私が通勤に使っている最寄駅がリニューアルされて、小さなケーキ屋ができました。
会社から帰ってくる時間にも開いていて、1個105円から選べるので、気が向いたときとか、何かいいことがあったときとかに買って帰って、傷まないようにその日のうちに(つまり、私の夜ごはんの後のデザートとして)食べていたのですが・・・
どうやらこれが原因で?ちょっとした問題が起こってしまいました。
私の場合、平日の夜は家に帰ってすぐに晩ごはんを食べ、ビールを軽く(350ml缶1本)飲んで、それからお風呂に入るのですが、先日、私が食事を終えてビールを飲もうとすると、娘が急に怒り出してパニックするようになりました。
それが2日ほど続いて、このパニックはどうやら私の食事のパターンと関係がありそうだ、と思いを巡らせていて、思い当たる節がありました。それが、例のケーキです。
このお店のケーキ、開店当初はもの珍しさも手伝って毎日のように買っていたのですが、最近は2週間ばかり買わない日が続いていました。で、先日ちょっと久しぶりに買って帰ったのですが、娘のパニックはケーキを買って帰った日の翌日から始まったのです。
つまり、娘は「私の食事のあとにはケーキが出てくる(そして自分も食べられる)」というパターンを学習、記憶してしまったらしくて、その期待が破られることでパニックを起こしているように思われたのです。
妻もたまに買って帰ってくるケーキを楽しみにしていたのですが、パニックの原因がケーキにあるかもしれないということで、話し合った結果、今後は平日の夜にケーキを買って帰るのは「封印」することにしました。
その後、娘も忘れてしまったのか、私の食事のあとにパニックすることはなくなりました。ケーキが原因だったのかは確証は持てませんが、パニック自体を抑えるのではなく、原因を特定して環境の側に働きかけて対応できたのは良かったんじゃないかな、と思っています。
この件に限らず、最近の娘は認知や記憶が発達しつつあることを推測させるような「こだわり行動」やパニックが増えています。例えば、以前はほとんどなかった、人や物の配置にこだわる行動が増えたりしています。
こういう行動は、単に「問題行動」として抑えようとするのではなく、健常児とは異なる発達過程をとおることによる社会・環境との「きしみ」であるととらえて、どうすればその発達を邪魔することなく、社会的に受け入れられる行動を形成していけばいいのか、という視点から働きかけを行なう必要があるんじゃないかな、と考えています。
というわけで、我が家ではケーキはおやつの時間にしか出てこない(考えてみれば当たり前なのですが)ものになりました。
(ちなみに、クリスマスのケーキも、夜ではなくおやつの時間に食べました。)
何かウチと同じなので、笑ってしまいました~!
我が家でも、夕食がひと通り終わった後、“ふりかけごはん”を要求するのが定番になってしまいました。
それ自体は、問題行動でもないし、パニックではなくちゃんと言葉で要求してくるので、通してあげていますが、
スパゲッティの日でも、パンの日でも、あげくの果てには、雑炊や、オムライスの日でも要求してくるので困ってます(笑)
たぶん、習慣化しているので、お腹いっぱいとか、足りてないとかは、関係なく要求してくるのだと思います。
だから、お腹がいっぱいの時なら、そのままあきらめてくれる時もあるのですが、
一度、物足りない時に、ご飯がないことがあって、その時は、冷凍のパンはあったので、
『ごはんカード』の上に『×カード』を貼って、『パンカード』の上に『○カード』を貼って見せたら、納得したのか、『パンカード』の方を私に渡したので、パンを焼いてあげました。さらに、焼いている間は、『まってカード』に貼り付けて。。。
ほんとに、PECSのおかげで、まるで会話しているかのようです!
「ことばで要求される」と、困ってしまいますよねー。要求は通したくないけど、せっかくのことばの要求という行動を「消去」するのもいやですよね。我が家でも、現時点では、「ことばによる要求」については、基本的にはかなえてあげて、どうしてもだめなときも「無視」ではなくて「ダメ」と言ったりして、最低限「コミュニケーション」は成立させるように心がけています。
ブログも読ませていただいていますが、いっくんママさんのPECSの使いこなしは素晴らしいと思います。我が家なんか足元にも及びません(^^;)。PECSを「トレーニング」ではなく、本当に「コミュニケーションツール」として有効に使っているという意味では、既にどのブログよりも参考になるブログになっていると思います。
そらパパさんに、そんな風に言ってもらえるなんて、お世辞でも嬉しいです!
『無視』と『ダメ』は、似ているようでも全く違うものですよね。
もし、どうしても要求をかなえてあげられなくて、どうしても代替行動の提示ができない状況のとき、やっぱり『ダメ』を使うしかないんですよね。。。
もしそれで、パニックになったとしても、『無視』するよりかは、要求してきた価値があるんですね。言葉や写真カードを使って要求してくること自体は、『消去』したい問題行動ではないですもんね。
もちろん、ただ『ダメ』という方法よりも、今回のそらパパさんの対応のように、原因を特定して環境の側に働きかける。という方法のほうが、いいですよね。我が家でもよくやります。
『どっち?カード』や、『まってカード』は、よく使わせてもらってます!
最初は、『トレーニング』として使っていましたが、樹の場合、『トレーニング』しようとすればするほど、嫌がって拒否するような気がしたし、私のほうも、何か『いじめ』みたいになっていくような気がして、やる気が失せてしまって(笑)今では『トレーニング』というよりは、実際の生活の場面で、使わせてもらってます。
結局、『まってカード』を渡しても、待てずにわめきますし、でも実生活だから、どうしたって待たなくちゃならないし、そのシーンを繰り返すことで、(『まってカード』の後には、必ずかなえられる。だからおとなしく待っていよう)ということが、確実に学習されるんだと思って、根気よく頑張ってます!(あたかも自分が頑張ってるかのように書いてしまいましたが、この場合、頑張ってるのは、樹の方ですね)
でも、PECSの使いこなしについては、まだまだ勉強不足だし、間違った使い方をしているところもあるかもしれませんが、とにかく、「要求をかなえられないのには、理由がある」とか、「これはダメだけど、これならいいよ」」ということを伝えるために、色々とそらパパさんに教わったことや、本で学んだことを参考に、試行錯誤してみています。
ずっと以前、よく「言葉さえ通じればなぁ・・・」と悩んでいた頃を思い出します。まだ、音声言語以外の、コミュニケーション方法を、身につけることを訓練して、あえてそこからスタートし直すという発想に、全く気付いていなかった頃のことです。
そのことを思うと、本当に、今は楽しくて仕方ありません!「樹と会話を楽しんでみたい」という夢が、たとえ写真カードの交換でも、そしてほんのわずかの音声言語でも、かなえられているのですから・・・
そのことに気付かせてくれたのが、他の誰でもなく、そらパパさんでした。本当に心から感謝しています。ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。
長くなりましたが、最後に、幼稚園のこと、上手く行って良かったですね!そらまめちゃんにとっての、また新しい世界が広がりますね!親から離れて集団社会に入ることで、きっと驚くほどの成長を見せてくれると思います。楽しみですね!頑張ってください!!
いえいえ、お世辞でもまったくないですよ。
いっくんママさんのブログを見ていて、PECSでしっかりコミュニケーショントレーニングをすることが、本当に音声言語を伸ばす大きなきっかけになるんだなあ、ということを実感しています。
そして我が家でも、少しずつですが「場に合った」音声言語が出るシーンが出てきているので、このままシンプルなPECSをうまく使いつづけていきたいな、と思っています。