2012年01月23日

自閉症児をもつ家族のためのセカンドハウス(19)

これまであまり前例のない、「自閉症児と家族のためのセカンドハウス選び」というシリーズ記事の、第19回です。
今回は、最終的な物件の絞り込みから、売買契約までのフェーズについて書いていきたいと思います。



6.現地見学から売買契約へ(続き)

エリアの絞り込みが終わったら、いよいよ「物件の絞りこみ」ですが、この段階では部屋単位というよりはマンション単位での絞り込みを考えたほうがうまくいくと思います。

リゾートマンションは、都市の居住用マンションほど数があるわけではありません。交通の便や価格帯、管理費、利用状態・管理状態などで絞り込んでいくと、「買ってもいいと思えるマンション」は、恐らく片手で足るくらいの数になってしまうはずです。

また、マンションごとに特長や管理状況が大きく異なり、部屋ごとの差よりもマンションごとの差のほうがずっと大きいということもあげられます。
そして、同じマンションで複数の部屋が売りに出されていることも、ごく当たり前にあります。

そんなわけで、まずは「特定のエリアで、気に入ったマンションをいくつか選ぶ」という形で絞込みを行なっていきます。
ここで、以前ご紹介した「売却しやすいリゾートマンションの条件」を改めて掲載しておきます。

・最寄り駅から徒歩15分以内
・1985年(昭和60年)4月以降築
・光熱費を除いた維持費総額が月3万円以下
・温泉地なら温泉大浴場あり、景勝地なら眺望あり
・専有面積が50m2以上


さらに、物件を見学したことで得られる、追加の「売却しやすい物件情報」として、

・活発に利用されている、定住者がいる
・管理状態がいい、大規模修繕済み
・利用可能な駐車場がある
・周辺の環境や眺望にすぐれている
・物件がカビ臭くない(エントランスも居室も)
・近くにコンビニ等があり便利


といった条件もあげられます。
これらも売却に有利に働きますのでぜひ押さえておきたいところです。

なぜ売却にそこまでこだわるのかと言うと、既に何度も書いているとおり、リゾートマンションの最大のリスクが「流動性リスク」、つまり「売りたいのに売れない」というリスクだからです。

「しばらく売るつもりはない」という場合であっても、ことリゾートマンションについていえば「徹底的に『転売しやすい』物件を選ぶ」ということにこだわらなければいけないわけです。それが、最大のリスクヘッジになります。

ともあれ、このようにして「買いたい」と思えるようなマンションがいくつか絞り込めて、いよいよ「買ってもいい」という決心がついたら、改めて不動産業者に連絡をとりましょう。
そして、再度現地を訪問します。(できれば家族全員で)

再訪問では、以下のような流れで進めていくのがいいと思います。

(1) 絞り込んだマンションに再度案内してもらう。
 検討対象の部屋だけでなく、前回来たときに見学しなかった部屋があれば、そちらも見せてもらいましょう。チェックし忘れたポイント、質問し忘れたポイントなども改めてチェックします。
(2) 営業マンおすすめの物件や、条件に合う新物件があれば、そちらにも案内してもらう。
(3) 事務所に戻り、ローンシミュレーションなども見せてもらったうえで、(決心がつけば)申し込みを行なう。

 申し込みは、物件を仮に押さえてもらうための手続きです。契約前の申し込みはいつでも撤回できますが、この時点でいきなり高額な申込金・手付金などを強く迫る業者は避けたほうが無難でしょう。
 また、中古物件なので値下げ交渉がある程度できます。家具・寝具などを残したまま売却を希望するオーナーも多いですが、邪魔になることが多いので、すべて処分してもらった状態で購入する方が無難でしょう。

以後は、通常の中古不動産を購入する場合と同じです。
ローンを申し込み、正式な売買契約を結び(大手のリゾート業者の場合、現地以外に東京などに契約のための事務所があったりして便利です)、晴れてその物件があなたのものになります。



(次回に続きます。)
posted by そらパパ at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
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