2012年01月02日

叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本 (ブックレビュー)

あけましておめでとうございます。
2012年も当ブログをよろしくお願いします。
2012年最初のエントリは、まったくの平常運転で(笑)、奥田先生の新刊レビューです。

久々の大ヒット!



叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本
大和書房
著:奥田 健次

目次

うちの子ってどうしてこうなのかしら、と思っているお母さんへ

1章 子どもによい習慣を身につけさせるには「叱りゼロ」で

「片づけ大好き」な子どもに育てる褒め方と褒め言葉
 Q1 リビングを散らかしても片づけません
  親が賞賛し、認めることで、新しい習慣を身につけられます
  必ずできることをやらせて、まず「褒めて」ください
  叱られながらやったことは、習慣になりません
  失敗しても、「やろうとしたこと」「進歩したこと」を褒められます
  アメだけでいい。ムチはいりません
  「いいね!」「OKだよ!」と伝えるだけで新しい行動が身につきます
  褒めることの大切さに気づけば、褒め方も上達します
 奥田先生の応用問題 まだ言葉を十分に理解できない1歳前の子の場合は?

約束を破ったときに叱るよりも、できたときに必ず褒めるほうが効果的です
 Q2 自分から歯磨きする習慣をつけたいのですが
  約束事を決めた親が「警察官」になってしまっていませんか?
  親や教師は取り締まりばかりの警察官と同じでは困ります
  「やって当たり前だ」にならなければ褒められます
  『やっちゃだめルール』でよい習慣は身につきません
  褒めるタイミングを逃さないために大切なこと
 Q3 お風呂になかなか入りません
  わが子を低めに見積もることで、心に余裕が生まれます
 Q4 朝一人で起きません
  スモールステップを用意してあげれば、どんどん褒められます

「自分から進んでやる子」に育てるには、ルール以上に「偶然」のタイミングが大切です Q5 お手伝いをする子になってほしいのですが
  約束だけ守る子と誰かを助けたいと思って動く子、どちらになってほしいですか?   お母さんの「ありがとう」ほど、子どもを動かす言葉はありません
  「自分からやる子」と「叱られないためにやる子」の違い
  なぜ「横ばい人間」が育ってしまうのでしょう
  「わが子に、どんな大人になってほしいですか?」
  指示の出しすぎをやめて、ぐっと我慢です!
 奥田先生の応用問題 お年寄りに席を譲れる子になってほしい

子どもが真剣にやったことなら、褒めポイントを探して百通りの言葉で褒めましょう
 Q6 なんでも「ママやって」と自分でやりません
  間違いを正すより、自信を持たせることのほうが大切です
  「褒めチャンス」は探せばいくらでも出てきます
  いろんな褒め言葉を研究しましょう
  失敗したって「Good try!」と褒めればいいのです
  ティーンエイジャーになるまで、わが子を褒め尽くしてください
  親の価値観は子どもに自然と伝わります

2章 子どもの性格ではなく行動の特徴に注目すれば、気になるクセも直せる

危険なクセ、どうしてもやめさせたいクセを直すには?
 Q7 いきなり手を離して走り出すクセをやめさせたい
  「絶対できない状態」にすることで、危険なクセもやめさせることができます
  100回連続アウトを目指してください
  歯磨きや薬飲みを嫌がらなくなるコツ
 Q8 2歳の息子が歯磨きを嫌がります
 Q9 薬を飲むのを嫌がり、逃げまわります
  やめさせたいクセをやめさせる言葉掛け、導き方
 Q10 人前で鼻をほじるクセを直したい
  やめさせたいと思うよりも何をやらせるか考えてみましょう
 Q11 どこででもオチンチンをいじるクセが直りません

「性格」のせいにして叱るだけになっていませんか?
 Q12 気に入らないことがあると、すぐに友達を叩きます
  すぐに手が出るのは「性格」のせいではありません
  「いったい誰に似たのかしらねぇ」攻撃していませんか
  「性格」を「行動の特徴」と置き換えてみましょう

「なんでできないの?」「どうしてやらないの?」と問い詰めても、子どもの行動は変わりません
 Q13 「なんでできないの?」と理由を聞いても、ちゃんと答えられません
  「なんで?」「どうして?」と聞かずに子どもの行動を変えるには
  具体的なアイデアが子どもを動かします
  問題解決思考を教えていきましょう
 奥田先生の応用問題 冷蔵庫の中の物を勝手に食べてしまう子には何と言えばいい?

