このタイマーキットの紹介ビデオです。
さて、前回は、我が家で使っていたタイムタイマーが壊れたことをきっかけに、同じものを買う代わりに、自分で電子タイマーを作れないものかということを思いついた、という話を書きました。
ちょうどその頃、妻が市販の(療育用の)電子タイマーのチラシをもらってきたのですが、そこに載っていた商品が非常に高価な割には機能が貧弱で、こんなのだったら自分で作ったほうがきっといいものができる、と思ったということもあったりします。
とはいえ、それまで私が実際に作った電子工作というと、回路や部品があらかじめ用意されたキットばかりで、自分で回路を考えてタイマーを作るなんていうことが本当にできるのかはまったく自信がありませんでした。
一応、市販のタイマーの電子工作キット(キッチンタイマーのようなもの)も作ってみたのですが、残念ながら期待に応えるようなものではありませんでした。
ただ、市販のタイマーキットを作ってみたりしてばくぜんと分かってきたことは、時間の経過とともにLEDの点灯の仕方を変える電子タイマーのような複雑な回路は、いわゆるIC(マイコンチップ)を組み込んで、プログラミングして実現する方法でなければ絶対に作れないだろう、ということでした。
だとすれば、電子工作に加えてマイコンチップのプログラミングも必要になるということになります。
そんなことを考えつつ、大型書店の電子工作のコーナーで本を探してみると、実は「LEDをピカピカさせる」というのは初歩の電子工作ではポピュラーなアイデアで、たくさんの本にそういった回路が載っていました。
そして、それらの回路を実現するためには、たいてい「PICマイコン」というICが使われる、ということが分かってきました。
ここまでくると、だいぶ見通しがたってきます(ここまでたどりつくのに、実際には2か月くらいかかっています)。
私もこれらの本にならって「PICマイコン」を使って回路を作ろう、と決め、役に立ちそうな本をたくさん買いましたが、最終的に、特に役に立ったのはこの2冊でした。
図解 PICマイコン実習―ゼロからわかる電子制御
著:堀 桂太郎
森北出版
はじめてのPICアセンブラ入門
著:光永 法明、後田 敏
CQ出版社
PICマイコンを使った、LEDを点灯させる電子回路は、基本的には非常にシンプルなものになります。
つまり、回路自体は、電気を流してLEDを点灯する、という非常にシンプルなものになるわけです。
そして、その回路の途中にPICマイコンを入れることで、電流の流れのON・OFFを制御し、プログラムを組むことでそのLEDの点灯・消灯を自在にコントロールして、「電子タイマー」を実現する、というわけです。
この方向性なら、電子回路はほとんど素人、プログラミングは中級レベル(それまでも、Windows用のプログラミング言語などを使っていたので、プログラムはそれなりに組む自信がありました)という私にとっては相対的にハードルが低く、なんとか私でも電子タイマーを作れそうだ、そういう自信が湧いてきたのです。
(次回に続きます。)