SMT-i9100
au(SAMSUNG)
↑ちなみに、我が家の療育で使っているAndroidタブレットはこちらです。中古価格もすっかり安くなって買いやすくなりましたし、バッテリー持ちが非常にいいのは療育の目的には最大の強みになります。
さて、我が家で療育に使っているアプリは、YouTubeアプリと、「MX動画プレイヤーPro」というアプリだ、という話は前回も書きました。
この後者のアプリは、端末に保存された動画を再生することができるアプリです。
療育ツールとしてこのアプリをみたときに最大の強みとなるのが「非常に細かく設定を変更できる」こと、それにより「できるだけ余計な操作ができないようにして、操作を失敗してわけがわからなくなることを回避する」ような設定にすることができる、という点です。
↑非常に細かい設定ができるのが「MX動画プレイヤーPro」のいいところです。
今回は、実際に我が家のタブレットに設定している内容を、なぜその設定にしているのかという理由つきでご紹介していきたいと思います。
(なお、設定のうち、特に意味がなく、デフォルト(初期状態)のまま変更しないものについては、説明を省略しています。また、広告入りの無料版「MX動画プレイヤー」でも、設定はほぼ同じだと思われます。)
以下、それぞれ「MX動画プレイヤーPro」の各設定項目です。(アプリのバージョンは、記事を書いている時点での最新版を参照しています。)
一覧
テーマ:黒
サムネイルを表示:チェック
動画フォルダ:SDカードの動画フォルダを指定
編集を許可:チェックしない
テーマを黒にしているのは、バッテリーが多少でも節約できるかも、と思ってのことです。
娘は文字が読めないので、サムネイルを参考にして選んでいます。なので「サムネイルの表示」は当然「チェック」します。
「編集を許可」を「チェックしない」のは非常に重要です。これのチェックを外すことで、このアプリからファイルの削除やリネームができなくなり、ファイル管理上安全度が大幅に上がります。
プレーヤー
復元:いいえ
最初の動画のみ復元:チェックしない
再生終了後の動作:閉じる
表示
回転:横画面固定
フルスクリーン:ON
明るさ:チェックしない
経過時間:チェックしない
電池残量/時計:チェックしない
残り時間を表示:チェックしない
画面をOFFにしない:チェックしない
タッチ操作
タッチ操作:インターフェースを表示/隠す
ロックモード:ロック
ジェスチャー:すべてチェックしない
ナビゲーション:すべてチェックしない
「復元」はすべて「しない」にセットします。
娘は、曲を途中まで聴いたところで「飽きて」別の曲に移行したりします。
途中でいろんな曲に移動するということは、もし「復元」された場合、過去に途中までで聞くのをやめた動画をもう一度聞こうとしたとき、その「途中」から復元されて再生されてしまいます。これは混乱の元でしょう。
なので、それぞれの曲が「以前に聞いた位置」から再生されるのではなく、どの曲を再生しても、いつも最初からになるように、復元の設定をオフにしています。
「再生終了後の動作」については、勝手に次々再生されては困るので「閉じる」を設定します。これによって、1曲再生が終わると、そのたびに曲リストに戻ってきてまた好きな曲を選べるという「分かりやすい操作系」が実現します。
「表示」の設定については、自動回転で持ち方によってくるくる回っては非常に扱いづらいので、「横画面固定」としています(娘はタブレットは常に横持ちをしているので、これで問題ありません)。
また、それ以外については、できるだけ余計な情報が表示されず動画に集中できるよう、フルスクリーンを「ON」(これにより再生中はステータスバーが隠れる)、その他あらゆる情報をOFFにしています。
「タッチ操作」というのは、動画再生中にタッチパネルをタッチした場合に何が起こるかの設定です。
本当は完全に何も起こらないようにしたいのですが、それは残念ながらできないので、動画再生を妨げない「インターフェイスを表示/隠す」に設定しています。ここは、お子さんによっては「一時停止/再生」でもいいかもしれません。
また、ロックモードについても、最もシンプルなただの「ロック」にしています。
そして、「ジェスチャー」ですが、これは動画再生中にタッチパネルを上下左右にスワイプした場合の動作を設定するものです。スワイプでいろいろ起こっては困るので、すべてチェックを外しています。
「ナビゲーション」についても、余計なボタンができるだけ表示されないよう、全てチェックを外します。
デコーダー:特段の設定なし
字幕:特段の設定なし(字幕表示は「チェックしない」でいいと思います)
一般設定
終了ボタン:チェックしない
アプリを終了させてしまうボタンなので、当然表示させないように設定します。
…以上のような設定にすることにより、娘はほぼ一人で、このアプリを使いこなして好きな曲を次々と聞けるところまで操作をマスターすることができました。
娘はタッチが長めなので、よく「長押しメニュー」があちこちで出てきてしまうのですが、それによって出てきたサブウィンドウについても、「適当に押して先に進める」という大雑把な操作をマスターした(笑)ため、ちゃんと元の画面に戻ってくることができるようになりました。
これも、上記設定によって、危険な操作(ファイルを消すなど)が封印されているためにできていることだと言えるでしょう。
(次回に続きます。)