今回からはいよいよ、現地に飛んで物件の見学をするステップについて書いていきたいと思います。

5.現地見学する
不動産業者に資料を請求し、具体的に「見てみたい物件」を5件程度に絞り込むことができたら、こちらから不動産業者に連絡をとります。
この段階から、検討は始まっています。連絡をとったときの電話口での相手方の対応、その後のフォローアップなどをみて、信頼できる不動産業者かをチェックしてください。
リゾート系の不動産業者は、現地に事務所があり、土日もオープンしているのが一般的です。ご自身の休日に合わせて見学の予約をとりましょう。
仮に有休が取れるような状況であっても、休日に見学することを強くおすすめします。なぜなら、休日に行くことで、目的地までの渋滞の程度や所要時間、目的地の(休日の)雰囲気、物件の利用状況など、平日に訪れるよりはるかに有効な情報が手に入るからです。
予約についてですが、午前に1業者、午後に1業者、2つの不動産業者の予約をとると効率がいいと思います。
その際、物件情報のチラシもしくはネット情報のプリントアウトを見ながら、どの物件を見学したいかをはっきり伝えておきます。
また、予約をとらなかったその他の不動産業者の場所と連絡先も、事前にいくつか確認してメモ(プリントアウト)しておきます。これは、当日予想外に時間が余ったときなど、飛び込みで話を聞いたりするのに活用します。
さて、見学当日です。
絶対に持っていくべきなのは、デジカメです。
あとは、現地の観光マップのようなもの(観光協会などがネットにアップしているものを印刷すればいいと思います)も持っていくと、物件の位置関係が分かりやすいと思います。
手付金相当額のお金や印鑑などは、個人的には持っていかないことをおすすめします。
後でも書きますが、物件を見て回ると気分が大いに盛り上がりますが、そこで慌てて決断せず、冷静になってから決断したほうがいいと考えているからです。
なお、子どもが一緒だと効率的に物件を回れない場合は、子どもを配偶者に任せて1人で行く、あるいは実家などに預けて夫婦で行くことも検討しましょう。
現地までは、実際に物件を買ったときに利用するであろう交通機関、ルートを使って行きましょう。現地までの所要時間や渋滞の有無、費用などが分かります。
現地に着いたら、車で行った場合は近くのコインパーキングなどを見つけてそこに車を預けます。
不動産業者が駐車場を用意してくれる場合、そちらを利用してもいいと思いますが、いくつかの不動産屋さんをはしごする場合、次の予約時間までの空き時間の車の移動などが面倒なので、自費でコインパーキングなどに停めてそこにずっと置いてしまったほうが気が楽です。
業者の事務所に着くと、まず相手方の営業マンと話をすることになります。
ここで見学を希望する物件とあわせて、こちらの予算・希望条件などを伝えます。(恐らく、受付用紙みたいなのを書かされると思います。)
この段階では、まだ子どもの障害の話まではする必要はないと思います。
先にあげたような、「物件価格の予算」「維持費月額の上限」「駅近」「大浴場などの共用施設」などの条件面だけ伝え、あらかじめ希望しておいた物件を見学したい旨改めて伝えます。
ここで、物件によっては「売約済み」とか「オーナーが売るのをやめた」といった理由で見学ができない場合もあります。また、業者のほうから別の物件をすすめられることもあります。業者からすすめられた物件は、希望条件からかけ離れていないのであれば、見学してみる価値はあります。
特に、そのエリアにあるグレードが高いマンション(単に値段が高いだけではなく、人気のあるマンション)を1つ見ておくと、比較対象ができて参考になると思います。
また、同じマンションなら余計な時間もかかりませんから、気に入ったマンションで複数の部屋が売り出されているなら、ひととおり見せてもらうことにしましょう。
最終的に、見学するマンション数(部屋数ではなく)が5~6件程度になるように調整したうえで、業者の車に乗せてもらって、現地に向かいます。

(次回に続きます。)