今回で13回目の記事になります。
SMT-i9100
au(SAMSUNG)
↑我が家の療育で使っているAndroidタブレットはこちら。安価でバッテリー長持ちなのがポイントです。
さて、前回のエントリでは、実際にタブレットを療育に活用していくにあたっては、「バックアップ体制」、つまり、いろいろな「小さなトラブル」があっても、タブレットを使う環境が維持できるような配慮をしておくことが重要だ、ということを書きました。
具体的には、以下の4つです。
1)バッテリーの長持ちするタブレットを選ぶ。
2)バッテリーの長持ちするタブレット設定を行なう。
3)タブレット2台体制で運用する。
4)他の端末にも療育環境を構築する。
このうち、1)から3)までは、前回の記事で触れましたので、今回は残る4)について書いていきたいと思います。
タブレット、なかでも今回ご紹介しているSMT-i9100のような「大ぶりのタブレット」は、外出時に携帯するのは少し大変なときがあります。
我が家でも、例えば実家に帰省するときなどは当然にこのタブレットを(しかも2台体制で)持って行きますが、そこまで大げさでない外出でタブレット環境が必要な場合、例えば病院の定期検診の待ち時間などの場合は、できればここまで大きなタブレットを持ち運びたくない場合もあります。
そんなときのために、「タブレットの小型版」的な扱いで、「Androidスマートフォンの白ロム」を活用する、ということが考えられます。
白ロム、というのは、要は中古のスマートフォンです。
中古のスマートフォンは、そのままでは通話をしたり外でデータ通信を行なったりすることはできません(それぞれのキャリアとの契約が必要になります)。
でも、家のなかで無線LAN(Wifi)でネット接続をしたり、ダウンロードしたアプリを使ったりするぶんには、特段の契約もいらず、買った状態のままでランニングコストをかけずに活用することができます。
つまり、中古のスマートフォン=白ロムを買ってくれば、小さなタブレット代わりに活用できる、ということになります。
過去のスマートフォンはあっという間に陳腐化しますから、白ロムの値段帯を調べてみると、予想外に安く買えることに驚くと思います。
例えば、防水機能をもったAndroidスマホ、レグザフォン IS-04あたりは、激安になっています。
IS04
au
このIS04は、スマートフォンとしては批判の多い機種ですが、単にタブレットの代用品としてみた場合、防水機能もついていますし、画面も大きめ、メモリ容量も大きくて液晶も大きく、それでいて中古価格が大きく下がっていますので、割と狙い目の機種といっていいと思います(我が家でも実際に、このIS04を外出時の療育端末として活用しています。)
微細運動がそれほど得意でないお子さんでも、いったんタブレットに慣れて操作方法などに習熟した後であれば、画面の小さなスマートフォンでも、何とか操作できるでしょう。(娘が実際にそうでした。iPod Touchをいきなり与えられたときは操作できなかったですが、タブレット習熟後は、IS04の小さな画面でも何とか頑張って操作するようになりました。)
↑我が家の「タブレットバックアップ体制」を担う、2台めのタブレットと、白ロムスマートフォンIS04(レグザフォン)。どちらも市場価格が下がっており、安価に購入できます。
なお、スマートフォンの白ロムをタブレットの代用品として使う場合、一部のスマートフォンではヘッドフォン端子がないことに注意して下さい。音の出るアプリなどを使う場合、この点が大きく問題になる場合があります。
さて、ここまでで4つの「バックアップ体制」について書いてきましたが、さらにもう1つ、用意しておくべきバックアップ体制があります。
それは、「親のスマートフォンにも緊急バックアップ体制を用意しておくこと」です。
タブレットも、代用の白ロムスマートフォンもない、でも子どもが急にタブレットを使いたくなった、そんなときのために、タブレットで活用しているものと同じアプリを親のスマートフォンにもインストールしておき、どうしても必要になったら親のスマートフォンを使って療育環境を提供するというわけです。
Androidアプリでは、いちどアプリを購入すれば、同じIDでサインインしている端末すべてにその有料アプリを導入することができます。ですので、このようにたくさんのAndroid端末で同様の環境を構築することができます。
このように、あらゆる工夫でもって万全の「バックアップ体制」を構築し、多少のトラブルや突発的な事象があっても、安定して療育環境を提供することができれば、安心ですよね。(^^)
(次回に続きます。)