当ブログの9月の記事別アクセスランキングは、以下のとおりとなりました。(トップページやブリッジページを除く)
1. PECS絵カードテンプレート集
2. 自閉症の早期診断について(CHATとM-CHAT)
3. 「自閉症児と絵カードでコミュニケーション」日本語訳修正案が完成しました。
4. 発達検査の結果を聞きに行きました。
5. 初めて気づいた日
6. オリジナルDVDについて:まとめページ
7. 認定心理士の資格をとりました。
8. 自閉症―これまでの見解に異議あり! (ブックレビューではない何か)
9. レビュー一覧
10. 「障害をもっています」ワッペン
今月はランキングの動きの激しい月になったようです。
定番記事であるM-CHATの記事を押しのけて、第1位に「PECS絵カードテンプレート集」が入りました。
自閉症児向けの療育法のなかでも、PECSは現在もっとも注目度が上がってきているものの1つだと言えると思います。
これまでは、残念ながらそのノウハウがなかなか一般家庭にまでは到達していかなかったのですが、先日、PECSの入門書「A Picture's Worth」の日本語訳、「自閉症児と絵カードでコミュニケーション」が登場したことによって、状況が変わりました。
これからは、自閉症児を持つ家庭で、当たり前に効果的なPECSによる絵カードコミュニケーションが行なわれるようになっていくことでしょう。そう期待しています。
私自身も、自分の娘に試行錯誤でPECSを導入している真っ最中ですが、その効果の高さは明らかであり、その恩返し的な意味あいも含めて、PECSの普及にわずかでも貢献できればと考えています。
そのためのアクションの1つが、この「PECS絵カードテンプレート」の作成です。
このテンプレートを使うことで、普通に撮ったデジカメ写真(縦横比4:3)を簡単に3つのサイズのPECSカードにすることができます。
また、M-CHATの記事をはさんで、今月も3位に「自閉症児と絵カードでコミュニケーション 修正案」が入ったのも個人的にはとても嬉しく思います。(先月は2位でした。)
この日本語訳には、残念なことに、致命的なものも含めて多数の不適切だと思われる訳があります。それを私なりに修正したリストをこの記事で公開させていただいていますので、この本を読んで実践に活用するときには、ぜひ目を通していただければと思います。
それ以外でいうと、私が認定心理士の資格を取得したという記事がランク入りしているのにはちょっと驚きました(笑)。
私自身の生活の中でも、ブログを書くという「顔」は無視できないくらいの大きさを占めるようになってきたので、こちらの「顔」についても、ある程度はっきりとしポジションを作っておきたい、と考え、十何年ぶりに大学の研究室に顔を出して資料をかき集めてなんとか資格をとることができました。
ちなみに、10月に書く予定の記事の最大の目玉は、自閉症の「原因」や「しくみ」についての新しい仮説です。
私が現在俄然注目している、コネクショニスト・モデルが考えている自閉症のしくみについて、徹底的に掘り下げてみたいと考えています。(シリーズ記事数はおそらく20回分くらいになると思います。)
今月は記事の内容がかなり専門的になってしまうかもしれません。
が、ずっとその路線で続けるというわけではないので、ある種の「特別期間」だとご理解いただき、お付き合いいただければ嬉しく思います。