子どもの「すねるクセ」も、親の対応次第で変えられます
 Q14 気分屋ですぐにすねる性格を直したい
  「すねれば言うことを聞いてもらえる」をクセにしてはいけません
  「すねた子には喪失経験をさせよ」です
  行動の結果で親からのメッセージを伝えましょう
  「すねたって損しない」が大人になっても続いたら……?
 奥田先生の応用問題 就学前の子どものすねグセはどうする?

3章 子ども主導ではなく親主導が「我慢できる子」を育てます

先延ばしにしたがる子に一度で言うことを聞かせるコツ
 Q15  食事、着替えのたびに子どもに振り回されます
  子どもがくり出す技に惑わされないで
  「お母さんの言うことを聞かなくちゃ」と思わせるには
  子どもが面倒がることも、やり方次第で魅力的なことに変えられます
  それでもグズグズしているときには
  ふらふらとさまようクラゲにならないために

「やっちゃダメよ」を守れる子にするためには
 Q16 何度言い聞かせても電車ではしゃぎます
  日常生活の中で「約束を守るトレーニング」を積みましょう
  大切な約束を破ったときには「レッドカード」を出しましょう
  我慢ができる子は、「やってはいけないこと」を知っている子です
  再チャレンジの機会を確保してあげましょう
 奥田先生の応用問題 食事中に立ち歩くクセを直したいときには

納得できないとすぐキレる子に育てていませんか?
 Q17 要求が通らないといつまでも泣き続けます
  いつも「子ども最優先」でいいのでしょうか?
  外食選びは納得できないことに従わせるいいチャンス
  選ばせる必要のないことまで、子どもの意見を聞く親もいます
  「子どもの権利」を誤解して、わが子をわがままに育てないために
  個性を重視することの本当の意味
  「選ばせない経験」が必要です
  どこか1点、子どもに従わせる側面を残しておくのがコツです

ルールを守れる子にするために大切な親の態度
 Q18 ゲーム使用時間の「前借り」をやめさせたい
  「10万円借りたら、10万円返す」でオッケー?
  ルール違反には必ずペナルティがあります
  「前借り」分だけではなく、1日ゲーム禁止にしましょう
  子どもの「基本的権利」と「特権」は別ものです
  家のルールと地続きにあるのが、社会のルールなのです

4章 「自分からやる子」に育てるために大切な「子育てビジョン」

「こんな子に育ってほしい」と具体的に言えますか?
 Q19  叱るととっさにウソをつくので心配です
  ウソをついたことを追い込まない対応が大事です
  シビアな問題の片鱗が見えても慌てないために
  目先の『曖昧ビジョン』は子育ての「核」にはなりません
  『子育てビジョン』をできるだけ具体的に描いてみましょう
  「やさしい子になってほしい」は子どもをミスリードするNGビジョン
  子どもの育つその先を見つめるビジョンを持ちましょう

子どものやる気を引き出すちょっとした仕掛け
 Q20 もう少し真剣にサッカーに取り組んでほしい
  子どもが今一番好きな物を知っていますか
  どうせ「物で釣る」なら100点のやり方で
  子どもの内なる「やる気」に火をつけましょう
  最初は物に釣られていても、だんだん本来の活動自体が楽しくなるという事実
  本当に夢中になれることを自分で見つけるために
  奥田先生の応用問題 ご褒美をあげても、「少ない」「もっとちょうだい」と文句を言います。

子どものピンチに一緒に向き合うために大切なこと
 Q21 突然、「学校へ行きたくない」と言い出しました
  親が想像もしていなかったことを子どもが言い出したとき
  子どもの言葉よりも家での行動に注目しましょう
  子どもが避けたがっているのは何? と考えてみてください
  一大事のときこそ「子ども最優先」です
  「困ったことがあったらいつでも聞くよ」という態度が子育ての保険になります

子育てをもっと楽しむために
あとがき


ABA、自閉症療育の世界では知らない人のいない有名人、奥田先生の新刊です。
いわゆる、(個人的にはあまり好きな呼び方ではないのですが)「ABAの達人」と呼ばれている先生の1人ですね。

奥田先生の本では、過去に「子育てプリンシプル」では否定的なレビューを、「自閉症児のための明るい療育相談室」では一転して殿堂入りのレビューを書かせていただいています。

今回の本は、療育というエリアに限定しない、一般的な子育て啓蒙本ですが、その中身はバリバリのABAで、冒頭の「はじめに」から奥田ワールド全開です

内容については、21個の個別の子育ての悩みに答える、という形はとっているものの、実際にはそれらの質問を通して、全体として奥田先生が考える子育ての方法論、技法について幅広く解説していくという内容になっており、バラバラのQ&Aが並んでいるというものではなくて、最初から最後まで順を追って読み通すべき、全体として統一感のあるABA子育て入門書になっています

