2012年12月17日

電子タイマーキットについて、振り返り。(1)

2012年の終わりに、改めて「電子タイマー」の話題について書いておきたいと思います。

当ブログでは、自分ではんだづけして製作する、電子タイマーのキット(部品)を有償でお配りしています。(詳細についてはこちらを参照願います。)


↑このタイマーキットの紹介ビデオです。
 実際には、ソフトウェアのバージョンアップにより、このビデオで紹介されているよりも機能アップしています。

配布を開始してからほぼ4年がたちましたが、とうとう製作に必要な部品が調達できなくなり、現在は最後の在庫を配布しているところですが、いよいよ本当に残り少なくなってきました。
ご希望の方は、お早めにお申し出ください。(ただし、実際の発送は年明けになる場合があることをご了承下さい。)

キットの配布が終了して以降も、類似のパーツを自分で集めて工作する際に参考になるよう、回路図やPICマイコンのアセンブラソースファイル等の技術的資料の掲載は続けたいと思います。
また、これはまだ構想だけで全然着手できていないのですが、スマートフォン用のアプリのような形で、このタイマーのコンセプトを新しい舞台で再度実現することができたらいいなあ、とも考えたりもしています。

そんなわけで、約4年間にわたって細々と続けてきた電子タイマーキットの配布がいよいよ終わりに近づいてきたということで、このキットに関する思い出話などを書いていきたいと思います。

この電子タイマーを作ろうと思ったのは、2008年の秋ごろでした。
それより前から、我が家では娘の療育の一貫として携帯サイズのタイムタイマーを導入し、時間の構造化に活用してきました。


タイムタイマーアラーム付き
(S)8センチタイプ

ところが、長く酷使したために、このタイムタイマーが壊れてしまいました。
そこで、もう1台買い直そうかとも思ったのですが、アナログのタイムタイマーは、我が家のニーズとは微妙にずれていることが気になっていました。

それは、「ごく短い時間を表示するのに向いていない」ということでした。

アナログのタイムタイマーは、最低でも5分くらいの時間を設定しないと、視覚的に「時間が見える」状態にはならず、また時間の精度としても十分なレベルになりません。
基本的には、何か作業をしてもらうときに「30分」くらいの時間を設定するのに最適なのが、アナログのタイムタイマーだと思います。

それに対して我が家では、もちろん長い時間を視覚化する場面もあるのですが、どちらかというと「ごはんが食卓に並びはじめてから、「いただきます」までのわずかな時間を待てるようにしたい」といったニーズが主で、それこそ1分とか3分とか、そういう短い時間をしっかり視覚化できることが求められました。
それに対しては、それまで使っていたアナログのタイムタイマーは必ずしも有効ではなかったわけです。

そこで、より短い時間の構造化に使えそうなタイムタイマーを探したのですが、キッチンタイマーを含むアナログタイマーは全滅、教育現場向けのような業務的な仕様のデジタルタイマーは、機能が貧弱なわりにはものすごく高価、といった感じで、市場にあるどのようなタイマーも、我が家のニーズにはうまく合わないなあ、という印象を強く感じる結果になりました。

そんな状況がしばらく続くなかで、「こうなったら自分で作れないだろうか?」という思いが、徐々に強くなってきたわけです。

(次回に続きます。)
posted by そらパパ at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | オリジナル教材 | 更新情報をチェックする
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