さて、前回、iPod Touchのいい点・悪い点を考慮して、いよいよ娘の療育に本格的にチャレンジしてみる(ただしうまくいくかどうかは未知数)ためのガジェットとして、「7インチのAndroidタブレット」を導入してみることにした、という話をしました。
いくつかの機種を候補にあげ、実際に試したりしてみていたのですが、最終的に、実際に娘に使うことにしたのは、この機種でした。
SMT-i9100
au(SAMSUNG)
このタブレットは、auが2011年3月(今調べたら、なんと「11日」になってました。ちょっとびっくり)に発売した、7インチAndroidタブレットです。
auが出しているタブレットですが、3G回線(契約して使うデータ通信回線)は最初から入っておらず、純粋にWifiだけを使う「買いきり仕様」となっています。
そして...まったく売れなかったようで、すぐに叩き売られるようになった模様です。au携帯を新規契約したときの「オマケ」としてタダで配っていたりしたみたいですね。
で、それがオークションや中古市場に格安の価格で流通するようになって、現在に至っている、というわけです。
ですので、国内仕様のAndroidタブレットとしては、非常に安く手にいれることができます。
Amazonだと1万円台中盤あたりですが、オークション、じゃんぱら、ソフマップなどをうまく探すと、1万円台前半で手に入るのではないかと思います。
ちなみに、我が家でこれを買ったのは今年の1月です。(もちろん中古です。既に新品は事実上売られていません)
それから8か月ほどが過ぎ、Androidタブレットの基本的な性能も短期間でずいぶん向上しました。
ときどき登場する「格安品」や、いわゆる「中華パッド」をうまく狙えば、このタブレットと同じくらいの値段でより性能の高いタブレットを今なら手に入れることも可能だと思います。
たとえば今ならこんな機種もあります。
Novo7 Elf、Novo7 Mars
ainol
※どちらも、スペック上はSMT-i9100を上回っています。Androidも4.0を搭載。
でも、そういった時間の経過をふまえてみても、このSMT-i9100というタブレットは療育という目的にはなかなか優秀で、いまでもこれを選ぶ意味はあると思っています。
(我が家では、壊れたりバッテリーが寿命を迎えたときのために、このタブレットのスペアを数台入手しています。そろそろ「1号機」のバッテリーがへたってきたので、もう少ししたら2号機を登場させなければいけないかもしれません(笑))
以下、このタブレットのいいところと悪いところなど。
・とにかく安いので気軽に使わせられる。万一壊されたときのダメージが少ない。
・液晶の質もよく解像度も1024×600と高い。
・処理速度も及第点でもっさりした感じはしない。
・バッテリーの持ちがかなりいい。
・クレードルが付属しているので、充電はとてもやりやすい。
・7インチタブレットとしては大きめで、かなり厚みがあって重い。携帯性はあまりよくない。
・ホーム、戻る、メニューの各ボタンはタッチパネルなので、意図せずに押されてしまうこともあるが上からカバーなどで隠せば逆に意図しないボタン押しは回避できる。
・Androidのバージョンは2.2。少し古いが、子どもに使わせるような目的で困る部分はほぼない。
この中で特に助かるのは、バッテリーの持ちがいいことです。
だいたいこの価格帯(格安価格)のタブレットは電池のもちが悪いことが多く、せっかく子どもが楽しく使っている最中にバッテリー切れになってしまって、かえって子どものパニックを誘発してしまうようなことも起こりがちです。
でも、このタブレットのバッテリーはかなりパワフルです。
よほど常時使いっぱなし、みたいな使いかたをしない限り、夜にフル充電しておけば、1日はもつことと思います。
(実際、我が家のタブレットは「動画再生」という、非常にバッテリー負荷の大きい動作を1日中やっているわけですが、それでも1日もっています。もちろん、スリープ時間を短めに設定したり、WifiやGPSを普段は切っておいたり、液晶の明るさを「自動」とか低い%に設定するなど、工夫は必要です。)
大きくて携帯しにくいのはデメリットですが、それでも「持ち運べない」というレベルではありませんし、もちろんiPadよりはずっと軽くて小さいです。
次回は、このタブレットを実際に使うにあたって、どんな工夫をしているかなどについて書いていこうと思います。
(次回に続きます。)