ところで、この本を読んでいて、最初に深く感銘を受けてひざを叩いたのが、

「自分でやる子」を育てる子育てというのは、ABA的にはどちらかというとディスクリートじゃなくてフリーオペラントなんだ、と主張している

ということです。

この部分、非常に面白いことが書いてあって、分かる人はここを読んだだけで「この本はすごい、間違いなく買い!」ということが分かると思いますから、ちょっと長めに引用します。
 Aさんのお子さんは、3年生になったとき食器片づけとお布団たたみの2つはやるということを約束したので、言われなくてもできるようになりました。
 それに対して、Bという家庭があると考えてください。このBのお母さんは、「自分でやること」は決めていません。だから、Bの家の子は、Aの子のように生活のなかで「自分でやること」があるという意識はありません。
 でも、ある日、Bのお母さんが仕事でとても疲れて帰ってきて、「あ~、今日は洗い物がたくさんあるなぁ」とつぶやいてしまいました。すると、その子は食器を流しまで運んでくれて、「洗い物もやるよ?」と言ってくれました。そのとき、お母さんは思いもかけないわが子の親切がすごく嬉しくて、心から「ありがとう!」といいました。
 翌日のこと。お母さんは何も言わないのに、なんとその日も子どもが手伝ってくれました。またお母さんは感激して、「助かるわ、ありがとう!」と伝えました。
 そして、3日目。この日は、子どもは手伝ってくれませんでした。でもそこでBのお母さんは、「え? 今日はやってくれないの」とは言わなかった。(中略)

 半年後のことです。Bのお母さんがスーパーで買い物をしたら袋が3個になってしまいました。お母さんが思わず「よいしょ、と」と言ったら、子どもが「持つよ」と言って助けてくれました。お母さんはまた感激して「ありがとう!」とその場で褒めてあげました。(中略)

 さて、このふたつの家庭の2年後を想像してみましょう。
 Aの家の子は、以前と変わらず食器片づけとお布団たたみの2つは習慣になっているはずです。「一度もさぼったことがありません」と、お母さんは誇らしげに思っているかもしれません。
 一方、Bの家の子は、お布団たたみの習慣はついていません。なぜなら、それはお母さんがやってあげているからです。
 でも、Bの子は食器を洗うのが習慣になったのか、お母さんが「今日は疲れたな。やってくれたら助かるな」と言わなくても自分から洗い物をやるようになりました。(中略)お母さんはこれらをまったく約束事にしなかったのに、お母さんがしんどそうなときは、子どものほうから「手伝おうか」と言ってくれることがどんどん増えていきました。

(初版54~57ページから抜粋、強調は本文ママ)

ここで、A家のやり方はディスクリート的、B家のやり方は明確にフリーオペラント的です。
「ABA的、ほめる子育て」というのは、割とここでいう「A家」的なものを想像してしまいがちで、実際、A家的なやりかたでABAを導入するのであっても「何も方針のない子育て」よりはずっとベターなんだろうと思いますが、本書ではさらに一歩進んで、B家のようなやり方、あるいはを目指すことで、「言われたことだけを最低限やる」のではなく「自らすすんでやる」子どもを育てよう、という高い志(と明確な方法論)をもっているわけです。

そして、この本は単に「ほめるだけの甘やかし本」でもありません(というか、そんな本をあの(笑)奥田先生が出すわけがないですね)。

奥田先生は本書のなかで、「叱りゼロ」、「アメとムチのムチはいらない」と繰り返し書いています。でも、それは「アメだけ」ではありません。
アメとムチというのではダメです。「アメとアメ無し」です。つまり、叱ってはいけません。その代わり、必ずアメを失うという結果を経験させてあげるということです。言葉で脅すことにならないように。自分の行動の結果として楽しみをもらいそびれたという経験が、本当に重要です。
(初版122ページ)

つまり、ABA的にいうと「アメとムチ=正の強化と正の罰(好子出現による強化と嫌子出現による弱化)」ではなく「アメとアメなし=正の強化と負の罰(好子出現による強化と好子消失による弱化)ないし消去」を使って子育てしましょう、ということなのです。

これも非常に興味深く、また有益と思われる提案ですね。

確かにABAでは、嫌子を使わずに好子を使って行動形成しましょう、ということが言われます。
それは当然に「好子による強化」だけじゃなくて「好子(消去)による弱化」とか「好子を提示しないことによる消去」も含まれています。

