実際に現地に赴き、不動産業者と話をして見学する物件を決めたら、いよいよ業者の車に乗せてもらって、物件見学がスタートします。
5.現地見学する(続き)
さて、現地に向かうまでも、休んでいてはいけません。
業者は、おそらく「現地に向かうためのもっとも効率的なルート」を走っています。
ですから、その物件を買うことになった場合、自分も同じ道を走ることになる可能性が高いです。
観光地エリアでは、びっくりするほど急な坂道を登ったり、ものすごく狭い道で対面通行だったりといった「運転が難しい道」が多々ありますので、車がそういった道を走っていないかをチェックする必要があります。
特に、冬に雪が積もる・凍結するようなエリアでルートの途中に急な坂道がある場合、最悪、冬の間は積雪や凍結で一般乗用車では現地にたどりつけない、なんてこともあります。(実際に私が見た富士五湖エリアでは、そういう物件がありました。)
また、現地に着くまでの経路に、コンビニやスーパーなどの商業施設がどの程度あるかも見ておくといいと思います。
実際にマンションを利用するようになると、これらの施設が近くにあるのとないのとでは利便性がまったく違ってきます。
現地についたら、まずは「営業車をとめた駐車場」を見てください。
そこが「来客用駐車場」でないのに他の車がほとんどとまっていない場合、その物件はかなり危険です。リゾート物件なのに、誰も遊びに来ていないことになるわけですから。
他県ナンバーの車がたくさんとまっている場合、その物件はリゾートマンションとして活発に利用されていることを意味しますから、かなりいいサインです。
加えて、地元ナンバーの車が一定数ある場合、マンション管理上望ましい「定住者」がいることを意味していますので、さらにGoodです。
続いて、「周辺環境」を観察します。写真も撮りましょう。
ここで大切なことは「そのリゾートエリアにとってふさわしい周辺環境かどうか」です。
「海エリア」であれば、その場所から一番近いビーチまでの距離や道のり、その場所からの海の景観、「海が近いことからくる開放的な雰囲気」などが重要です。
「山エリア」であれば、避暑地らしい、緑がいっぱいの落ち着いた景観、涼しげな気候(風通しのよさ)などをチェックします。
ちなみに我が家が物件を購入した富士五湖エリアの場合、避暑地っぽい雰囲気もさることながら、「富士山が見えるかどうか」が決定的に重要でした。
また、駅近といった利便性を求めた場合、周辺はある程度賑やかな感じになると思いますが、それでも「夜になってもうるさそうな場所」、つまり物件のすぐ脇を幹線道路が走っているとか、歓楽街の真ん中にあるといった物件は避けるべきです。
要は、「観光地としてガッカリ」な物件はダメ、ということです。
既に車窓からチェックしていると思いますが、近所にコンビニやスーパーなど、ちょっとした買い物ができる店があるかどうかも営業マンに確認してください。
(車で来たのとは別のルートの近くにそれらの店があることも多いと思います。)
次に、「物件の外観」をチェックします。
ここでは、「外壁の補修状況」「生活感」「グレード感」などを見ます。
バブル期に建ったリゾートマンションは築20年程度経過していますから、良好に管理された物件なら、一度は外壁補修などの大規模修繕を行なっているはずです。それがなされた物件は築年数ほど古く見えないのに対して、なされていない物件は明らかに老朽化した外観になります。
また、各居室のベランダが見える場合は、そこに荷物がおいてあったり洗濯物が干してあったりといった「生活感」がどの程度あるかを見てください(ある方がいいです)。
また、「リゾート」物件なので、あまりに外観が貧弱でグレード感に欠ける「団地っぽい物件」は好ましくありません。
建物に入って以降のチェックポイントについては、次回書きたいと思います。
(次回に続きます。)