でもそれを、子育ての現場の問題についてここまで分かりやすく具体的に「こうやればいいんですよ」と教えてくれる本は、少なくともこれまではなかったと思います。

後半では、「望ましい行動を形成する」に対する「望ましくない行動をしないようにする」ための方法が、我慢する→個々の約束を守る→家の中のルールを守る→社会のルールを守る、といった形で徐々に拡張されながら解説されていきます。

この辺りでは、「子育てプリンシプル」で出てきたような、「現代の親、子育て」に対する政治的なネガティブな主張がわずかに垣間見えるところもあって、ちょっと「あれ?」と感じるところもあったのですが、そこは前著とは違ってぎりぎりのラインで踏みとどまって、「行動理論に基づいた具体的な子育ての提案」として納得感をもって読み進められる内容になっていると感じました。

「叱らない」けど「アメなし」は積極的に使われているため、ここでの「指導」の中身は相当に厳しいものになっています。
「叱らない子育て」というと、単純に「ほめるだけで問題行動は放置する子育て」みたいに受け止められがちですが、そうではなくて、修正したい行動に随伴している好子を徹底して取り除く(子どもから見ると、問題行動をすると楽しいことがなくなってしまう!)という厳しい側面とのあわせ技なわけです。

そんなわけで、この本が提案する「叱りゼロで『自分からやる子』に育てる」方法とは、要はこういうことになるでしょう。

・はっきりした子育てのビジョンを持ち、
・そのビジョンに従い、「アメとアメなし」で子どもにブレない対応をとり、
・こちらが与えた課題への反応だけでなく、偶然起こった行動にも適切に反応し、
・かつそれらの反応を、ABA的な原則にしたがった合理的で適切なものとすることで、
・望ましい行動を形成するだけでなく、「自分から」望ましい行動をする子に育てる。


ある意味、まったく新しい子育て法(でも、ABAをうまく子育てに応用してる人や「子育ての達人」な人は既にやっていた方法)を提案する、画期的な本だといえます。

以下のような、あらゆるニーズに応える子育て本・ABA入門書の決定版です。

・ABAを学んでみようと思う方。
・子育てにABAを取り入れたいと思う方。
・「育てにくい」と感じるお子さんへの接し方を知りたい方。
・自閉症・発達障害のお子さんへの療育を始めようと考えている方。
・あるいは既に始めているが、なかなか明確な方向性が分からないと感じている方。
・保育園・幼稚園・学校・支援施設などで、自閉症・発達障害のお子さんとの関わり方や親御さんへのアドバイスの仕方を知りたい方。
・「叱らない」子育てなんてできるわけないよ、と感じる方(笑)。


子育て・療育・ABAの実践に関わるあらゆる方にとって役に立つ本」だと思います。
療育とか「ABAを取り入れた子育て」を考える方は、ぜひとも最初にこの本を読むことをおすすめします。

もちろん当ブログ殿堂入りです。
「最初に読む本」としても最適、ということで、ブログ右サイドバーの最上位にこの本を置こうと思います。

※その他のブックレビューはこちら
posted by そらパパ at 19:48| Comment(6) | TrackBack(0) | 療育一般 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この本、探してみます。
今、「自閉症を克服する」を読んでますが、ここでも可能な限り選択の余地を与えるようにしているようで(内容自体はABAの手頃な解説書ですが、例には軽度中度が多い気がします)、段々と自分で判断をするようにする傾向が主流なようです。
Posted by 金さん at 2012年01月06日 15:50
金さん さん、

コメントありがとうございます。

「選択を広げていく」こと自体は、どのような療育であっても、あるいはどのようなお子さんが対象であっても、療育の大きな方向性としては常にあるものだろうと思います。
(自立というのは、人生のなかで自分で選ぶ、選べることが増えることだと私は考えています)

「自閉症を克服する」は、私も、比較的軽めのお子さんを念頭において書かれていると感じます。
(療育のごく初期のころに、この本に書いてあるとおりのやり方を娘に試してみて大失敗して、その後で絵カードに移行したら成功したということをいまだに覚えています。)

「選択する」ことを増やすための療育は、お子さんの状態によって具体的なやり方は全然変わってくるでしょう。
そういう意味では、今回ご紹介した本も、後半は「軽め」のお子さんでないと適用できないアイデアが多いようには感じます。
でも、全体としては、どんなお子さんにも応用できるアイデア、考え方が満載で、これまで著書では個々のテクニックだけを見せていた缶のある奥田先生が、初めて「奥田流の全体像」の一端を見せてくれた本だと感じています。
Posted by そらパパ at 2012年01月07日 20:52
そらパパさん,明けましておめでとうございます。(まだそう言って良いですよね)今年もよろしくお願いします。はい、この本,早速読みました。この本のポイントは、<「あめとむち」じゃなくて「あめとあめなし」が大事>と言って、その「あめなし」というところを一番丁寧に説明しているところでしょうね。最近のABAの本では「ほめるんです,うまいほめ方で…」という進め方多いように思いますが,そういう本と「一線を画す」本かな。ところで、私のまわりにはTEACCHをベースに支援をしている人が多いのですが,最近,そういう人にこの本について感想を求めてみたりしています。一人の方は、「あめなし」というところについて「それって,結局、罰と一緒じゃないですか」とちょっと「むっ」とされてました。(私の説明もうまくなかったかな?私も,一般的な意味としては,少し共感するなあ)。いま私は,「この本をどう感じたか」そして「なぜそう感じたか,そう感じるあなたのスタンスは?」と考えてもらう事が,自分の立ち位置と姿勢を客観視するとても良い機会になるように感じてます。そういう意味で良い本だと思いました。(いつも思うのですが)ただ新しく出た本の情報を得るだけでなく,それが「そらパパさんの紹介」となると,なかなか読者の頭を刺激してくれるようです。今年も,この調子で,よろしくお願いいたします。
Posted by りんごのたね at 2012年01月07日 23:32
りんごのたねさん、

コメントありがとうございます。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

この本は、ABAのいう「叱らない」ということを、単に「褒めるだけ」ではない形でうまく紹介しているという点がなかなか画期的だと思います。

一方で、本の内容は「叱りゼロ」なのに、どうもこの本は微妙に親を叱っているような気がする(笑)ところが、まあ奥田先生の本らしいといえばらしい気もしています。

いずれにしても、おっしゃるとおり、ABAなり療育なりについて、いろいろ考えるきっかけを与えてくれるいい本だと思います。(^^)
Posted by そらパパ at 2012年01月09日 21:37
そらパパさん、はじめまして
2歳ちょうどの自閉症児の母親です。

1歳10カ月で診断をうけましたが、そらパパさんのサイトと本のおかげで、息子の障害を受け入れ、家庭での療育を始めるスタート地点に立てたのかなといった状態です。
本当にありがとうございます。

フリーオペラントの引用部分を読んで共感しました。読んでみます。

「自閉症児のための~」でも奥田先生はフリーオペラントの説明をされてましたよね。
今の私にはピンと来ないQAがほとんどで、もう少ししてから読み直してみようと思っていましたが、フリーオペラントについての回答だけはすぐに活かせる収穫でした。

うちの息子は、褒められる事も理解できておりませんし、食べ物等にも興味が薄いので、ごほうびでつまずいておりました。
でも、フリーオペラントの説明を読み、まずは私の事を大好きになってもらって、私が好子になればいいのか!そしたら褒められる事も理解できるかも!と今チャレンジ中です。
そのおかげと断定はできませんが、クレーンすらしない息子が私にだけは、両手をあげて抱っこの要求をしてくれるようになりました。

そらパパさんがおっしゃるように、実践と検証を積み重ねうちの息子に合った方法を探していきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by TARAKO at 2012年02月05日 02:38
TARAKOさん、

コメントありがとうございます。
お子さんへの支援の出発点作りに、当ブログが少しでもお役に立てたのなら嬉しく思います。(^^)

この本で奥田先生が言ってることをすごく乱暴にまとめるとすると、「叱らない」ということもさることながら、「自発的に望ましい行動をする子にする」ためには、ディスクリート的な(こちらが指示してそれをやらせる)しつけよりも、フリーオペラント的な(望ましい行動が出るまで待って、それを強化する)しつけが大切だ、そして、何が「望ましい」かを判断するためには親の側に確固たる「軸」が必要で、その軸をぶらさないために、「アメとムチのムチは使わない」けれども、「アメなしは使う」、厳しい子育てが必要だ、といったところでしょうか。

ABAやTEACCH、絵カードなどは、比較的マニュアルも整備されていて、どういうことを実践するのかは明確になっていますが、それでも実際の個々のお子さんへの適用にあたっては、徹底した観察、仮説作り、仮説に基づいた実践、仮説の検証という「科学のサイクル」に基づいたカスタマイズが必要になってきますね。
その部分こそが親の創意工夫の見せ所で、ある意味、療育の「醍醐味」でもありますので、肩の力を抜いて、「楽しんで」、療育のカスタマイズに取り組んでいくのがいいんじゃないかと思っています。

これからもよろしくお願いします。
Posted by そらパパ at 2012年02月06日 22:01
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